100日あれば、60兆個の細胞が強くなる

f:id:endokoro728:20200820211528j:plain

100日あれば、60兆個の細胞が強くなる

 

私たちの身体を形成する60兆個の細胞の大半は、新陳代謝によって常に新しいものに入れ替わっています。

その周期はその人の年齢や身体の部位によって異なります。

なかには心臓や神経の細胞のように新陳代謝のない細胞もありますが、それ以外の細胞は一定の周期で細胞分裂が行われ、古い細胞と新しい細胞が入れ替わっているのです。

一般的に胃腸の細胞で5日あまり、肌の細胞で28日、もっとも入れ替わりに時間がかかる骨で3か月といわれています。

 

この細胞の生まれ変わりということに着目すれば、人の身体はだいたい100日でほとんどすべてが生まれ変わっているということになるわけです

だとすれば、その間にボス細胞を鍛えることができれば、誰でも、どんな状態からでも病気に強い身体に生まれ変わることが可能だということになります。

 

骨髄からは日々新たな血球細胞が生まれているので、ボス細胞をはじめとする免疫細胞も常に新しい細胞と入れ替わっています

ただし、新しい細胞になっているとはいっても、細胞分裂をくり返してコピーを続けていけば、ミスコピーが生まれる可能性もあるし、次第に細胞の機能自体が劣化していきます。

 

これが「細胞の劣化」です

 

だから、ボス細胞をはじめとする免疫細胞も老化によって次第に機能が低下してしまうのです

 

しかし免疫細胞自身が「生まれ変わる」細胞だということは、そのときの条件次第では入れ替わるたびに、よくなる場合も悪くなる場合もあるということです。

そのため、老化による劣化を帳消しにするほどの条件を、食生活や生活習慣などを通して整えることができれば、新しく生まれてくるボス細胞は一世代前のボス細胞よりもいい状態で出現します。

 

大事なのは私たちが「ターンオーバー(入れ替わり)ごとにボス細胞をよりよいものにしていこう」という意識をもつことです

その意識があるかないかで、ターンオーバーのときに「いいリセット」ができるのか、それとも「悪いリセット」になってしまうのかが決まります。

 

食生活が乱れたり、働きすぎてストレスをためてしまったりすれば、当然体内の環境は悪化するので、生まれ変わってくるボス細胞の質が低下してしまいます。

まさに悪いリセットの典型です。

 

かといって、何もせずに今と同じ生活習慣を続けていればいいかというと、それもまた違います。

加齢という問題が私たちに迫ってくるからです。

 

ですから、生活習慣が悪化していないからといって油断はしないように気をつけてほしいと思います。

何もしないでいれば、老化の効果的な対策にはならず、結局は悪いリセットにしかなりません。

だからこそ免疫の活性化を促すような生活習慣に改めて、加齢やストレスに対応できるように、優秀なボス細胞を育めるようにしたいものです。

 

歳を重ねても免疫力の強化はできる――

 

その事実を知れば、ターンオーバーをくり返すことを「老化」と後ろ向きに捉えるのではなくポジティブに位置づけて、今よりもずっと攻撃力の高いボス細胞を生むための「チャンス」として、一日一日を活用することができるのではないでしょうか。

 

たった100日ですべての細胞をリセットすることができるのですから、免疫力を高めるのは今からでも決して遅くはありません

今日からスタートすれば、100日後には今よりもはるかに健康な身体になっているのです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

「ボス細胞」はトレーニングできるし、薬にもなる!

f:id:endokoro728:20200819211303j:plain

「ボス細胞」はトレーニングできるし、薬にもなる!

 

ボス細胞を鍛えれば健康になる――。

 

「そんなことを言われても、自分で細胞を鍛えるなんてことができるの?」

 

もしかしたら、そう思われるかもしれません。

 

たしかに目に見える筋肉を鍛えるのとちがっても「細胞を鍛える」というのはなかなかピンとこないかもしれません。

とはいえ、何も特別な医術を施したり特殊な薬を飲んだりしなくても、普段の生活習慣のなかでボス細胞をトレーニングすることは可能です。

 

たとえば、以前記した「味噌汁を飲む」というのも、じつはトレーニングのひとつでした

味噌などの発酵食品を摂るということは、そこに含まれる微生物が腸内環境を整えるとともに、ボス細胞に刺激を与えてがんなどに対抗する力を高めてくれる、まさに「腸トレ」とでもいうべきものなのです。

 

このような食生活や運動など、さまざまな生活習慣を改善していけば、私たちの健康をつかさどるボス細胞は今よりもずっと強くなり、私たちの身体を健康に導いてくれます

 

さらにボス細胞の可能性は、鍛えれば強くなるということだけではありません。

なんと、ボス細胞は「薬」になることがわかっています。

その薬とは、ボス細胞の「体内の免疫細胞に対して外敵の特徴を教える」という能力を利用してがん治療に応用した「がんワクチン」のことです(現在、開発段階であり効果が証明されていない)。

 

免疫力が弱まると、がん細胞が増えるのを抑えられず、がんを発症してしまいます。

つまり、がんを抑えるためには、弱くなってしまった免疫の力をもう一度活性・強化し、攻撃力を強めてがんをやっつければいいわけです。

 

そこで、ボス細胞の元となる細胞を患者さんの血液中から取り出し、体外で人工的に成長・活性化させる。

さらに、がんの目印を認識させて確実に免疫の司令塔として働けるようにします。

そうしてから患者さんに投与し、体内でがんに対する免疫反応を起こさせる。

これが、がんワクチンのしくみで「樹状細胞治療」と呼ばれるものです。

 

このワクチンは患者さん本人がもともと持っている免疫の力を高めてがん細胞だけを攻撃するようにしているため、正常な細胞までも攻撃してしまう抗がん剤などに比べて副作用が少ないのが特長です。

しかも、この「樹状細胞治療」の可能性は、がんだけに限ったことではありません。

 

ボス細胞は、体内のほかの免疫細胞に外敵の特徴を伝えて攻撃命令を出すことができる一方で、免疫の過剰な活性化を抑える力も持ち合わせています。

この働きを利用すれば、花粉や食物などの無害な異物や、自分の細胞を攻撃してしまうことで発症する病気への臨床応用ができると期待されているのです

 

現在、関節リウマチや多発性硬化症潰瘍性大腸炎クローン病などの自己免疫疾患や、喘息、花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に対する新たな免疫療法の開発が進められています。

 

私たちの健康の要であり、しかも万能薬にもなりえるボス細胞――。

 

この細胞に無限の可能性が秘められているからこそ、今、樹状細胞は“ボス”細胞として注目されているのです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

すべての免疫は「樹状細胞」が握っている

f:id:endokoro728:20200818180705j:plain

すべての免疫は「樹状細胞」が握っている

 

では、自然免疫と獲得免疫、双方の免疫細胞を活性化させて相乗効果を高めるにはどうすればいいのでしょうか。

 

それを可能にするためには、司令官役の免疫細胞の存在に注目しなければなりません。

 

この司令官は外敵となる病原体が体内に入りこんだ際、自然免疫と獲得免疫に指令を出してコントロールするという、重要な役割を担っています。

自然免疫や獲得免疫が十分に効率よく作用するためには、この司令官による指令がスムーズに機能することが絶対条件で、この司令官役の免疫細胞こそ最も重要な存在なのです。

 

私たちの健康を左右する、その司令官役の免疫細胞は「樹状細胞」と呼ばれています

 

これまで免疫の働きやメカニズムを語るとき、多くの研究者はマクロファージやNK細胞など自然免疫の細胞に焦点を当てており、樹状細胞に注目して免疫が語られることはほとんどありませんでした。

 

樹状細胞とは、枝のような突起(樹状突起)を持つ免疫細胞のひとつです。

 

風邪のウイルスやがん細胞など攻撃すべき相手が現れたとき、樹状突起を伸ばして、いちばん効率よく闘ってくれるのがこの細胞であり、そのほかの免疫細胞にさまざまな指示を出しているのも樹状細胞です。

この細胞が「がんに対する免疫システムの司令塔」として非常に重要な働きを担っていることがわかってきました。

 

樹状細胞は数ある免疫細胞のなかでも、特にほかの免疫細胞に外敵を教える能力(=抗原提示能力)が優れているという特徴を持っているため、獲得免疫が効率よく働くかどうかはこの細胞が機能しているかどうかにかかっています

 

つまり、獲得免疫はこの司令官の指示がなければ働けないということです。

 

樹状細胞は自然免疫だけで外敵を退治しきれないときに、自然免疫から獲得免疫への橋渡しをします。

自らもウイルスを食べて封じこめつつ、警報を鳴らして獲得免疫を一斉喚起して攻略法をばらまき、最終的に第一部隊(自然免疫)も第二部隊(獲得免疫)もコントロールしていく。

いうなれば、樹状細胞にはすべての免疫細胞を総動員させる力があるということです

 

この樹状細胞の働きがあるからこそ、先制攻撃を担う第一部隊と、より強力な敵を倒す第二部隊が相互作用し、最大限の効力を発揮できるのです。

 

まさに、この「樹状細胞」こそが免疫システムの司令塔の役割を果たす「ボス細胞」だといえるでしょう

さらに獲得免疫を教育して敵を記憶させることができるという点も、このボス細胞のすばらしいところです

 

そんな樹状細胞の特徴をわかりやすく理解していただくためにも、ここでは樹状細胞のことを「ボス細胞」と呼びたいと思います。

 

獲得免疫の学校である胸腺は20歳を過ぎるとなくなってしまいます。

外敵の情報を学びそのデータを蓄積するT細胞はつくられているのですが、学校自体がないので、そこで教育を受けて闘い方を学ぶことはできません。

 

けれども、その闘い方を知らないT細胞にもポテンシャルは残っています。

これらの細胞になくなってしまった学校の代わりに闘い方を教えるのが、抗原を自ら取りこんで教えることができるボス細胞なのです。

ボス細胞は学校の役割も果たしているのです

 

このボス細胞が獲得免疫を強化して活性化することで、獲得免疫が戦闘態勢になれば、今度は彼らが自然免疫を活性化させるさまざまな伝達物質を出すので自然免疫も活性化します。

 

つまり、有能なボス細胞がいれば、すべての免疫細胞の士気が上がり、免疫システム全体の能力を高めることも可能なのです

 

ボス細胞を鍛えて、優秀な司令官に育てることができればおのずと、

 

1.「自然免疫」の機能低下を防ぐことで、無数の抗原から身を守る

2.「獲得免疫」の機能を向上させることで、各抗原に適した能力を身につける

 

このふたつのポイントも達成することができるのです。

 

まさに「老化防止」と「健康促進」を同時にかなえてくれる、そんな夢のような細胞です。

「免疫力をあなどるな! より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

「自然免疫」と「獲得免疫」で相乗効果を生み出しなさい

f:id:endokoro728:20200817211337j:plain

「自然免疫」と「獲得免疫」で相乗効果を生み出しなさい

 

最近よく耳にする言葉に「生物多様性」というものがあります。

 

それは、「ある生態系において多様な生物が存在している状態」を指す言葉です。

この概念によれば、自然環境は多様な生物が棲んでいればいるほど周囲の変化にも強くなるそうです。

 

一種類の魚しか棲んでいない川は、気候が変化したり水質が変わったりしたときに、魚が全滅してしまう恐れがあります。

ところが、100種類の魚が棲んでいる川ならば、何か環境の変化があったとしても、それに耐えうる種類の魚が必ず生き残ります。

 

また、一種類の木しか生えていない山は、その木を枯らす病気が流行ったら一気に木々が枯れてはげ山になってしまう。

それが、さまざまな木が入り混じっている雑木の山なら、その病気に弱い木が枯れたとしても、全体で見れば大きなダメージはなく、緑豊かなままでいられるでしょう。

 

自然界においては多様性に富んだ複雑さこそ、健全さの証であり、強さの秘訣でもあるのです

 

人間の身体における免疫も同じです。

 

免疫細胞にもさまざまな種類があり、それぞれ個性があります。

得意なこと、苦手なこともそれぞれ異なります。

 

たとえば、自然免疫は身体に抗原が侵入してきたとき、手持ちの武器を利用して、即座に無差別攻撃をすることができます

ただしその攻撃は、どちらかというと手当たり次第の腕力勝負といったところでしょうか。

瞬発力には長けているものの、多様な敵、あるいは未知の敵には対応できないことがあります。

 

一方、獲得免疫は新しい抗原に初めて遭遇した場合、その抗原にあった武器を持つ免疫を、一からつくらなくてはなりません。

つまり、感染してから闘う準備をはじめるので、どうしても闘える状態になるまでに時間が必要になってしまいます。

獲得免疫が新たな攻撃態勢を整えるまでには、だいたい5~7日くらいの時間がかかるといわれています。

 

初めての敵に対してはどうしても初動が遅れてしまいますが、一度、獲得免疫が武器をつくってしまえば、次に同じ抗原が侵入してきた際には自然免疫よりも早く、より効果的な攻撃を行うことができます。

自然免疫とは逆に、瞬発力には欠けますが、緻密な作戦をたて、最新鋭の武器を使って闘うのが得意です

 

このように違うタイプの免疫細胞がそれぞれ自分たちの得意な闘い方で外敵から守ってくれているからこそ、私たちの身体はいろいろな種類の抗原からの攻撃に耐えることができるわけです。

 

ここで重要になるのが、獲得免疫の攻撃準備が万全になるまでの間、いかに自然免疫が頑張って時間稼ぎをしてくれるかということです。

第二部隊が攻撃態勢に入る前に、第一部隊が壊滅状態になり身体がまいってしまうようでは、獲得免疫の負担が大きくなってしまうからです。

 

自然免疫が万全の状態であれば、獲得免疫にバトンタッチする前に、風邪のウイルスくらいなら完全に退治してしまうこともあります。

しかも、自然免疫は単なる時間稼ぎだけではなく、獲得免疫の活性を高めるのに欠かせない存在であることがわかってきました。

じつは、自然免疫と獲得免疫は互いに活性化を促していたのです

 

獲得免疫を発動させるには自然免疫からの働きかけがなくてはならないし、さらに獲得免疫が出すさまざまな物質がフィードバックされて自然免疫を活性化させています

つまり、互いに出している伝達物質によって相互に活性化され、相乗効果で免疫力全体を高めていくことができるというわけです。

 

逆に、自然免疫か獲得免疫、どちらかが一方でも活性化されていなくて元気がなかったら、相乗効果を得ることができないので免疫力の底上げは期待できません。

自然免疫と獲得免疫という二つの部隊のチームワークがうまくいってこそ、私たちの身体という城は、金城鉄壁となることができるのです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

毎日5000個のがん細胞と闘う自然免疫

f:id:endokoro728:20200816215414j:plain

毎日5000個のがん細胞と闘う自然免疫

 

私たちの身体を形成している60兆個の細胞は毎日分裂をくり返しています。

新しい細胞が生まれると同時に、ほぼ同数の古くなった細胞は死に、体外に排出されています。

 

こうして24時間のうちに入れ替わる細胞の数は、なんと数億から1兆個。

驚くべき数です。

 

毎日毎日、それだけ多くの細胞分裂が行われているのですから、遺伝子複製にまちがい(ミスコピー)が起きてしまうのも仕方のないことなのかもしれません。

 

ミスコピーで生まれた細胞――それが、がん細胞です

 

どんなに健康な人でも、どんなに若い人でも、このミスコピーは必ず起きていて、まいにち5000から6000個もがん細胞が生まれています

60兆個という天文学的な細胞の数に比べれば、「百億分の一の割合」なので、さほど大きな割合ではないともいえますが、それでも5000個のがん細胞が毎日つくられていると思うと、ぞっとしてしまう方も多いのではないでしょうか。

 

これだけ多くのがん細胞が日々生成されているのに、ほとんどの人ががんを発症しないでいられるのは、免疫細胞が日夜闘って、がん細胞が生まれるたびにそれを見つけ次第、退治してくれているからです。

毎日5000個生まれても、毎日5000個退治してくれていれば、がんが大きくなることはないということです。

 

もし、私たちの身体で免疫が機能せずにいたら、がん細胞は指数関数的に増加して、私たちの身体をあっという間にむしばんでいくでしょう。

 

一般的に、検査などで見つけられるがんの大きさは約1立方センチメートルで重さは約1グラム。

その大きさのがんだと、細胞の数はおよそ10億個です。

がんをそこまで成長するには、だいたい10年ほどかかるといわれています。

がんをそこまで成長させることなく、発症前にがん細胞を叩くには、体内への侵入を防ぐ第一部隊・自然免疫の活性化が欠かせません。

 

先制攻撃を自然免疫が行って、その後、司令官役の細胞がより強力な第二部隊である獲得免疫を引き連れて総攻撃する――これが、免疫細胞ががん細胞を叩くときのイメージです。

 

この場合、とくに先制攻撃がとても重要で、生まれたばかりのがん細胞を退治しておけば、がん細胞が増殖することもないからです。

 

ところが、自然免疫は加齢とともに機能が低下していくのはお話ししたとおりです

たとえばNK細胞はがん化した細胞に穴を開けて、その中に消毒液のようなものを注入していくのですが、年を重ねるごとにがん細胞に穴を開ける力も弱くなり、中に入れる消毒液のようなものも効果が薄くなっていきます。

 

自然免疫が生まれたばかりのがん化した細胞を見逃してしまえば、それだけがん細胞の増殖スピードは高まってしまうし、第二部隊の負担も大きくなります。

 

高齢になるほど、がんを発症するリスクが増える、その原因のひとつです。

 

がんになりたくないのであれば、自然免疫を低下させないこと――

 

これだけは忘れないようにしてください。

「免疫力をあなどるな! より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

1日に1回と2回では、歯磨きの効果は段違い

f:id:endokoro728:20200813210759j:plain

1日に1回と2回では、歯磨きの効果は段違い

 

腸が最大の免疫器官であることは先に述べたとおりですが、私たちの身体を守っている免疫器官にはほかにもさまざまなものがあります。

 

意外に思われるかもしれませんが、皮膚や鼻毛、眉毛、まつげなども、外敵をブロックする立派な免疫システムの一部です

また、呼吸器や消化管などの粘膜も、やはり免疫システムの一部といえます。

ほこりや花粉を吸いこんだときにくしゃみが出るのも免疫システムの一環なのです。

 

特に、そのなかでも特殊なシステムを持っているのが「口腔」、つまり「口の中」です

 

口の中というのは腸につながる消化管の入り口であり、ウイルスや細菌など抗原の侵入口でもあります。

そのため、口腔は独立した「粘膜免疫システム」を持っています。

たとえば口腔粘膜の保護や殺菌作用のあるバリケードの役割を果たす唾液の分泌なども、口腔の独自の粘膜免疫システムによって生じている現象です。

 

また、口腔は健康のバロメーターとしても、とても優秀な働きを担っています

たとえば、免疫力が落ちたときにすぐ現れる口内炎や、味がよくわからなくなる「味覚障害」は身体の危険を知らせる「ネガティブサイン」のひとつです。

風邪を引くと口がまずい――とよくいいますが、それは味覚障害を起こした舌があなたに体調不良を訴えているということなのです

 

ちなみに、私たちが普段食べたものの味を感じることができるのは、舌を中心に口内に「味蕾」という細胞の集合体が存在しているからです。

 

この味蕾細胞は10日に1回生まれ変わる、非常に新陳代謝が活発な細胞ですが、その形成には亜鉛が欠かせません。

亜鉛が不足すると味蕾が減少し、味覚障害が起こってしまいます。

 

亜鉛が細胞の形成や修復に欠かせないということは、亜鉛がなければ免疫細胞もつくれないということなので、亜鉛不足は免疫力低下を招きます。

つまり、味覚障害が起きたときには、亜鉛が不足しているということであり、それは免疫力もピンチに陥っているということを意味するのです

 

ただし、亜鉛不足でなくとも、口腔の粘膜免疫システムが低下することがあります。

 

それは、口の中が不潔な状態になったときです

そうなると免疫システムの能力が十分に発揮できなくなってしまいます。

 

先日、お世話になった、口腔がんの専門家である大学教授と会ったときに、とても興味深い話をうかがいました。

 

その方によると、1日に2回以上歯磨きする人は1日1回の人と比べて口腔がんになるリスクが三割も低いのだそうです

 

歯磨きなどで口腔ケアをして、常に口の中を清潔にしておく必要があるのです。

 

歯はもちろんのこと、口の中の大きな面積を占める舌や上あごのケアも重要です。

特にデリケートな味蕾細胞がある舌のケアは、口臭防止の意味でも大切です。

 

虫歯の予防という意味でも、口腔免疫システムの機能を低下させないという意味でも、食後の歯磨きは丁寧にしてほしいと思います。

特に就寝中は細菌の増殖を抑え、歯を守る作用がある唾液の分泌量か少なくなっていますから、夜寝る前の歯磨きは絶対に欠かしてはいけません。

 

歯周病菌が血液中に見つかり、敗血症や心不全の原因になっている、という報告もあります。

 

身体の弱体化は歯磨きの有無によっても生ずるのです。

 

当たり前のことだと思うかもしれませんが、実際に多くの人が日頃の「歯磨き不足」で、免疫システムの機能を低下させてしまっています

 

たかが歯磨き、されど歯磨きです

 

日々の口腔ケアをしっかりすれば、口の中がさわやかになるだけではなく、がんのリスクも下げられます。

さらに亜鉛不足にならないようにしていれば、免疫細胞も元気になる――まさに、いいこと尽くしですので、ぜひ毎日の習慣に取り入れてほしいと思います。

「免疫力をあなどるな! より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。

そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。

ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。

食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。

細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。

ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

腸内環境が大事といわれる理由は「70パーセント」

f:id:endokoro728:20200812211903j:plain

腸内環境が大事といわれる理由は「70パーセント」

 

人間の身体は約60兆個の細胞でできているといわれています。

そのうちの約2兆個、重さにするとだいたい1キロ前後が健康をつかさどる免疫細胞です。

 

約2兆個もある免疫細胞ですが、じつは身体全体にバランスよく分布しているかというと、そうではありません

たくさん存在する場所とそうでない場所が明確に分かれているのです

 

では、この免疫細胞はどこにいちばん多く分布しているのか。

 

ヒントは「人間の身体のなかでもっとも外来物(抗原)と接触する場所」です。

 

こう言うと、「外気に直接触れている皮膚」がいちばん抗原にさらされているだろう、と思われがちですが、それは違います。

 

正解は、私たちの体内にある「腸」です

 

私たちの健康を日々維持している免疫細胞は、じつに全体の70パーセントもの数が腸に存在しているのです

 

そもそも、皮膚の面積と腸の粘膜の面積では広さのスケールが違います。

 

説によって違いはあるものの、人間の身体を覆う皮膚の面積は、成人男性でもせいぜい1.5平方メートルなのに対し、腸管粘膜の面積は約400平方メートル。なんとテニスコートよりも広いのです。

 

その大きな面積を有する腸の粘膜は、外来物である食物を消化吸収することで常に膨大な抗原と接触しています。

腸管は体内にありながら、外界と直接触れあっているということになります。

腸内にいる免疫細胞は、食物として摂取されたさまざまな栄養素とともに、最も多くの細菌やウイルス、化学物質などの異物にさらされています。

そのような環境で、彼らは人体に必要な栄養と害になる病原菌などを正確に見分け、栄養を取りこみ、害があると判断したものを正確に排除していかなければなりません。

 

食べ物に対する過剰反応が起きて下痢や腸炎が起きないように、免疫を抑える役割も果たしています。

 

だからこそ、全体の約七割にもおよぶ免疫細胞が腸内に集まっているというわけです。

いわば、腸は消化器官であると同時に、もっとも大きな免疫器官でもあるのです

 

細菌やウイルスなどの抗原の多くは、たんぱく質や脂質など、食品とほとんど同じ成分でできています。

それをきちんと識別することができるのですから、免疫細胞の能力はすごいものです。

 

こうした判断能力を腸内にいる免疫細胞が備えているのは、外来物である食べ物からたくさんの刺激を受けることで、より元気に、より有能になっていくことができるからです。

 

特に子どものうちにできるだけたくさんの外来物に接して、腸内の免疫細胞の認識能力を磨くことができれば、それだけ大人になってからの免疫力も高まります。

 

だから、50種類の食物しか摂取しない人より、その十倍となる500種類もの食物を摂る人のほうが、当然ながらより多くの刺激を腸内の免疫細胞に与えることができるので、免疫力を高めることができるわけです

 

「好き嫌いなど偏食をしてはいけない」

「1日30品目を食べるのが理想」

 

よく言われるこれらの食の常識も、「細胞レベル」で健康を考えると、なるほどと納得できるのではないでしょうか。

「腸内環境が大事」といわれるのも、腸が最大の免疫器官であり、私たちの健康を大きく左右する器官だからです。

 

免疫力を上げるということは、すなわち全免疫細胞の七割を占める腸内の免疫細胞をバランスよく活性化させることであり、うまくそれを活性化できるかどうかは腸内環境の善し悪しにかかっているといっても過言ではないのです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。

そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。

ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。

食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。

細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。

ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12