こういった症状があったら要注意

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こういった症状があったら要注意

 

認知症と、ここでお話しするうつ病には、大きな違いがあります。

 

それは、「うつ病はよくなる」ということ。

 

そして、認知症うつ病が並行して起こることがある、ということにも注意が必要です。

 

そこで以下の「簡易自己チェック」をやってみましょう。

 

□に、いくつチェックがついたでしょうか。

 

うつ病のもっとも顕著な特徴は、「憂うつな気分がずっと続くこと」と、「興味や喜びを感じない状態がずっと続くこと」です。

この2つの状態が、同時に起こることもあります。

 

この簡易チェックでは、最初の2つがその項目にあたります。

「憂うつな気分が続く」「何をやっても楽しくない」という2つの項目のどちらか、または両方ともチェックした人で、その状態が2週間以上続いているのであれば、うつ病、または、うつ病に非常に近い状態の可能性が高いといえるでしょう。

 

しかし、高齢者の場合、これが当てはまるとは限りません。

むしろ熟睡できないとか、食欲が落ちる、疲れやすいなどの症状が目立つのですが、「年のせい」で片づけられることが多いのです。

 

 

□にチェックを入れてください

 

□憂うつな気分が続く

□何をやっても楽しくない

□疲れやすい

□気力がない

□熟睡できない

□イライラが続く

□必要以上に自分を責める

□自分は「価値のない人間」だと思う

 

8つのうち2つ以上当てはまった人で、その状態が2週間以上続いているのであれば、うつ病、またはうつ病に近い状態になっている可能性がある。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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ほかのうつ病とは違う、老人性うつ病の特徴

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ほかのうつ病とは違う、老人性うつ病の特徴

 

高齢で発症するうつ病は、精神的なストレスというより、内因性精神病として起こることが多いようです。

やはり、年とともに神経伝達物質がある一定レベルより少なくなるためで、そうすると本人の自覚や原因なしに発症することがあるのです。

 

ある時期から「記憶力が悪くなった、これまではよく買い物をしたり、外出もしていたのにしなくなった、化粧もしなくなった、着替えさえしなくなった」というと、家族はまず認知症を疑います。

 

ところが、これが高齢者のうつ病の症状だったということがよくあります。

高齢だと「もの忘れ」は当然増えます。

すると、認知症と思われがちですが、うつ病によることが往々にしてあるわけです。

 

うつ病で記憶力が落ちる場合、新しくいわれたことなどを覚えていないので、これも認知症と非常に似ています。

 

統計上は、70代半ばまでは認知症よりうつ病のほうが多いのです。

だれかにいわれたことを覚えていない、という症状をよく聞きますが、それは、その年代であれば認知症であるより、うつ病によって注意力・集中力が落ちていることが多いというわけです。

 

いわば、何かほかのことに気を取られているかのように「気もそぞろ」という状態で、ボケたように見えるのです。

 

高齢者のうつ病は一般的なうつ病とは違います。

それでも、うつ病になると「ものぐさ」になるという症状はよく出ますから、着替えをしない、外出をしない、風呂にも入らなくなるといった、はっきりとした変化が出るのです。

 

それと、「ある日、ある時間、突然、認知症になる」ということはありません。

アルツハイマー認知症の場合もレビー小体型認知症の場合も、ある日突然、ということはないのです。

 

逆にいうと、急に起こった場合は、うつ病のことが多く、「うつ病ならよくなる可能性がある」ということを意味します。

 

自分も家族も、いつかは老いてボケたり、認知症になったり、人によっては、うつ病になったりします。

予防と対策を今のうちから考えたほうがいいのです。

 

認知症になることを心配する人が多いのですが、50代で認知症になる確率は、1万人に8人で0.08%、60代でも2%弱でしかありません。

一方、うつ病は高齢者の5%と推定されています。

 

60代までは、認知症になっている確率より、うつ病になっている確率のほうがはるかに高いのです。

このことを知っていて「予防と対策」を考えると、そうでないのとでは、いざというときの対処、対応がまったく違ってきます。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

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早く認知症が進む人、進行が1~2年遅れる人

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早く認知症が進む人、進行が1~2年遅れる人

 

しかし、ふだんシャキシャキ歩いていた高齢者が、あるとき、何かの病気になって1カ月寝込んだりすると、病気そのものがよくなっても、以前よりボケた状態になったり、以前ほどしっかり歩けなくなったりします。

 

一方、若い頃には、かりにスキーで足の骨を折って1カ月寝込んだりしても、そのせいで歩けなくなることはありません。

 

若い頃と高齢になってからの「能力の違い」は、そういうところではっきり出てきます。

 

歩かないでいると歩くのが目に見えて不得手になる、寝込んだ結果、ボケたようになってしまうといった、以前より明らかに能力が衰えるようなことが起こります。

 

医学用語でいうと、そういう状況になることを「廃用」といいます。

「ある機能を病気やケガなどが原因で、一定期間使わなかったために機能が衰える」ということです。

 

デスクワークばかりの毎日で、日常的に運動をしていないと、以前は運動が得意だった人でも、いつの間にか足腰が衰えてしまいます。

これも廃用の一例です。

 

体の機能を使わなかったときの衰え、「廃用」が、年を取るほど起こりやすくなるのです。

 

また、頭の中で変化が進んで、脳のある部分が同じくらい縮んだ人たちの状態を比較しても、「早く認知症の症状が出る人」と「認知症の症状がほとんど出ない人」がいるのも事実です。

 

その違いは、それまでの生活、仕事、人生において、「頭をよく使う人」だったか、「さほど頭を使うことがなかった人」だったかの差ではないかと思っています。

 

認知症になった場合でも、「日常的に頭をよく働かせている人」は、「中核症状」の中で記憶障害は進んだとしても、理解力、判断力の障害などの進行は遅くなると思われます。

 

レーガン米大統領サッチャー元英首相の例を見て、「あれだけ責任ある立場にいて、頭を使う仕事をしていた人でも認知症になるのですね」と世の中の人は思うかもしれません。

 

しかし、医学的見地から検討すると、「あれほど頭を使う仕事をしていなければ、もっと早く認知症アルツハイマー病が発症し、もっと進行していただろう」と考えるわけです。

 

もし2年間でも認知症が進行するのを遅らせることができれば、人生の中で認知症患者として過ごす期間を2年間減らすことができ、その分、人生の質(QOL)を長く維持することができるのです。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。

高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

 

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認知症でも日常生活を普通に送れる人はたくさんいる

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認知症でも日常生活を普通に送れる人はたくさんいる

 

先に「認知症になったら多くの人が徘徊する」などの誤解があることをお話ししましたが、ほかにも認知症に対する誤解はまだまだあります。

 

その一つが、認知症になると「子ども返りする」という誤解です。

しかし、認知症は、いわゆる「子ども返り」とは違います。

 

知的障害というと、知能が子どものような状態という通念がありますが、精神科医は、知的障害を二つに分けています。

 

一つは、「精神発達遅延」といいます。

これはいわゆる「知恵遅れ」と呼ばれる障害で、たとえば、成人になっても5歳までの知能しか得られなかった、という状態です。

 

一方、ある知能を獲得していたのに、そこから知能が落ちていくことを「痴呆」とか「認知症」という言葉で表します。

英語でいうと、「Dementia」です。

 

むかしは「痴呆」という言葉を使っていましたが、今は「認知症」という言葉を使うようになりました。

 

認知症の場合、「すべての知能が一様に落ちる」わけではないので、「痴呆」という表現は正解ではありません。

「できる能力」が残されていることが多いのです。

 

たとえば、認知症を発症して計算はできなくなっているけれど、「英語をペラペラ話すことはできる」など、能力の落ち方が一様ではないのです。

この残った脳力を「残存機能」といいます。

 

この残存機能があることが、子ども返りとは全く違う点です。

世の中のできごとに対する理解のしかたもそうだし、物事の判断のしかたも子どもの場合とは違っています。

 

日常生活では、軽症であればとくに生活に困るようなことがない、という段階の人もいます。

仕事として漁師を続けられているとか、プロとして絵画を描き続けているといったケースもあります。

 

つまり、認知症を発症した人であっても、これらの残像機能をうまく使っていけば、それまでと変わらない生活ができることが多いということです。

 

ところが、周囲の人たち、家族などは「できなくなったこと」ばかりに注目する傾向があります。

残存機能に着目して、できることを生かす。

できることを中心として生活をするというスタンスが大切です。

 

そうした残存機能をフルの使うことを本人も家族も第一に考え、生活を組み立てれば、ケースにもよりますが、認知症の進行を遅らせることができるのです。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。

高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

 

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長寿大国・日本でおざなりにされている対策

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長寿大国・日本でおざなりにされている対策

 

日常的にできる本当にシンプルなことで、「老い」を迎える準備=「老い支度」はできます。

老後の資金や年金の計算は、健康なときからだれでも心配するのですが、「老い」によって起こる問題は、お金の問題だけではありません。

 

老いたときに、自分や家族が幸せに生きるために必要なことが「心の老い支度」です。

 

2018年に、日本人の平均寿命は過去最高を更新しました。

世界でも有数の長寿社会です。

 

それはとてもめでたいことのはずなのに、昨今、まるで「超高齢社会」が最大の社会問題であるかのようにマイナス面ばかりが強調されます。

その原因の一つに、「老い支度」が十分でない人が多いことがあると思います。

 

なかでも、「心の老い支度」が十分ではないから、むやみに「不安」がつのるのではないか、と感じます。

 

日本人の平均寿命は、戦後初めて統計が取られた初年度には、男性50.06歳、女性53.96歳でした(1947年)。

 

2018年7月に発表された数字では、男性81.09歳、女性87.26歳で過去最高です。

日本人は、戦後70年あまりで30歳以上も長生きするようになったのです。

 

大昔から考えると、まさに「二回分の人生」を謳歌できるようなもの。

喜ばしいことですね。

 

けれども大切なのは、「QOL=クォリティ・オブ・ライフ(人生の質)」です。

長生きをしても、健康に問題があると生きていることがつらいと感じてしまいます。

だからこそ医療があるわけで、体の健康は、医療の力も借りて病気などを予防し、ケアし、異常を早期発見し、発症しても治していくことができます。

 

一方で、なかなか目が届かないのが「心の健康」です。

心が健康に老いていかないと、自分も周囲も、楽しく豊かで幸せな生活を送ることがむずかしくなります。

 

そのために、「若々しく過ごしたい」と考えて、「アンチエイジング」を試みる方もたくさんいます。

 

お肌のケアをしたり、頭髪を黒く豊かに見せたりと容姿を若々しく保つことは、一つの「老化対策」です。

容姿・外見だけでなく、体力や気持ちのあり方など、総合的に若さを保つのがアンチエイジングです。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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今から60余年前、アメリカの月刊誌『リーダーズダイジェスト』は、“赤いビタミン(ビタミンB12)が悪性貧血の患者を救う特効薬だ”と報じてセンセーショナルな話題を提供しました。

以来、“ビタミンB12”は、世界的に研究者の注目を集め、それに関連した研究にはいくつものノーベル賞が与えられてきました。

そして今では、ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。

 

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。

胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

胃の病気、ストレスなどでも不足します。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

 

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

 

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世間が誤解している認知症

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世間が誤解している認知症

 

人生、長生きしていれば、だけでも経験するのが「老い」です。

 

ところが、その「老い」に対する準備ができていない人が、あまりにも多いことを、医師として多くの患者さんほか、さまざまな人たちと接してきて感じています。

 

認知症がどのような病気かということについても、本当のところは知られていません。

いつか自分や家族が経験することになるのに、「正しい知識」があまりにも伝わっていないと日々、感じています。

 

認知症には「中核症状」と、そこから派生する「周辺症状」があり、その進行の具合、起こり方は、本当に千差万別なのです。

 

反対に、周辺症状の中に含まれる「行動症状」と「心理症状」についても知識も、多くの人が誤解しているか、ほとんど知られていません。

 

この誤解が、みなさんが認知症への正しい「予防と対策」をするためのハードルとなっていると感じます。

 

だれもが「問題行動」をするわけではない

 

認知症になったら、多くの人が徘徊するのだろう」という誤解があります。

しかし、認知症になったら、みんなが徘徊し始めるわけではありません。

 

単純な確率論でいえば、1億3000万人に人口中の約500万人が認知症ということですから、街を歩いている人の4%くらいが認知症であってもおかしくありません。

東京・渋谷の「スクランブル交差点」で、一斉に道路を渡っている人々の中にも認知症の人がいることになるはずです。

 

けれども、スクランブル交差点を渡る人たちが300人程度いるとして、その中に認知症の人は10人くらいいることになりますが、実際には徘徊している人はまずいません。

これが認知症に対する誤解の一つだと思います。

 

認知症の症状としては、基本的に脳の老化による現象が進むので、「徘徊する」というより、反対におとなしくなって、外出しなくなる人のほうが多くなるのが特徴です。

本当は、どんどん外出して足腰が衰えないようにした方がいいのですが、おとなしくなって家の中にこもりぎみになってしまう方が、はるかに問題なのです。

 

個人差はありますが、認知症を発症すると、ほぼ確実に起こってくる症状が「中核症状」と呼ばれる症状で、そこから、いろいろな環境、元の性格、条件によって、「周辺症状」が起こります。

 

この周辺症状の中に、問題行動として、「行動症状」の徘徊、暴言などや、「心理症状」の不安・焦燥、幻覚、妄想などが含まれます。

ただし、これらの症状は、必ず起こるわけではありません。

 

まず、最初の誤解が、「認知症は突然起こる」のではなく、その進行には時間がかかるということですが、次の誤解である「だれもが問題行動をする」わけではないことも、しっかり理解しておきましょう。

 

徘徊といった問題行動は、起こる人と起こらない人がいる、周辺症状の一つに過ぎないのです。

 

<中核症状>

・失行

 服の着方がわからない

 道具が使えない

・失認

 物がわからない

・失語

物や人の名前がわからない

・記憶障害

 最近の出来事を忘れる

・実行機能障害

 段取りや計画が立てられない

 

<周辺症状>

  • 心理症状

 抑うつ、不安・焦燥、妄想、幻覚

  • 行動症状

 睡眠障害、食行動異常、徘徊、介護抵抗、暴力・暴言

 

認知症で確実に起こるのは「中核症状」。「周辺症状」は症状の進み方や環境、性格、感情の老化度合によって複数起こったり、まったく起こらなかったりと個人差が大きい

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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年を取るほど日光に当たることの重要性

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年を取るほど日光に当たることの重要性

 

「日光を浴びる」ことも重要です。

うつ病には、強い光を浴びる治療法もありますが、日頃から外出して太陽光を浴びるだけでも違うのです。

 

光を浴びることで、セロトニンや睡眠と関係のあるホルモンの一種メラトニンの分泌が促進されます。

 

外回りの仕事の人は、日の光を浴びる機会もあるでしょうが、ふだんデスクワークで日が沈むまで外に出ないという人は、意識して日中、外出するなど、ちょっとした心がけが重要です。

 

日光は、紫外線が肌に悪い、シワが増える、シミになるなどという人がいますが、メラトニンを増やすことのほうが、心と体の老化を考えた場合はるかに重要です。

メラトニンを増やせば眠りの状態がよくなるし、セロトニンを増やせばうつ病の予防になるからです。

 

日の光を短時間浴びることでビタミンDが体内で生成されるというのもメリットです。

ビタミンDは免疫機能を調節して、風邪やインフルエンザ、肺炎などの予防に寄与し、カルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にする働きもあるので、骨粗鬆症の予防になります。

 

加えて、ビタミンDに、がん予防の効果があるのではないか、という研究も行われています(国立がんセンター)。

日の光を浴びると気持ちも晴れやかになるので、いいことづくめです。

 

女性は「4人に1人」がうつ病にかかる

 

WHO(世界保健機構)によると、世界中でうつ病に苦しんでいる人は、世界人口の5%に達するといいます。

 

アメリカ精神医学会の調査では、男性の2~3%、女性の5~9%がうつ病にかかっていると推計されています。

 

生涯罹患率では、最大で男性12%、女性25%がうつ病にかかるというのですから、女性の場合、一生涯で見ると、「4人に1人」が一度はうつ病にかかっていても不思議ではないということになるでしょう。

 

うつ病が「心の老化」の一つの症状として発症する病気であることは確かですが、「人にいえない病気」と考えて、対策が遅れることがあるのも問題です。

 

治療法がない代わりに、じっくり構えて進行を遅らせることが有効な対策となる認知症などとは違い、うつ病には効果的な治療法も数々あるので、とにかく「早く医師に相談する」「早期に治療する」ことが大切です。

 

うつ病の兆候があれば、本人や家族の「うつ病はよくなる!たから、素早く対応して、きちんと治す!」という意思が大事なのです。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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