高齢女性が元気なわけ
「年甲斐もない」とか、「いい歳をして」といった考え方をするのは、女性よりむしろ男性のほうが多いようです。
「70も過ぎてギラギラしているのはみっともない」といった考え方をします。
女性はどうかといえば、80歳だろうが90歳だろうが若くみられることを素直に喜びます。
実際、高齢の夫婦はほとんどの場合、女性のほうが活動的で元気です。
男性は定年を迎えてしまうと人づきあいも減るし、外出の機会も減ってきます。
最近は元気な高齢者がどんどん増えていますから、男性でも地域やボランティアの活動に積極的に参加したり、会社勤めのころには遠ざかっていた趣味や遊びに夢中になる人もいますが、全体としては女性よりしょぼくれてしまい、枯れてくる人のほうが多いような気がします。
じつはこういった傾向もホルモンで説明するとわかりやすいのです。
年齢とともに、男性は男性ホルモンが、女性は女性ホルモンが減ってきます。
性ホルモンというのは簡単に言えばそれぞれの「らしさ」を作るホルモンですから、男性はたくましさが、女性はふくよかさが失われていくことになります。
これは見た目の問題です。
でも、見た目よりも大事なのは精神的な変化でしょう。
男性ホルモンが減ってくるとどうしても意欲やバイタリティーが衰えます。
精神的にも枯れてくるのです。
高齢になると女性のほうがなぜ活発で行動的になるのかといえば、女性ホルモンが減る代わりに男性ホルモンが増えてくるからです。
それまでは押さえ込まれていた意欲やバイタリティーが勢いづいてきます。
実際にはもっと複雑な生理的メカニズムが働いているのですが、わかりやすく説明すればそういうことになります。
言いたいのは、とくに男性に対してですが、「それでいいのですか」ということです。
これだけ寿命が延びて、仕事をリタイアしても長い人生が残っているのに、自分からわざわざ枯れた老人を目指す必要があるのですかということです。
「じゃあ、どうすればいいんだ」と不満げに問いかけるのでしたら、ズバリと答えましょう。
肉を食べることです。
とても簡単なことです。
そしてじつは、本能が求めていることです。
「年相応に、枯れた男になりたい」
それがほんとうに望むことだとしても大丈夫、なれます。
枯れた男性とはたぶん、穏やかでこころの広い男性でしょう。
そのためにもまず、幸福感に満たされていなければいけません。
肉はその幸福感をもたらしてくれるのです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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