脳を使うことが目的になってはいけない

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脳を使うことが目的になってはいけない

 

100歳まで生きるかもしれないと聞いたとき、多くの人は「認知症になったらどうしよう」と考えるのではないでしょうか。

 

認知症についてはまだまだ誤解が多く、「子どもがえりするのではないか」「全体的に知能が下がっていくのではないか」と考える人が非常に多いです。

 

確かに、認知症の高齢者の中には、子どものように無邪気になったり、わがままになったりする人もいます。

だからといって、大人としての自尊心やプライドがなくなったわけでは決してないのです。

たとえできないことが増えたとしても、彼らは成熟した大人なのです。

 

また、今聞いたことを覚えられなくても、数十年前に覚えたフランス語はペラペラだったりするわけで(話す内容は混乱していたとしても)、認知症になったからといって、すべての部分で「バカ」になるわけでなく、できる部分も、昔の通りの部分もたくさん残っているのです(それが徐々に減っていく病気なのだと考えていいかもしれません)。

 

さらに、90歳まで生きた人の約6割は認知症になっていますし、さらに95歳まで生きた場合には、有病率が約8割に達するというデータもあります。

そうやって聞くと、認知症のイメージも少しは変わるのではないでしょうか。

 

認知症になる前に死んでしまいたい」などという人が多いのは、認知症に対する誤解が根強いだけなのです。

 

そうした社会背景もあり、多くの人が脳トレーニングに興味を持ち、「頭を鍛えて認知症を予防しよう」という活動につながっています。

 

少し前になりますが、脳を鍛える大人のためのケームソフトが人気を博しました。

 

計算問題や物語の音読、時間計算や瞬間記憶など、さまざまな問題を解くことでバランスよく脳のトレーニングができるという優れたソフトで、特に注目されたのが、脳年齢をチェックできる機能でした。

 

テストの出来によって脳年齢が変わるので、必死になって問題を繰り返し解いて脳トレーニングをし、少しでも若い脳年齢を出そうとプレイヤーたちが躍起になったのです。

 

こうした脳トレーニング自体は意味がありますし、やらないよりはやったほうがいいに決まっています。

なぜなら、脳の血流量が増え前頭葉を活性化する一定の効果が期待できるからです。

 

しかし、脳トレーニングや、脳年齢を1歳でも若くしようということ自体が目的となり、それで満足してしまっていては意味がありません。

 

脳トレーニングは、車でいえばアイドリングのようなもの。

エンジンを温めただけに過ぎません。

また、最近の研究では、たとえば計算やかな拾いなど、鍛えた項目の脳力が上るだけで、それが脳全体に波及するわけではないこともわかっています。

 

そこから一歩進んで、「市民大学に通ってみようかな」「自らサークルを立ち上げてみようかな」「思い切ってアフリカ旅行にいってみようかな」という具合に、行動レベルまで持ってくることで、はじめて感情の若返りが期待できるのです。

 

もし、「私は脳トレーニングを続けているから大丈夫」と安心している人は、ぜひもう一歩踏み出す努力をしましょう。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

アルツハイマー認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

 

ビタミンB12について?

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外に出る習慣づけをする

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外に出る習慣づけをする

 

「書を捨てよ、町へ出よう」という、作家、寺山修二の言葉がありますが、思秋期の人たちは、意識的に外に出る習慣づけをしておくことが大事です。

 

たとえば、毎月、最低1本は映画館で映画を見るとか、図書館で本を借りるようにするとか、生活の中の小さなことでも構いません。

 

インターネットの発達により、家に居ながらにして映画を見たり、電子書籍で本を読んだりできる世の中になりましたが、外出して得られる情報や刺激とでは雲泥の差があります。

 

音楽が好きなら家の中でCDを聞くだけでなく、実際にコンサートに足を運んだほうが感動もわくわくも大きいですし、グルメ番組を見るのが好きな人は、実際にその店を訪ねれば喜びは大きいはずです。

 

外出の動機づけは趣味と相性が良いので、思秋期にはいくつかの趣味を持っているのが理想的です。

 

子どものころや若いころにはまった趣味は、40代くらいまでにがらりと変わってしまうことがありますが、40代で夢中になれるものは、60代や70代になっても大好きなままでいられることが多いです。

年齢を重ねていろんなことがおっくうになっても、趣味に関することなら元気が湧いてくるでしょう。

 

以前、山登りとカメラが趣味の知り合いがいました。

全国のいろんな山に登り、高山植物の写真を撮るのが生きがいのような男性です。

 

しかし、ある時彼は腰を痛め、登山ができなくなってしまいました。

すると、外出の数がめっきり減り、登山のために行っていた筋トレもやめ、ボーっとテレビを見る時間が増えていったのです。

 

 以前はよくしゃべり、よく笑っていたのが、口数が減り声にも力がなくなって、一気に老け込んでしまいました。

 

そんな様子を心配したご家族は、「高山植物意外にも、美しい植物はたくさんあるのだから、今度はそっちを撮ってみれば?」と、半ば強引に外に連れ出しました。

 

はじめは乗り気でなかった彼も、何度が家族と外出するうちに、ある植物に興味が湧きました。

俗に雑草と呼ばれる、道端に咲く草花たちです。

 

 あらためて観察すると、自宅の庭にも、近所の公園や道端にも、さまざまな種類の雑草がありました。

また、少し足を延ばすと、そこにはまったく違う種類の雑草を見つけることができ、どんどん夢中になっていったのです。

 

 もし、彼の趣味が登山だけだったとしたら、家に引きこもったまま元気をなくしていったかもしれません。

しかし、カメラという趣味があったからこそ、再び潤いのある生活を取り戻せたのです。

 

 年を取ると、体の不調などから続けられない趣味も出てきます。

また、金銭的な事情から続けられない趣味もあるでしょう。

 

 だからこそ、複数の趣味を持っていることが大事なのです。

 

「こっちがダメならそっち」という具合に切り替えられますし、趣味が多ければ多いほど、好奇心やわくわくも増え、感情を若々しくキープできるのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

 

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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おしゃべりな人ほど若さが保てる

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おしゃべりな人ほど若さが保てる

 

世の中には無口な人もいればおしゃべりな人もいて、会話のバランスがとれるのですが、一般におしゃべりな人の方が元気に見えるものです。

 

たとえば、黒柳徹子さんといえばおしゃべりの代名詞のようにいわれるタレントさんですが、85歳を超えた今でもキレキレの早口で、打てば響くような会話をされます。

 

いつもハキハキときれいな日本語を話す様子には脱帽ですが、こうしたテンポのいい会話や臨機応変な受け答えは、感情が老化している人にはできないことです。

 

つまり、闊達な徹子さんのおしゃべりは、前頭葉の若々しさを物語るものといえるでしょう。

 

人はおしゃべりをしている時、相手の話を理解し、それを元に自分の考えをまとめて、その場に最もふさわしい表現で話すというマルチな行動をしています。

前頭葉が衰えていたのでは、とても気のきいた会話はできません。

 

だからこそ前頭葉を鍛えることが大事なのですが、鍛錬で大事なことは、「入力より出力」に力を入れることです。

 

脳の側頭葉や頭頂葉が記憶をストックし、知覚の情報処理をする「受信側」であるのに対して、前頭葉は貯め込んだ記憶や知識、情報などを引き出す「発信側」なのです。

 

前頭葉は人間の思考や創造力などをつかさどり、人間が人間らしく生きるための行動を制御すると言う、非常に高次な活動をするところです。

 

そして、このマルチタスクを鍛えるには、何よりも会話やおしゃべりが最適なのです。

 

黒柳さんの例を見ても、おしゃべりをしている時、その脳がどれほど高速で回転しているかがわかります。

 

時々「年をとって無口になった」「話すのが面倒になった」という高齢者を見かけますが、これは前頭葉の働きが衰えて考えがまとまりにくくなったり、うまい表現方法が見つからないせいかもしれません。

 

かといって、そのまま無口を放置していたのでは、感情老化はますます進んでしまいます。

むしろ会話力を磨き、軽快なおしゃべりができることが、最高のアンチエイジングだと思って、どんどん話し続けてください。

 

もし、ひとり暮らしで話し相手がいない場合でも、インターネットのSNSでチャット(リアルタイムコミュニケーション)や音声通話の機能を利用するなどして、会話をすることができます。

よく「ひとり言はよくない習慣」などという説がありましたが、それはまったくの迷信です。

 

むしろ相手を意識しながら、ひとり言によって自分の考えをまとめたり、表現を工夫することができますから、考えや思いを口に出して話すのは好ましいことなのです。

 

また、人と話すことで社交性や積極性も向上しますから、一石二鳥。

おしゃべりも人生100年時代を生き抜く大事なスキルになるかもしれません。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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感性を磨くなら予定を決めない旅へ

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感性を磨くなら予定を決めない旅へ

 

旅行で訪れた景勝地でたくさんの写真を撮ったのに、後で思い返すと「こんな風景だったかな」「細かいところを覚えていない」と、記憶が曖昧だった経験はないでしょうか。

 

昔は大きなカメラを取り出して撮影していましたから、まだ記憶に残る部分も多かったかもしれませんが、今のようにスマートフォンで簡単に写真が撮れたら、それだけ思い出の密度も低くなってしまいそうです。

 

米国の心理学者、リンダ・ヘンケル氏の研究によると、写真を撮ることが目的となってしまうと、実際に体験したことが記憶に残らないのだといいます。

 

博物館のツアーに来ていた学生のうち写真を撮りながら見学する学生と見学だけをする学生を比べたところ、写真を撮影していた学生は展示の細部を覚えておらず、対象物に対する認識も正確さを欠いていたということです。

 

つまり、何かに依存していると物事の本質を正確に見極めるのが難しくなるということなのでしょうが、それは旅行についてもいえることです。

 

たとえば、何もかも準備されたパック旅行なら、交通機関やホテルの予約から見学する観光施設のパンフレット、レストランのチョイスからメニュー選びまで、すべてが用意されているため、この上もなく便利です。

 

けれど、こうした旅に快適さはあっても、驚きやドキドキはありません。

 

なぜ私たちが旅に出るかといえば、予期せぬハプニングや予定を超える感動に出会いたいからではないでしょうか。

 

学生時代、お金のない貧乏旅行に出かけると、旅先で新しい友人ができたり、農家のおじさんにゆでたてのトウモロコシをご馳走になったり、電車に乗り遅れて朝まで駅で過ごしたり、忘れられないたくさんのハプニングに出会ったものです。

 

たとえ至れる尽くせりの贅沢旅行でも、ハプニングも驚きもない旅では、一番大切なときめきを感じることはできません。

 

ですから、思秋期の人にこそ予定を決めない旅に出て、ワクワクする経験をしてほしいと思います。

今では交通機関の時刻表を見る人さえ少数派ですが、自分で考え、自分で組み立てる旅もなかなかすすものです。

 

時には旅をパズルに見立てて、手づくりの楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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「これもあり、それもあり」が心の健康を保つ

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「これもあり、それもあり」が心の健康を保つ

 

周りに、すぐに白黒をつけたがる人はいませんか。

たとえば、「Aさんは私の考え方に反論したから敵。Bさんは私の言い分を認めてくれたから味方」「海外旅行は危険だからダメ。旅行に行くなら絶対に国内」といった具合に、オール・オア・ナッシングの考え方の人です。

 

この手の人は、思い込みが強い分、思いがけない展開に直面すると落ち込みやすい傾向があります。

 

たとえば、いつも自分の考え方に賛成してくれる人が、ある日「それって違うんじゃないの? あなたの考え方はおかしいと思う」と苦言を呈したとします。

すると、びっくりすると同時に裏切られたような気持ちになって落ち込んでしまうのです。

 

また、絶対安全だと思っていた国内旅行でトラブルに巻き込まれると、大きなショックを受けて、「二度と旅行など行きたくない。家にいるのが一番いい」と、極端な反応を見せてしまうようなケースです。

 

実はこうした考え方や物事のとらえ方は「二分割思考」といって、うつになりやすい、不健康な思考パターンです。

 

物事には白と黒だけでなく、その中間のグレーもあります。

そのグレーも、限りなく白に近いグレーもあれば、黒に近いグレーもあります。

物事は考え方やとらえ方によって、受け止める気持ちに違いが出てくるのです。

先の例で考えてみましょう。

 

いつも自分の意見に賛成してくれたAさんが、自分の意見に苦言を呈したとしても、

「今日の私の考え方は、Aさんの考え方とは合わなかったんだな」

「私の意見の、どんなところが良くなかったんだろう」

「今日のAさんは、虫の居所が悪かったのかもしれない」

「まぁ、そんな日もあるよ」

という具合に、いろんな風に考えれば落ち込んだり、心が折れたりすることはありません。

 

また、絶対安全だと思っていた国内旅行でトラブルに巻き込まれたとしても、

「国内といっても安心ばかりしていられないんだ」

「もしかしたら、海外旅行も危機管理ができていれば大丈夫なのかもしれない」

「まぁ、どこにいても旅行にトラブルはつきものさ」

というふうに考えられれば、心がぐんと楽になります。

 

このように、多様な考え方を認められる度合いは、「認知的成熟度」と呼び、これが高いとうつの予防になるので、心の健康に良いのです。

逆に、白黒つけずにはいられない考え方や「絶対に、こうなんだ!」という決めつけは、「認知的成熟度が低い」状態です。

 

しばらく前のことですが、電車の中でこんな光景を見かけました。

 

目の前にお年寄りがたっているのに、座席に座ってスマホをいじっている若者に対し、近くにいた中年男性が、いきなり声を荒げて席を譲らせたのです。

 

中年男性は、「最近の若い奴らは、スマホばっかりでろくでもない。知らんぷりして座っているなんて、とんでもない」と思ったのかもしれません。

 

しかし、この中年男性が、「スマホに夢中で、前にお年寄りがいるのに気づかないのかもしれないな」「お年寄りがいるのを教えてあげたら、席を譲るかもしれないな」「この若者も、仕事で疲れて座っているのかもしれない」というように、多様な見方ができれば声を荒げることなどなかったでしょう。

 

結局この時、怒られて席を譲った若者も、みんなの視線を集めながら、座らざるを得なかったお年寄りも、勢いで大きな声を出してしまった男性も、誰ひとりとしていい気分にはならなかったのです。

 

人は年を重ねると、知らず知らずに頑固になっていきます。

だからこそ、決めつけが多くなっていないか、自問自答したり、頭に血が上りそうになった時はちょっと深呼吸して、「違うとらえ方はないだろうか」と考えるように心がけましょう。

 

そうすればきっと、感情の老化は緩やかになるでしょうし、うつのような心の不調になりにくくなるはずです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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頭を使っているからといって安心してはいられない

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頭を使っているからといって安心してはいられない

 

人間の機能は使わなければ老化します。

 

特に、年齢を重ねれば重ねるほど老化の速度が早くなることは、ここまででも何度かお話しました。

ですから、思秋期に入ったら、積極的に頭も体も心も動かしていかなくてはなりません。

 

では、難しい仕事をしている人は、常に頭を使っているので安心できるでしょうか。

 

ここに専門性の高い仕事、たとえば設計の仕事についている人がいるとしましょう。

設計は、寸分の違いさえ許されない緊張の連続の難しい仕事です。

 

一見こうした仕事は頭をフル回転させているようなイメージがありますが、どんなに難しい仕事でもそれがルーティンであれば脳は楽をしてしまいます。

 

ルーティンである以上、脳の中でも感情の老化と関係のある前頭葉ではなく、この場合は、計算や図形を扱う頭頂葉しか使いませんから、感情の老化に歯止めをかけることは難しいのです。

 

ですから、専門的な仕事に従事している人ほど、プライベートではまったく違うジャンルのことに挑戦するのが良いでしょう。

 

少し話はそれますが、すぐれたスポーツ選手は、自分の競技以外のスポーツで体を鍛えています。

たとえば、野球選手がスイミングクラブに通ったり、ゴルフ選手が乗馬に挑戦したりします。

 

なぜなら、特定のスポーツでは、決まった筋肉しか使わないため、そればかり練習していると全体のバランスが悪くなってしまうからです。

けれど、違うスポーツを練習に取り入れることでいつもは使わない筋肉が鍛えられ、結果として自分の専門とするスポーツの結果も良くなるというわけです。

 

同じように、日ごろはパソコンの画面を見つめ続けるような仕事の人が、休みの日にはボルダリングを楽しんだり、ゴスぺルコーラスの練習に参加するなどは理想的です。

 

食生活も、頭や体を動かす生活も、偏らずにバランスが必要。

慣れないことをやればやるほど、脳は活性化され、感情の若々しさを保てるのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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「荷おろしうつ」を悪化させないために

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「荷おろしうつ」を悪化させないために

 

「妻がここのところ、何をするにも覇気がなくて心配なんです。やっと自分の時間がとれるようになったのに、家の中でゴロゴロ横になってばかりで。どうしたものでしょう」

 

そんな相談を知人から持ちかけられたことがあります。

 

聞くところによると、病気がちで世話を焼いていた実母が他界し、同時期に、ひとり息子の受験が終わったというのです。

 

受験も介護も、彼女にとっては大きなプレッシャーだったに違いありません。

だからこそ、はたで見ていた夫からすれば、やっといろんなことから解放されて自由にできるんだから、元気になって自分の好きなことを思い切りやるはず、落ち込むなんて考えられないという感覚なのかもしれません。

 

しかし、彼女の場合、自分を必要としてくれていた親や子どもから解放されたことでほっとすると同時に、「自分は誰からも求められていないのではないか」「自分の存在価値が見えない」といった気持ちになってしまった可能性もあります。

 

人は、打ち込んでいた何かを失った時、たとえば、家族との死別や離婚など、慣れ親しんだ対象を失った悲しみと同時に、1人では立ち直れないほど落ち込んでしまうことが珍しくありません。

 

そのつらさをどうやって緩和するか、乗り越えるかは、「対象喪失」といって、精神分析の大きな研究領域になっています。

それだけ、「必要とされている」「自分の役目」を失うことは心に痛手を与えるのです。

 

このケースは、ちょうどホルモンバランスの崩れる更年期と重なってしまったため、症状が強く出たのかもしれません。

 

さらに、毎日外出もせず家の中でゴロゴロしていたら、頭も体も使わないわけですから、放っておくとさまざまな機能が低下してしまいます。

もちろん、感情も老化するため、さらにやる気が失われ、坂道を転がるようにつまらない人生へと転落してしまう危険性があります。

 

そこで専門家を訪ねるようにアドバイスしました。

 

はじめのうちは、「病院にかかるほどのことではない」としり込みをしていたようでしたが、その後、めまいやホットフラッシュ(のぼせや発汗の症状)といった、更年期障害の症状がひどくなったため、病院でホルモン補充治療を行なったところ、徐々に症状が改善されたそうです。

 

仕事をしていない女性の場合、気分や体調がすぐれなくても、「少し休んで様子を見よう」として家に引きこもり、さらに症状を悪化させることもあります。

 

また、ホルモン補充治療に対して情報が少ない分、「そこまでしなくても」と及び腰になるケースも多いのです。

しかし、足りなくなったものを足すことで症状が改善されるのなら、こんなに簡単なことはありません。

 

もっと気楽な気持ちで、医師に相談してほしいものです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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