こじれた人間関係は「愛情」や「努力」では変わらない

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こじれた人間関係は「愛情」や「努力」では変わらない

 

家族でも職場でも、恋人同士でも、

ほぼすべての人間関係は、

その根底に「利害関係」と「力関係」が働いています。

親しい間柄だからこそ、その視点を持つことが大切です。

 

あなたは「自分の努力が足りないから、人間関係がうまくいかないのだ」「私が愛情を持って接したら、相手は変わるはず」と思ってはいませんか?

あるいは、人間関係の悩みを相談したら、「相手を変えたければ、まず自分が変わりなさい」と言われたことはありませんか?

しかし、こじれた人間関係は、「愛情」や「努力」でどうにかなるものではありません。

努力や愛で相手が代わると考えるのは、新たな苦しみを生むだけです。

たとえそれが家族であっても、同じです。

ある50代男性の話をします。

「自分ががんばれば」と努力し続けた人の話です。

 

彼は役所勤めをしながら、90歳間近の父親をひとりで介護していました。

父親には視覚障害と軽い認知症があり、デイサービスや介護サービスは一切拒否し、息子の介護しか受けつけなかったのだそうです。

母親はすでに亡くなっており、ひとりっ子だった彼は孤軍奮闘しました。

しかし、限界はあります。

体重が減ってあきらかに顔色も悪くなり、倒れるのではないかと職場で心配されるまでになりました。

市の福祉担当者からも「このままでは、あなたが先に死んじゃうよ」と言われたそうです。

それでも彼が、父親の介護をし続けたのには理由があります。

ひとつは、彼が両親の愛情を一身に受けて育ち、恩義を感じていたこと。

もうひとつは、もし父の望みどおりにしなければきっと後悔するだろうと考えていたことです。

それで、「お前が親の面倒を見るのは当たり前」と言われれば、従うしかなかったわけです。

 

極限状態で、彼は私に電話でアドバイスを求めてきました。

そうでなければ病気で倒れるか、あるいは、「父親さえいなければ」と考えるようになっていたかもしれません。

「この人さえいなければ」と考えるのは、あってはいけない話です。

しかし、介護の場面で、人はそこまで追い詰められます。

いびつな関係の中で「自分が我慢すれば」「私さえがんばれば」と考えて、にっちもさっちもいかなくなってしまうのです。

 

とにかく父親をデイサービスにあずけるようにといいました。

一日数時間だけでも、彼が父親から解放される時間を確保することが最優先だと考えたのです。

男性は、「父の説得はむずかしいし、悲しませることになる」と抵抗しました。

しかし、「あなたが死んでしまったら、お父さんはもっと不幸になるでしょう」と言うと、なんとか納得してくれました。

予想通り、デイサービスに行くと父親は荒れたそうです。

しかしそれでも、事情を話して通わせ続けるように言いました。

「半日」を確保できるかどうかは、男性にとって死活問題だったからです。

――いざとなったら、私が父親を説得しに行くから。

彼にそう言いました。

この場合はその覚悟がなければ、できない助言でした。

 

「がんばれは、いつか努力が報われる」

「自分が変わりさえすれば、事態は好転する」

真面目で一生懸命な人ほど、そう思いつめる傾向があるようです。

しかしいくら努力しても、人間関係は報われないことのほうが多い。

そう思っておいたほうがいいでしょう。

特に、家族の問題は、思いやりや愛で強引にカタをつけようとすると、袋小路に入ってしまいます。

なかでも、その傾向が顕著に表れるのが介護の問題です。

介護では、家族の中で一番弱い人にしわ寄せがいきます。

さらに、介護期間が長くなると、「介護する側」が「される側」より弱くなる反転現象が起きます。

「愛情を持って接するのが当たり前」といった思い込みが、「介護する側「と「される側」の逆転関係をつくってしまうのです。

それは、二者の閉じた関係で固定化されます。

こうなると、第三者の視点がないと状況は変わりません。

 

こじれた人間関係が、自分ひとりの努力や愛情でどうにかなると考えるところから、まず一歩離れてみる。

家族であろうが、恋愛相手や友人であろうが、年齢も性別も職業も「情」も関係なく、その人を冷静に見る。

そういった訓練をしないと、状況を正しく判断できません。

そこから、その人間関係を自分の力でどうにかできるのか、そうでないのか。

枠組を変える余地があるのか。

それとも、関係を切るのかどうか。

冷静に考えてみるのです。

 

このとき大事な視点が、家族から国家まで、どんな集団であっても、人間関係の基本は「政治」だと考えることです。

つまり、すべての人間関係の底には「利害関係」と「力関係」が働いていると見とおすのです。

そこをきちんと見なければ、正しい状況把握はできません。

 

「いや、家族は愛情という絆で結ばれているだろう」と反論する人もいます。

しかし家族間であっても、利害関係と力がからんだ政治であることに変わりはありません。

たとえば、親は子どもに愛情を注いでいるように見えます。

しかし、「これをしたら、愛してあげる」「親の期待どおりなら、ほめてあげる」という「取引」をしているにすぎないケースも少なくありません。また、「子どものため」と言いながら、多くは自分の利益のためだったりするのです。

力の弱い子どもは親に従うしかありませんが、大人になって幼い頃の反動が現れることもあります。

 

しかし、人間関係を考えるとき、多くの人は「自分」の枠の中だけで考えます。

そして「記憶」と格闘しています。

もし、その記憶で他者との関係が正確に捉えられていれば、問題を考える材料にはなるでしょう。

でも、そこに自分の感情や自分の視点しかなく、「なぜ自分はうまくいかないんだろう」と自問自答しているだけなら、意味はありません。

閉じてしまった自分の中で、他者との関係を無視しながら解決策を探しても、見つかるわけがないのです。

あるいは、独りよがりな解決策しか出てこないでしょう。

記憶との格闘をやめ、自分の問題を正確に見る具体的な方法をお話していきます。

その多くが、感情を扱うためのテクニックや考え方です。

なぜなら、事態の認識に失敗する原因の多くは、感情との距離のとり方にあるからです。

「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

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「欲しい、欲しい」と思うときは、強い不安があるのだと考える

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「欲しい、欲しい」と思うときは、強い不安があるのだと考える

 

どんなに欲しいものを追いかけても、

その背景にある理由がわかっていなければ、

心は満たされません。

何が自分に、そう思わせているのか、

きちんと見極めなければいけないのです。

 

時間、地位やお金、承認や賞賛、特定の状況など、「欲しい、欲しい」と願い続けている人がいます。

常に何かが足りないと感じている。

そういう人たちは、本当に何かが欲しいのではありません。

多くの場合、「欲しい」の底に強い不安があるのです。

だから、「○○が欲しい」と話す人たちに、「何がどのような理由で欲しいのか」を尋ねても、あいまいな答えしか返ってきません。

また、話を煮詰めていくと、実は簡単に手に入るものを求めている場合もあります。

 

以前、悩み相談に来た女性が、「結局、私は心安らかな毎日がほしいだけなんです」と言うので、「それは、どういう毎日ですか?」と尋ねてみました。

彼女が話し始めたのは、「朝7時頃起きて、ゆっくりお茶を飲んで、朝食をきちんととって……」と、今すぐにでもできそうなことです。

それなら話は早いと、具体的に聞いていきました。

 

「では、今何時に起きているんですか?」

「8時にしか起きられないので、いつもバタバタなんです」

「それなら早寝して7時に起きれば、すぐ心安らかになれるじゃないですか」

「いや、忙しくて寝るのが遅いから、睡眠時間は削れません」

「だったら、仕事を早く終わればどうですか?」

「時給で働いているので毎日1時間短くすると、月に○○円も低くなって……」

 

と、つつましい計算が始まりました。

しかし、自分が何を大切にしたいのかがわかっていれば、人に聞くまでもありません。

朝ゆっくり過ごして平穏な日々を送りたいのなら、多少の収入減は受け入れる。

お金が欲しいのなら、あわただしい毎日は仕方ないと考え、しっかり働く。

どちらかを選べばいいわけです。

悩む必要はまったくありません。

結局、自分が何を求めているのか、何を大切にしたいのかが、よくわかっていないから混乱してしまい、不安になるのです。

そして、「何か」が手に入れば、幸せになれると勘違いするのです。

 

逆に、何が欲しいのかを聞いていくと、非現実的な夢を語り始める人もいます。

「豪邸が欲しい」「有名になりたい」など、初めから明らかに本人も無理だと心の中では思っていることを「欲しい」と言う人もいます。

そんな人たちの共通項は、満たされていない「何か」があり、きわめて不安な状態が続いていること。

そして、自分自身が不安であることにすら気づいていないことです。

「こんなはずではなかった」

「このままでいいのだろうか」

そんな漠然とした不安の代用品が「欲しいもの」であり、もっと言うなら、「自分の生活を思いどおりにしたい」という欲望なのです。

 

「思いどおりにしたい」という意味では、ここ数年流行している「物を持たない暮らし」と同じです。

最近では、家具さえほとんどない殺風景な部屋で暮らす生活が注目されています。

しかし本質を見れば、そういったシンプルすぎる部屋は、ガラクタで溢れるゴミ屋敷と変わりありません。

極端なほどシンプルな暮らしの根本に何があるかと言えば、対象を「思いどおりにしたい」という欲望です。

物を捨てる行為は、「物を所有したい」という欲望と同じであり、「思いどおり」の中に「捨てる」ことが含まれているに過ぎないのです。

 

どんな暮らしをするのも自由です。

ただ、物事が思いどおりになることは少ないと覚悟してやったほうがいいでしょう。

しかし、もっとも大事なのは、なぜ自分が「欲しい」と思うのか、あるいは、「捨てたい」と思うのかです。

その理由がわかっていなければ、どんなに「欲しいもの」を追いかけても、あるいは、無駄な物が一切ない殺風景な部屋で暮らしてみても、問題は永遠に解決しません。

 

だから、話の次元を変えないといけないのです。

自分はいったい何が不安なのか。

どのような状況が自分を不安にさせているのか。

手間と時間をかけてきちんと考え、見極めなければいけないのです。

「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」

 

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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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悩みは人間関係の中でしか生まれない

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悩みは人間関係の中でしか生まれない

 

自分ひとりの思い込みで動いても、

人間関係はうまく調整できません。

「感情」と「今起きている出来事」を切り分けて考えれば、

問題は解決へと一歩近づきます。

 

私のもとに相談に来られる方には、2つのタイプがあります。

「今の情況がこじれて苦しい人」と「今いるところからどこかへ行きたい人」です。

両者に共通しているのは、「自分の話」がまず出てこないことです。

 

「子供が引きこもっていて、どうすればいいかわからないのです」

「長年勤めてきましたが、上司がワンマンすぎてもう限界です」

「老いた母親と同居していますが、いつもののしられていて我慢できません」

「愛情が感じられなくなったので離婚したいのに、夫が納得せず苦しいのです」

 

もちろんご本人は、「自分の問題」を話していると思っています。

しかし、どんなに深刻な問題も、そのほとんどは「自分をめぐる人間関係」についての話です。

親や子ども、配偶者、職場の人間と自分がどんな関係にあり、どのような問題が起きていて、いかに苦しいか。

初対面の相手に、ときには遠方からわざわざ胸の内を語りに来ているのですから、さぞ悩んでこられたのだろうと思いながら伺っています。

ただこのとき、その方がどんなに苦しいかはあまり気にしていません。

注意して聞いているのは、その感情の後ろにある人間関係の構図です。

その人が、誰とどのような関係にあり、どこに不具合が起きているのか。

登場人物が見えてきて初めて、問題の本質がわかるからです。

そして、なぜ今、その感情があらわになっているのかが浮き彫りになるからです。

 

あるとき、40歳過ぎの独身男性が、相談にやって来ました。

同居する母親が何かにつけ自分の生活に口を出す。

あまりにも支配的なので一緒にいるのが苦しい。

どうしたらいいだろう。

それが彼の悩みでした。

きちんとした仕事に就き、経済的にも安定している男性です。

三者から見れば、母親と距離をおけば解決すると、すぐわかります。

 

私の助言は、いたって簡単でした。

「そんなに苦しいのなら、とりあえず離れてみればいいじゃないですか。実家から独立してアパートを借りたらどうですか?」

すると彼は、驚いた顔で言いました。

「そんなこと言ったって、母はすぐに部屋まで来ちゃいますよ!」

それならいったん母親を部屋に入れ、しばらくして帰せばいいのです。泊まらせなければ、自分の時間や空間は確保できます。

しかし、「そうは言っても……」と納得した様子はありません。

本人は「苦しい」と切実に訴えます。

でもじつは、本気で母親から離れたいと思っていないのだと理解しました。

確かに、彼にとって母の存在はうっとうしいのかもしれません。

しかし、母親が食事も身の回りの世話もすべてしてくれているのですから、多少の干渉さえ我慢すれば、ラクな暮らしができているはずです。

「生活の便利さ」と「親の過干渉」のどちらを選ぶのか。

問題の本質は、シンプルです。

でも当人には「自分ではどうにもならない大問題」に映っていて、苦しくて仕方ない。

推測するに、彼には仕事や他の人間関係で悩みがあり、その鬱々とした思いを母親にぶつけていただけなのかもしれません。

 

人間関係の問題を考えるときに大事なのは、「つらい」「憎い」「嫌いだ」の話と、「今起きている出来事」とは、別のものだと理解することです。

まずその前提に立たないことには、話は始まりません。

しかし多くの人は、その2つを混同しています。

だから、堂々巡りを繰り返してしまうのです。

相手との関係を正確に把握することなく、自分ひとりの思い込みで動いても、うまくいくはずはありません。

「今起きている出来事がつらいから悩んでいるのに、2つを切り離して考えるなんてできない」と言う方もいます。

でも、「今の状況」と「こうあって欲しい状況」が違うのなら、問題を明らかに見なければなりません。

そのために、感情と状況を切り分けるのです。

 

要するに、冷静になって「考える」わけです。

たとえは「上司が嫌いで会社に行くのがつらい」というのは、性格的あるいは人間的に「合わない」のか、それとも仕事上で「うまくいかない」のか。

前者なら、仕事上の必要以外に接触する時間を極力減らし、さらに相手を適当に褒めるかおだてるテクニックを身につけると、状況はかなり改善するはずです。

後者なら、相手を仕事に関わる「条件」として配慮しつつ、当面の課題に集中するのです。

その場合、最終的な手柄を相手に譲る覚悟で臨むと、事態は好転しやすいと思います。

 

関係がいわゆる「パワーハラスメント」のレベルにまで悪化しているなら話は別です。

対処の方法も個人のテクニックだけで何とかできるものではありません。

しかし、問題が「好き嫌い」にとどまる内は、それなりの動かしようがあるものです。

 

「あきらめる」は、漢字では「諦める」と書きます。

「諦」は、「悟る」ことと同じ意味です。

ふだん使う「断念する」意味でなく、「つまびらかに見る」「明らかに見る」、仏の智慧を表します。

明らかに見るとき一番大事なのは、「苦しい」「つらい」という感情を抜きにして、事態を正確に判断できるか。

そして、問題は自分に中ではなく、人との「間(ま)」にあると気づけるかです。

人が直面する問題のほとんどが、人との「間」に存在します。

「私の問題」とは、他人と一緒に織った織物のようなものなのです。

その証拠に、この世に自分ひとりだったとしたら、悩むことはないでしょう。

他人がいて、自分がいる。

その間にはストーリーが生まれ、人は喜怒哀楽を感じます。

そしてそこに執着し、いつまでも反芻(はんすう)し続けます。

しかし、そのストーリーとは、自分自身の「記憶」にすぎません。

自分のつくった物語だけを見て、苦しい感情にどっぷりつかる前に、問題を解決するには、他人との関係を組み替えることだと見極める必要があります。

 

「関係を組み替える」と言うとき、試してみる価値があるのは、人間関係の根底にある力関係と利害関係をよく見て、そのバランスを変えてみることです。

やり方の一つは、「少し相手に譲ってみる」こと(無理して大きく譲るのは逆効果です。バランスが「崩れて」しまうから)。

もうひとつは、新たに第三者を引き込んでみること(あらかじめ十分に問題を理解してもらわなければいけません)。

これらの工夫が引き起こす変化を効果的に取り込んで、問題の解決に活かしてみてはどうでしょう。

この種の見極めができるかどうか。

これが、いま自分が問題だと思っている状況から抜け出すための大前提です。

「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」

 

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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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テレビを疑う気持ちが感情の老化を防ぐ

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テレビを疑う気持ちが感情の老化を防ぐ

 

若者のテレビ離れが著しいです。

情報はスマホやパソコンから得る割合のほうが圧倒的で、1日の中で一度もテレビを見ないという若者の少なくありません。

 

しかし、年齢が上れば上るほど、テレビを見る率は上がり、さらにテレビの情報をうのみにする人が多いように感じられます。

 

たとえば、ジャーナリストの池上彰さんが世界で起きているさまざまな事象や、政治の仕組みなどを解説する番組があります。

 

丁寧に説明してくれるので、わかりやすく、多くの人が「なんだ、そういうことだったのか」と大いに納得し、満足しているのではないでしょうか。

 

池上さんは尊敬するジャーナリストであり、彼の考えを否定するつもりは毛頭ありませんが、テレビで池上さんが語ることを、「ああ、そうだったのか」「知ることができてよかった」と満足してしまったのでは、知的な成長はありません。

 

真に大切なのは、「本当にそうなんだろうか」「もっと別の考え方はできないだろうか」「状況が変わったら、この考え方は成立しないはず」というように、物事を多面的にみて考えることです。

 

いわれたことをそのまま知識として受け取るのではなく、一度自分の頭の中で「本当にそうかな?」と考えて、その上で納得する。

あるいは別の考え方を見つけ出す。

その工程が脳を大いに刺激してくれ、感情を若々しく保ってくれるのです。

 

日本人は、知らないことを恥じる傾向があり、そのために、「これはこういうことなんですよ」という番組が人気になるのではないでしょうか。

 

しかし、教えられたことを覚えただけでは、知識に依存しているだけです。

それを踏まえておくと、テレビの見方も変わってくるかもしれません。

 

また、テレビ一辺倒の人は、ぜひインターネットの世界ものぞいてみましょう。

ネット上ではいろんな人の意見が自由に飛び交っているので、テレビで「これはこれはこうに違いない」とコメンテーターが口をそろえていっていることに対し、「いや、それは違う」「一方的見方だ」などと違う意見を知ることができる上、コメンテーターの話すことの根拠になっている統計のデータなどを調べることもできるからです。

 

そこで、意外とコメンテーターの発言に説得力がないことに気づき、「自分のほうが賢い」と思えればしめたものです。

 

その自信が感情の老化を防ぎ、勉強のやる気をもたらすからです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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人生後半戦は詰め込むのではなくアウトプットが勝負

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人生後半戦は詰め込むのではなくアウトプットが勝負

 

定年を機に「何か新しいことを勉強しよう!」という声をよく聞きます。

 

意欲をもって学ぶのはいいことだと思いますが、人生後半戦に入ってからの勉強は、ただ詰め込むだけではなく、その勉強を何に生かすかを意識することが大事なのではないでしょうか。

 

たとえば受験勉強は、高校や大学に受かるためであり、資格試験は資格取得のために勉強するものです。

 

しかし、人生後半の勉強は「知ることで気持ちが豊になる」「周りから尊敬される人になりたい」というモチベーションのことが多々あります。

 

確かにひと昔前、物知りは周囲の人たちから尊敬されました。

しかし、今やスマホ一つあれば指1本で知りたいことが調べられる時代です。

わざわざ人に聞かなくても、簡単に答えにたどり着けるのです。

 

そのため、物を知っていることで尊敬されるのは、本当に専門的な知識がある場合に限られるでしょう。

これは定年後に「さあ勉強を始めよう」といったレベルの付焼刃でどうなるものではありません。

 

日本人には「新しいことを学び、知識量を増やすことが勉強」という固定観念があります。

そのため、「常に知識不足であり、そのためにもっともっと勉強すべきだ」という思いにとらわれがちなのですが、人生後半の勉強では、従来の知識詰め込み型ではなく、アウトプットにこそ意味があると思うのです。

 

2011年、『文藝春秋』の誌上で、お茶の水女子大名誉教授の外山滋比古先生と「定年後の勉強に必要ない記憶力」をテーマに対談をしました。

 

その中で外山先生は、「50歳とかいい年を過ぎたら勉強なんてしてはいけない」とおっしゃいました。

「書斎にこもるのではなく、積極的に人と議論を楽しむべきである、アウトプットのほうを心がけるべきである」というのが先生の主張です。

 

もっと具体的にいうなら、なるべく違う職業や専門の人と集まって仲間をつくってとにかくしゃべる。

日常生活の中で、人に聞かせたくなるような新しいことを考えそれを人に伝える。

人に話そうとすると頭を使うし、人と話すことで普段は思いつかなかったような発想が生まれるから刺激的である、というのです。

 

この考えには大いに感銘を受けました。

そして、「定年後は勉強しない勉強」、つまり、知識を詰め込むのではなく、人とかかわりながらアウトプットしていくことにこそ意味があるという結論に到達したのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

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ちょい寝の習慣が、心の健康を保つ

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ちょい寝の習慣が、心の健康を保つ

 

働き過ぎで体を壊して亡くなる人と、過労がもとで自殺する人。

どちらの数のほうが多いか分かりますか。

 

実は、後者です。

過労がもとで自殺する人のほうが多いのです。

疲労と感情には密接な関係があるため、ひどく疲れている時には気分も沈みがちになりますし、感情のコントロールがきかず怒りっぽくなったり涙が止まらなくなったりといったことも起きます。

 

心理的視野狭窄も起きるため、「私がいけないんだ」「自分はダメなんだ」という考え方から逃げ出せなくなって、自殺にまで至ってしまうというのが最悪のケースです。

 

だからこそ、気分が沈んだり、イライラが止まらない時には、無理に気分転換をするのではなく、意識して休息を取るのが賢明なやり方です。

 

特に、年齢を重ねると体だけでなく脳も疲れやすくなっているので、脳と体、両方を休ませるために「睡眠」が効果的なのです。

それも、長い時間ぐっすり眠らなくても、20分ほど昼寝するだけで、想像以上にすっきり感が得られるのですから、ぜひ生活に取り入れてください。

 

たとえば、食事をしたあとは誰でも眠くなりますね。

こんな時は無理して仕事をしても効率が上らないので、思い切ってちょい寝の時間にしてしまうと、脳と体の疲れが取れて、心の健康に役立ちます。

 

私自身、昼と夕食後にちょい寝を日課にしています。

そのおかげで、寝て起きたらイライラが消えていたりして、仕事もはかどっています。

 

仕事をしていて職場で眠るのが難しい場合は、うたた寝できる公園のベンチや、ネットカフェ、カラオケボックスなどを見つけておくと良いでしょう。

最近では、カーシェアリングで短い時間だけ車を借りて眠るという人もいるそうです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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マンネリ知らずの家庭菜園は、感情の老化防止に最適

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マンネリ知らずの家庭菜園は、感情の老化防止に最適

 

「百姓は毎年1年生」という言葉をご存じでしょうか。

 

米や野菜づくりは、今年うまくいったからといって、来年もまたうまくいくとは限りません。

なぜなら、自然を相手にしているからです。

同じ場所でも雨の量や日照時間、気温は毎年変わりますし、それに伴って害虫や雑草の状況も違うでしょう。

 

だからこそ、毎年新人の気持ちで臨まなければならないので、「百姓は毎年1年生」といわれているのです。

 

つまり、百姓仕事はマンネリとは無縁で、ルーティンでできる仕事ではありません。

 

定年をきっかけに、家庭菜園を始めるシニアが多いのですが、先が読めない農作業は感情の老化防止にぴったりなのです。

 

「ちゃんと芽が出たかな」「害虫にやられていないかな」「順調に育っているだろうか」。

田畑に行くたびドキドキする思いは、前頭葉に刺激を与えてくれます。

 

また、畑仕事は日中に行なうので、太陽の光をさんさんと浴びることになり、これがセロトニンの分泌に一役買ってくれるので、うつ病予防にもなります。

 

さらに、畑仕事は想像以上に体全体を使うので、体力減退に歯止めをかけられますし、収穫の喜びは何ものにも代えられません。

 

つまり、感情を若々しく保つために、家庭菜園は一石二鳥どころではなく、四鳥にも五鳥にもなるのです。

 

誰しも、子どものころは土をいじって遊んだ記憶があるはず。

そして、夢中になって山をつくったり泥団子をつくったりしたはずです。

土いじりはそうした楽しい思い出の扉を開き、わくわくやときめきをつれてきてくれるのだと思います。

 

「何をしたら楽しいのかわからない」と迷った時は、とりあえず、プランター一つからでも構わないので、野菜づくりのトライしてみましょう。

童心にかえって夢中になれるかもしれません。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

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