脱・いかにもおじさん、いかにもおばさん

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脱・いかにもおじさん、いかにもおばさん

 

休みの日、パジャマやホームウェアをずっと着ていたせいで、ダラダラと時間を過ごしてしまった。

けれど、服を着替えたらスイッチが入って、有意義な時間を過ごせた。

 

皆さんはそんな経験をお持ちではないでしょうか。

 

また、出勤前にネクタイをしめると仕事モードになる、お化粧をしたり、外出着になると背筋が伸びる。

そういった気持ちはきっとわかるはずです。

 

昔は、心のありようは内面から湧き出るものだと考えられていましたが、現代の行動療法や認知科学の世界では、「人の心のありようは、外側から規定される」という考え方が強まっています。

 

つまり、人は行動によって心のありようが変わり、それに伴って体の状態も変化する。

自発的に心が浮き立つような行動をとることで、脳や体を元気にすることができると考えられます。

 

だからこそ、心も体も、もちろん感情も若々しくいたいと思うなら、まず外見から変えていくのも一つの方法です。

 

「もう、年も年だし、格好なんかどうでもいい」と投げやりになって、くすんだ色のヨレヨレの服で、いかにもおじさん、いかにもおばさんスタイルでいると、気持ちや体調までもそちらに引きずられてしまいます。

 

気がつかぬうちに、背が丸くなり、しぐさや話題まで、いかにもおじさん、いかにもおばさんになってしまうのです。

 

たとえば、ちょっと張り切って、若々しいデザインの服をチョイスすると、「話題のおしゃれなカフェに行こうかな」「銀座でウィンドウショッピングでもしようかなと活動的な気分になります。

 

しかし、いかにもおじさん、いかにもおばさんスタイルでいると、「今日はコンビニ弁当でいいや」「こんな格好だから、地元から出なくていいや」となってしまいます。

 

行動範囲が広くなればそれだけ活動量も増えますし、さまざまな刺激を得ることができますが、家の周りをうろうろするだけではそうはいきません。

 

また、素敵な服装をしていると気持ちが華やぎ、誰かと会いたい、誰かと話したいという気持ちになりますが、どうでもいい服装の時には、「こんな格好は誰かに見られたくない」「今日は誰にも会いたくない」という気持ちになってしまうでしょう。

 

服装によって脳が受ける刺激の量や運動量に大きな違いがでるのですから、たかが服装、されど服装なのです。

 

「形から入る」という言葉がありますが、若々しいスタイルを心がけることで心がウキウキすると、ホルモンの分泌や前頭葉の活動が活発化されます。

 

頭からつま先まで気合の入った服装をするのは難しいとしても、男性なら、いつもより若々しいネクタイ、女性なら、鮮やかな色をさし色としてファッションの中に取り込むだけでも、アンチエイジングには効果があるのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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腸内環境を整えることで老化を防ぐ

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腸内環境を整えることで老化を防ぐ

 

春先になると多くの日本人を悩ませるのが花粉症です。

目がかゆくなったり、鼻水や涙が止まらないなどのアレルギー症状が出ます。

 

また、アレルギーといえば、卵アレルギーや牛乳アレルギーなども、比較的よく耳にするのではないでしょうか。

摂取することで、呼吸困難に陥ったり、全身に発疹が出たり、発熱したり、これらは急性型アレルギーと呼ばれるものです。

 

 アレルギーにはこのほかに、「慢性型アレルギー」があり、細胞の炎症の原因になるとしてショーシャ博士は重視しています。

 

慢性型アレルギーは急性型アレルギーと違って、緩やかにお腹の中で炎症を起こすため、見えにくいアレルギーだといえるでしょう。

 

たとえば、「キウイを食べたあと、何となく口の中がかゆいように感じる」「ごぼうを食べた後はおならが臭くなる」「ハムを食べると、どうもお腹の調子がよくない」といった程度のもので、症状が軽いため本人も気づかない、あるいは、気がついたとしても気にとめないようなことが多いのです。

 

しかし、慢性型アレルギーには、特に腸の炎症反応を引き起こすという問題があります。

そうすると、細胞内に栄養が届きにくくなり、さらにそこで酸化が起こるため、そういった状態が数日間続き、その間に老化が進むと考えられます。

 

 慢性アレルギーによる腸の炎症があると、食べたものを十分に消化吸収できませんから、せっかくの栄養素を細胞に届けられません。

消化吸収が腸の役割だということは誰もが知っていることですが、実は、小腸には体の免疫細胞の8割もが集まっているといわれ、免疫機能として重要な役割を担っているのです。

 

 免疫機能がしっかり働いていれば、がん細胞も退治できますし、傷ついた細胞の修復もできますが、腸が炎症を起こしていれば免疫機能が十分に働かず、細胞の修復力が衰えてしまいます。

 

 つまり、老化防止には腸の健康を保つことがとても大切なのです。

 

 ヨーグルトを食べる地域の人が長寿なのは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内バランスを整え、腸内環境をよくする働きがあるからです。

 

 話を慢性型アレルギーに戻しますが、アレルギーの原因となる抗原物質「アレルゲン」の食べ物を避けることで、体の酸化を抑えて老化防止の可能性がアップします。

 

 何が自分にとってのアレルゲンなのかは、検査をすれば正確に見つけ出すことができますが、それなりの費用がかかります。

 

 しかし、検査を受けなければまるでわからないというものでもありません。

 

 たとえば、日々、口にしたものを書きとめておき、食べた後、違和感があったり、気分が悪くなる、かゆみが出るなどの症状が出たとき、数時間前に何を口にしたかをチェックするのです。

 

 ある食品を食べて、全身に発疹が出るなど激しい症状があれば、「もう二度と食べないようにしよう」と思いますが、何となくの症状のものはそのまま見過ごして、ずっと食べ続けてしまいます。

 

 けれど、何となくの症状は体内で良くないことが起きていることのサイン。

知らず知らずの間に体の中が酸化によって錆びついている可能性が高いのです。

 

 そうした食べ物を避ける。

それだけで、体の酸化を少なくし、老化防止になるのですから、とても簡単なことだと思いませんか。

 

「感情の老化」と「腸内の健康を保つこと」。

こうして並べてみると、まったく別の問題に見えるかもしれません。

しかし、心と体は切り離して考えることはできません。

 

 体の老化を細胞レベルから防ぐことで、結果として感情の老化にも歯止めがかけられるのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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長い人生だからこそ、細胞レベルの老化防止を

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長い人生だからこそ、細胞レベルの老化防止を

 

「老化の原因は“細胞の炎症”である」

 

これは、フランスの予防医学・抗加齢医学の権威クロード・ショーシャ博士が提唱する理論で、博士はこの考えに基づいて炎症を最小限に抑えるさまざまな方法を実践しています。

 

このメソッドに感銘を受けた私は日本でも実施したいと考え、直々に指導を仰ぎ「和田秀樹こころと体のクリニック」を開設しました。

 

ショーシャ博士は、人間はもともと長寿の遺伝子を持っており、100歳どころか120歳まで生きられると述べています。

 

しかし、実際の平均寿命が下回っている理由が、“細胞の炎症”なのです。

 

もう少しわかりやすく説明しましょう。

 

皆さんは、中学校の授業で「酸化」について学んだ記憶があると思います。

金属が酸素と結びつくと「酸化」が起き、熱が発生し、錆びつくという化学反応です。

 

人間は呼吸によって酸素を取り入れているので、同じように体の中で酸化が起きています。

それによって、熱エネルギーを得ているのですが、金属と同じように錆びついて古びていっているのです。

この酸化の原因となるのが細胞の炎症なのです。

 

私たちの体のすべては、細胞からできています。

内臓も、皮膚も、骨も、脳も、髪の毛の1本1本に至るまですべて細胞で構成されています。

 

そして、その細胞は「細胞膜」によって包まれているのですが、この細胞膜は必要な栄養素を通したり情報のやり取りをするという、非常に重要な役割を担っています。

 

そんな重要な役割を持った「細胞膜」が傷ついた状態が「細胞の炎症」なのです。

 

たとえば、転んでできた傷から雑菌が入ると、腫れ上がったり熱を持ったりします。

足をくじいたときなどもはれて患部が熱くなりますね。

これは、傷ついた部分の組織を修復するために、さまざまな物質が分泌されているためなのですが、細胞膜が傷ついた場合も、同様のことが起きるのです。

 

炎症が起きると、細胞まで栄養が届きにくくなりパフォーマンスが下がってしまいます。

これが、あらゆる老化現象の原因だとショーシャ博士は述べているのです。

 

また、人間は呼吸によって酸素を取り入れますが、その時に活性酸素などのフリーラジカルも生み出します。

フリーラジカルとは、不安定で反応しやすい分子や原子のことで、不安定になると細胞を破壊したりします。

 

健康意識の高い人なら「活性酸素」についてご存知かもしれませんが、活性酸素は、酸化させる力が非常に強いため、体内に入り込んだ悪い菌を駆除するという大切な働きもしますが、細胞にもダメージを与えてしまうのです。

 

人間は呼吸によって生きているので、酸化自体は自然現象で病気ではありませんし、それによる炎症は避けられません。

けれど、老化を防ぐために、少しでもその炎症反応を増やさないようにしようというのが、ショーシャ博士の考え方なのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

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アンチエイジング=美容ではない

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アンチエイジング=美容ではない

 

100年人生がスタンダードとなりつつある現代、思秋期の中にいる人は特に、「アンチエイジング」を意識してほしいと思います。

なぜなら、アンチエイジングと感情の老化は関係があるからです。

 

アンチエイジングとは、「抗老化」を意味する語で、加齢による心身の衰えをできるだけ小さくする、老いのスピードを緩やかにすることです。

 

ところが、「美魔女」(魔法を使ったように若く美しい中年以降の女性)などのイメージから、「アンチエイジング=美容」だと解釈している人が少なくありません。

 

そのせいもあったのか、ある雑誌の対談で、女優の小泉今日子さんと、社会学者の上野千鶴子さんが「アンチエイジングという言葉が大嫌い」「若いといわれて喜んでちゃいけない」などと語り、それがネット上で話題になったことがありました。

 

すると、「その通り。年の癖に若く見せようとするなんてみっともない」「年を取るのは悪いことじゃない、悪あがきせずに素直に受け入れるべきだ」と、2人の意見に賛同する声が多数上ったのです。

まさにアンチエイジングのアンチです。

 

老いと闘うべきか、それとも受け入れるのか……。

ネット上で、意見がぶつかり合うのを見て、違和感を覚えました。

老いに対する考えが二極化しているけれど、もっと柔軟に考えればいいのではないかと思ったのです。

 

長くなった人生の中で、心も体も若々しい期間が少しでも長くあってほしいというのは、ごく自然なことです。

そして、最新のアンチエイジング医学や、ちょっとした日々の心がけを実践すれば、100歳の人を50歳のように若返らせるとはいいませんが、40代、50代、人によっては60代の人でも、見た目はもちろん、脳や血管などを若々しく保つことができるのです。

 

人は生きている限り、必ず老います。

どうあがいても、老いを受け入れざるを得ない日がやってくるのですから、アンチエイジング医学や、アンチエイジングの知見を学び実践し、70代ぐらいまでは、老いと闘うのは決して悪いことではないと思います。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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100年人生は、決して特別なものではない

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100年人生は、決して特別なものではない

 

子どものころ、「100歳の人」といえばどんなイメージを持っていたでしょうか。

白髪頭に長いひげ、まるで仙人のような姿を想像していたのではありませんか。

 

それは、「めったに見たことのない人」「たぐいまれに長生き名人」といったイメージが生み出した姿かもしれません。

 

確かに、ひと昔前、100歳まで生きる人は、超がつくようなご長寿でした。

 

老人福祉法が制定されたのは、東京オリンピックの前年にあたる1963年ですが、その時の100歳以上の人口は全国でたった153名しかいませんでした。

しかし、1981年には1000人、1998年では1万人を超え、その勢いはどんどん加速して、2018年には7万人近くにもなっているのです。

 

厚生労働省の試算によれば、現在50歳の人が100歳まで生きられる確率は、男性が1.75%、女性が7.54%。

この数字は、年齢が若くなればなるほど高くなります。

 

つまり、100年人生は決して特別なものではなく、今後誰でもリアルに手が届く年齢になってくるということなのです。

 

そう聞いて、「100歳まで生きられるなんてうれしいな」「みんなが長生きできる世界はすばらしい」と、手放しで喜ぶ人はそうそういないでしょう。

それどころか、「そんなに長く生きたらお金が続かない」「そんなに長生きしたっていいことばかりない」と心配する人のほうが一般的だと思います。

 

昔は、少しでも長生きしたいと思っていたのに、今や、適当なところで、ボケたり寝込んだりせずにコロッと死にたいというのがスタンダード。

しかし、寿命は自分でコントロールできるわけではありません。

だからこそ、なかなか死ねないこの時代を、いかに快適に生き抜くかを考えなくてはならないのです。

 

そこで大切になってくるのが、「人生を楽しむ気持ち」「いろんなことに取り組んでいく意欲」、つまり若々しい感情です。

 

長生きというと、お金の心配をする人が多いのですが、感情が老化してしまったら、お金がいくらあっても毎日が退屈で、時間の過ぎるのが遅く、生きていることがつらい毎日になるでしょう。

 

意欲が生まれないので、家に引きこもりがちになり、体が弱っていきますし、頭も使わないので衰えていきます。

いくらお金があっても、寝たきりの認知症では悲しすぎると思いませんか。

 

だからこそ、われわれは100歳まで生きることを念頭に、いかに感情を老化させないか、そのために何を実践していくべきなのかを考えなくてはいけません。

それが、これからの時代を生き抜く大切なテーマなのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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脳を老け込ませるダイエットにはご用心

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脳を老け込ませるダイエットにはご用心

 

知り合いからこんな相談を受けたことがあります。

 

「妻が『もっとやせたい、もっと体重を落としたい』っていうんですが、私から見ると、そんなに太っていない気がするんですよね。もう50歳を超えているし、今からそんなにやせなくてもって思うんですが……」

 

 そういって、スマホで奥様の画像を見せてくれたのですが、中肉中背より少しスリムなくらいで、私も「なぜそこまでしてやせたいのだろう?」と思うほどでした。

 

 そこでよくよく話を聞いてみると、太るとメタボリックシンドロームになり、いろんな怖い病気になるのではないかという強迫観念から、「やせないと危ない」と思っているそうなのです。

 

 そこで私は、「太り過ぎもよくないが、やせ過ぎるのはもっと不健康です。まして脳に栄養が行きわたらないと老化が早まり、ボケたようになったり、一気に老け込む可能性があります」と説明し、栄養学についてわかりやすく話をしました。

 

 実は、この奥様のような例は決して少なくなく、日本人のメタボ恐怖症やダイエット信仰には、いつも頭をかかえてしまいます。

 

 基本的に生きる楽しみまで奪うようなダイエットには反対ですし、感情老化の面からいっても「百害あって一利なし」だと思っています。

 

 食べたいものを我慢してダイエットを続けても、長生きできる保証はありませんし、むしろ心身の飢餓感に耐え続けるストレスのほうが、はるかにデメリットが多いでしょう。

 

 いわゆる打倒メタボの考え方はアメリカから輸入されたもので、動脈硬化系の疾患予防のために始まったのですが、実際の効果についてはきちんと実証されていません。

 

 そんな不確実なもののために心身の老化を進める危険があるなら、決して勧められません。

 

 暴飲暴食や偏食をあらためる必要がありますが、メタボ対策に我慢や過度な節制が必要なら、それ自体健康な方法とはいえないでしょう。

 

 日本老年医学界の権威である、医学博士の柴田博先生の著書『長寿の嘘』で、解説文を書かせていただいていますが、本当は「肉食・小太りの人がいちばん長生き」なのです。

同書の内容を少し紹介しましょう。

 

 2006年、アメリカで29年間にわたって追跡した国民健康栄養調査の結果が発表されましたが、これによると一番長生きなのは「太り気味」とされるBMI25~29.9の人で、18.5未満の「やせ型」の死亡率はその2.5倍も高かったのです。

 

 日本でも2009年に同様の研究結果が発表されましたが、40歳時点でもっとも平均寿命が長かったのが、男女ともにBMI25~30の人でした。

 

 逆にもっとも短かったのはBMI18.5未満のやせ型で、アメリカの例と同じです。

 

 寿命最長のBMI25~30は、日本では完全にメタボ体型ですから、これを見ただけで打倒メタボの健康神話にはたくさんの疑問符がつくはずです。

 

 ですから、「メタボは長生きできない。やせたほうが健康だ」という話をそのままうのみにして、厳しいダイエットをするようなまねだけはやめてほしいものです。

 

 もし減量が必要なら、苦痛のない合理的なやり方でやるべきです。

 

 また、意外なことに日本では近年摂取エネルギー(カロリー)が少しずつ減ってきて、2005年以降は終戦翌年を下まわるほどになっているのです。

 

 今も「食べ過ぎ」で「飽食」だと信じている日本人が多いのですが、今や終戦直後と同じくらいしか食べていない国民なのですから、私たちの認識もそろそろ変えたほうがいいのかもしれません。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

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食べる幸福が脳を若返らせる

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食べる幸福が脳を若返らせる

 

脳を喜ばせ、脳の若さを保つのに一番いいのは、幸福な体験をすることです。

 

幸福体験は免疫機能を上げ、感情の老化を予防し、うつも遠ざけますから、感情老化が心配な40代以降は、幸せに生きることを第一に考えてほしいのです。

 

ところが、厳しい節制ややせ我慢が美徳になりやすい日本人は、ともすれば苦しいダイエットや禁欲的な食生活に走りがちです。

 

しかし、食の楽しさを失ってまでやせても幸せにはほど遠いでしょうし、一番大事な脳の喜びを奪ってしまっては本末転倒です。

 

たとえば、私たちシニアが読む雑誌には必ずグルメ特集があって、憧れの名店から大衆酒場まで、さまざまな食の情報を楽しめます。

もちろんテレビでは国内をはじめ遠い海外の街にまで足を伸ばして、おいしいもの、珍しいものの情報を提供してくれますから、私たちはそれを見ながら「一度はあの店の看板メニューを食べてみたい」「今度の結婚記念日にはぜひあの名店に行きたい」と夢を膨らませるのです。

 

私たちがおいしいものを思い浮かべたり、食の楽しさを語りあったりする時、私たちの前頭葉は大いに刺激され、確実に活性化しています。

 

おいしい食べ物の話をしながら難しい顔をしている人を見たことはありませんが、それと反対に、ちょっと不機嫌な時もとびきりおいしてものを食べたら笑顔がわいてきたという体験はいくらでもあります。

 

栄養面も大事ですが、精神医学の面からも、食べることは非常に大事です。

 

熱心にメタボ対策をしている人は神経伝達物質が少なくなったり、うつ傾向になりやすかったり、さらには老化も進みやすくなりますから、これでは幸せも逃げていきます。

 

特に食事から取るたんぱく質が少なくなると、体内のセロトニンが減ってきます。

 

また、食事の量を減らしてブドウ糖が足りなくなると活動性が低下して体を動かさなくなったり、抑うつ的な気分になって元気がなくなってきます。

 

仕事柄たくさんの高齢者を診察していますが、食べることがいかに大きな楽しみになっているか、よくわかります。

 

特に老人ホームで暮らす人たちの生活はどうしても単調で低刺激になりがちですから、食の楽しみも倍増します。

変化の少ない生活の中で「今日の夕食はなんだろう」「デザートはどんなのかな」と考えることは、前頭葉を刺激する快い体験になるのです。

 

50代、60代にもなると、簡単に恋愛ができるわけでもなく、ギャンブルに興じるのはリスクが大き過ぎ、贅沢にお金が使えるわけでもありません。

 

ところが、食の楽しみ方は人それぞれで多種多彩。

ミシュランの三ツ星レストランに行くことが最高の贅沢だと考える人もいれば、熱々のたこ焼きを頬張るときに至福の喜びを感じる人もいます。

 

そう考えると、これほど効率的で効果的な前頭葉活性法はないかもしれません。

 

だからこそ、食べる楽しみを放棄して無理な我慢をしたり、間違った節制法で脳と体を老化させることは避けてほしいのです。

 

脳を活性化させる一番の特効薬は、きっとあなたの大好物なのですから。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

ビタミンB12について?

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