そろそろこころの休養にシフトさせていこう

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そろそろこころの休養にシフトさせていこう
 
べつに50代に限った話ではありません。
若くても、あるいは会社勤めでなくても、体の休養とこころの休養は違うのだということだけは理解しておいてください。
 
うつ病の人に精神科医が、「なるべく外で遊んでください」とアドバイスするのも、たとえそのことで体が疲れてもこころの疲れは軽くなるからです。
悩みや不安が小さくなれば、体の疲労感はむしろ気持ちのいい睡眠や食欲を促してくれますから、結果として体も元気になります。
 
まして中高年世代の場合、そろそろ脳の老化、とくに前頭葉の萎縮や機能低下が始まる年代です。
意欲が衰え、気分的な落ち込みも出てきます。
それに加えて脳内のセロトニンが減ってきます。
どちらも加齢による自然な減少ですから、個人差はあっても大きな傾向としては誰にでも起こることです。
 
セロトニンという言葉はここまでにも出てきましたし、これからもしばしば登場するでしょうから、ご存じだと思いますが一度、簡単に説明しておきましょう。
 
セロトニンは「幸せホルモン」という別名もあるくらい、幸福感と密接に結びついています。
とくに理由もないのに何となく幸せな気分に包まれるような感覚、目に映る風景や出会う人に対して自然な笑顔が浮かんでくる感覚、「多幸感」とも言いますがそういう気分を作り出してくれます。
 
脳内のセロトニンが減ってくると、気分が沈んだりちょっとしたことでイライラしたりといった感情の不安定が起こります。
いわゆるうつや不安状態になってくるのです。
 
うつ病の治療法はさまざまですが、薬を使う場合にはおもにこのセロトニンの量を増やす方法が選ばれます。
正確に言えばシナプスと呼ばれる神経細胞の接続部分でセロトニン濃度を増やす方法ですが、たとえ濃度が増えてもうつ状態が改善されるまでには2週間ほどのタイムラグがあります。
 
ということは、症状が進むほど治療にも時間がかかるようになるということです。
40代を過ぎると脳の老化に伴って自然にセロトニンは減少してくるのですから、何となく気分が落ち込んでいる状態をそのままにしておけば、50代以降になって本格的なうつ病に陥ってしまいます。
 
そうなってしまう前に心がけてほしい日常習慣、それが外に出て<光を浴びること>、<肉を食べること>なのです。
 
どちらにしても気分の問題だけでは済まされないしっかりとした根拠があります。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
2019.9月より、ブログを以下に移行いたします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
また、老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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どんなに休んでもこころの疲れは消えない

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どんなに休んでもこころの疲れは消えない
 
50代ともなれば、自分の肉体的な衰えについては自覚が出てきます。
「以前のようなムリはできないな」とか、「休めるときにはたっぷり休養したほうかいいな」という気持ちになります。
 
けれども同時に、踏ん張らなければいけない年代です。
家のローンが残っていたり子どもの教育費のことを考えると、「ここはつらくても頑張るしかない」と言い聞かせてしまいます。
職場ではまだまだ責任の思い仕事を任されますし、部下を率いる立場ともなれば弱音は吐けません。
 
するとどうしても、週末は体の休養を優先させたくなります。
ゆっくり休んで疲れを取って月曜日に備えようとします。
ここで考えていただきたいのは、ほんとうに疲れているのは体なのか、こころなのかということです。
 
体が疲れているだけなら、確かに休養は必要です。
家の中でゆっくり過ごすのがいちばんでしょう。
でももし、疲れているのがこころだとしたら、むしろ外に出て日の光を浴びながら過ごしたほうがいいのです。
スポーツができなければ、ただの散歩でもいいし、公園で子どもたちのサッカーや野球を見物するだけでもいいのです。
 
 外に出るというのは、気晴らしと言えば気晴らしです。
 
 でも家の中で過ごすより、はるかに仕事や職場を忘れることができます。
心配事や月曜日からの予定を思い出さなくて済むし、上司の顔も浮かべなくて済みます。
外にいれば老人や子どもや家族連れや若者、いろいろな世代の人に会いますから、ふと思い出すこともあるでしょうが、そう多くはないはずです。
 
 これは自分のこころと向き合わなくて済むということです。
悩みや不安、義務感や重圧感から解放されるということです。
一方で、室内で体を休めて過ごすとどうなるでしょうか。
 
 肉体的な疲れは取れるかもしれませんが、精神的な疲労感が消えるとは限りません。
いくらのんびり過ごしても、頭の中に仕事や職場のことが居座り続けてしまえばこころの疲労感は蓄積し続けるからです。
ましてそこに、人間関係の悩みや将来への不安が入り込んでしまうと、家に中にいてもジッとその不安や悩みと向き合うだけになってきます。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
2019.9月より、ブログを以下に移行いたします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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「こころの休養」と「体の休養」と違う

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「こころの休養」と「体の休養」と違う
 
うつ病を診断されて会社を休んでいた50代の男性が、「何か軽い運動でもやってみませんか」という医者の勧めでテニスを始めたそうです。
 
体を動かすのも億劫なくらい無気力なのに、いまさらテニスなんてと最初は思ったそうです。
しかもちゃんとしたコートでボールを追いかけたこともありません。
まったくの初心者ですから気が進まないのも当然です。
 
それでもやってみる気になったのは、「閉じこもっているよりマシですよ」という医者のひと言に納得したからだそうです。
 
「ずっと閉じこもっているんだから、外で体を動かせば気分が変わるかもしれない」
 
近所に公園があって、そこのコートでいつもテニスをしているグループがいたので声をかけてみたら、「わたしたちはただの仲良しサークルだけど、よかったらどうぞ」と誘ってくれました。
 
やってみると楽しいのです。
サーブもレシーブもボールがどこに飛んでいくのかまったくわからないし、これまでの仕事はデスクワークなのでコートを走り回っているだけでクタクタになります。
しかもサークルの仲間には自分よりはるかに年配の女性も混じっているのに、みんな軽々と動き回っています。
 
それでも楽しいなと思ったのは、気分が浮き立ってくるからです。
時間にすれば1時間ほどですが、日の光の中を走り回って汗をかくだけでこころが軽くなっていくような気がします。
 
ところが、同じ職場の営業部員が偶然、テニスをしているこの男性を目撃してしまいます。
 
うつ病で休職中だって聞いたけど、元気じゃないか」
 
それが社内に広まって、「彼はサボっているだけじゃないか」と思われたといいます。
もちろん誤解に過ぎないのですが、こういうケースは、何度か耳にしたことがあります。
なぜそんな誤解が生まれるのか。
こころの休養と体の休養はまったく違うものだということを、理解していない人はほんとうに多いのです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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気分の若々しさが脳の老化を防いでくれる

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気分の若々しさが脳の老化を防いでくれる
 
脳の老化は前頭葉から始まります。
ここは感情をコントロールする部位ですから、その機能が衰えてくると怒りっぽくなったり、逆にふさぎ込んで不機嫌になったりします。
意欲や好奇心が失われたり、身の回りに無関心になったりします。
ひと言で言えば、溌剌さがなくなってくるのです。
 
それが長引くと、気分的にうつ状態になります。
じつは前頭葉の老化がもたらすうつ気分というのは、少しも珍しいことではなく、しかも早いときには40~50代から始まる場合もあります。
 
脳の老化といえば誰でも思い浮かべるのは認知症ですが、それよりも、このうつ気分のほうがはるかに怖いと思っています。
 
大部分の認知症80代になって発症しますが、うつはそれよりはるかに若い世代、60代や70代はもちろん、もっと若い世代にも起こり得るからです。
つまり、中高年になったらまず注意するべきはうつ病なのです。
 
しかも、うつ病認知症のリスクを高めます。
これは想像していただければわかると思います。
 
無気力や無関心、沈んだ気分のままで毎日を過ごすようになれば、脳が刺激されることもなくなります。
 
わくわくしたり、ドキドキしたりといった新鮮な感覚がなくなるのですから、脳の老化もどんどん進んでいきます。
 
認知症は脳の老化がもたらす自然な姿ですが、うつ病はそれを不自然に早めてしまう危険性があるのです。
 
光や肉がもたらす高揚感がなぜ大事なのか、ここまで書けば想像できると思います。
 
どちらもたしかに気分的な効果が大きいものが、いちばん身近にあって、いちばん手軽に気分を明るくしてくれます。
元気が出るし、朗らかになります
 
もちろんそれが決して気分だけではなく、医学的にもしっかりした根拠のあることだというのは説明していきますが、まず気分は大事です
脳が若々しい人は、いつも気分の若々しい人
そのことにも気がついていると思います。
 
光を浴びる
 
肉を食べる
 
そのたびに生まれる高揚感が、脳の若さを保ってくれるのです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
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最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
 
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
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自然な食生活って何だろう

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自然な食生活って何だろう
 
食べ物が体を作るということは誰でも知っています。
 
骨も筋肉も、血管も内臓も、そしてもちろん脳も、その成分となるものは基本的には食べ物から摂取します。
 
ということは、人間の体はもともと自然の中に存在した食べ物で作られているということです。
木の実や草の実、動物や魚介類で体を作ってきたということです。
 
その中でいちばん栄養があって満腹感をもたらすものは言うまでもなく動物の肉でしょう。
魚介類は海辺でなければ採取できないし、木の実や草の実は保存こそできますが収穫量としてはわずかなものになります。
人間の歴史をさかのぼれば、私たちはおもに肉を食べ、木の実や草の実で空腹感を補ってきたことになります。
つまり、自然な食生活という言葉を使うのでしたら、たとえ「原始的」と言われても肉を食べることは人間とってきわめて自然な食生活と言ってもいいはずです。
 
ところがいつのころからか、自然な食生活といえば野菜や穀類中心の食事、肉は控えめにしてタンパク質は大豆のような食物性の食品で補う食事を意味するようになってきました。
とくに高齢者ほどその傾向が強くて、たまに肉料理を食べたいと思っても、「もう歳なんだから」とか「ちょっとコレステロール値高いから」と自分でセーブしたり、あるいは夫婦の場合でしたら妻が「あっさりした料理のほうが体にいいわね」と気遣います。
 
もちろん野菜や穀類はとても大事な食品だと思っています。
年齢に関係なく、食生活はさまざまな食材をバランスよく料理することがいちばん健康的でしょう。
言うまでもないことです。
 
でも、そうだとすれば肉だけを必要以上に悪者視する必要はないし、たとえ歳をとっても人間の体には欠かせない食べ物だということにも変わりはないはずです。
むしろ、いつまでも若々しい体と脳を保つためにも、人間はいくつになっても肉を食べたほうがいいと考えています。
長く高齢者の医療を続けてきた中で学んだことです。
厚生労働省も最近この考えを推しすすめています。
 
少なくとも、こういうことは言えるはずです。
 
肉を食べることで人間は生き延びてきました。
知能を発達させ、寿命を延ばしてきたのも、気の遠くなるほど長い年月、肉を主食としてきたからです。
ありとあらゆる食べ物があふれる時代になっても、肉を食べるときに湧き起こる高揚感こそ、もっとも自然で本能的な喜びになっています。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。
肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。
つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。
なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。
 
イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。
このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。
幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。
 
確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。
お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。
それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。
 
また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。
動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。
これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。
 
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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体の奥から目覚めてくるものがある

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体の奥から目覚めてくるものがある
 
心の健康にとって気分的なものは大切だと考えています。
肉や光で高揚感が生まれるというのが、たとえ気分的なものに過ぎないとしても、脳が快感に満たされるということですから、心の健康にはプラスになります。
 
精神科医うつ病の患者さんに対して、「もっと外に出て気分を変えたほうがいいですよ」とか、「晴れた日は散歩するだけでも気持ちが明るくなりますよ」といったことをよくアドバイスします。
これも日常生活の気分転換です。
 
そこでもし、「そんなことしたってうつは治らない」とか、「こんなに落ち込んでいるのに散歩なんか」と拒否感を持つ人がいたら、うつはなかなか改善されません。
気分転換のきっかけさえ失ってしまうからです。
 
でも、「騙されたと思って」というぐらいの気持ちでアドバイスを受け容れてもらうと違ってきます。
たしかに外に出ることは気分を変える程度の効果しかありませんが、その程度のことでも「気持ちいいな」とか、「この感覚、ずいぶん忘れていたな」と気がつくことがあるからです。
「これからは、毎日少しの時間、外で過ごしてみようかな」という気持ちになっただけでも、うつはずいぶん改善されたことになります。
 
そして忘れていたものを思いだします。
 
これは肉にも言えないでしょうか。
 
年齢を重ねてくるととくにそうですが、家庭での食事はあっさりしたものになってきます。
野菜料理が中心になり、肉のような脂っこいもの、コレステロール値の高い食材は敬遠されます。
「もう若くないんだから」とか、「これからはカロリーを摂ることよりも胃に負担の少ないものを優先させよう」と考えるからでしょう。
味付けもあっさりしている料理のほうが体にはいいように感じます。
 
ところが、そういう食生活でもたまに肉を食べるとやっぱり嬉しいのです。
気分も若返ったように感じるし、元気が出てきます。
いつも野菜中心の料理のときには口数も少ないのに、肉料理になるとにぎやかになってきます。
「久しぶりだな」「やっぱり美味しいね」と会話も弾んできます。
「たまには肉も食べなくちゃ!」とつい声に出してしまいます。
 
<光と肉>には気分を高揚させる効果があると思っていますが、それがどこから来るのかと考えたときに、一つの答えを出せるような気がします。
 
たぶん、体の奥から目覚めるものがあるのです。
<光も肉>も、動物としての人間には欠かせないものであり、たとえ高齢になってもそれを求める本能までは失われていないからです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12について?
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