老化と病気の元凶はフリーラジカルと活性酸素

f:id:endokoro728:20210413173126j:plain

老化と病気の元凶はフリーラジカル活性酸素

 

老化というのは、体が酸化すること。

鉄が錆びていくようなものです。

動物は呼吸により酸素を取り入れエネルギーを燃やして生きているわけですから、「生きること=酸化すること」

いわば、老化は避けられない宿命ともいえます。

 

とはいえ、この呼吸のプロセスの中で、特に悪さをするものがあります。

酸素を吸いこんだときにエネルギー産生に使われず体内に残ってしまう2~3%の酸素由来物質。

これが活性酸素と呼ばれているものです。

 

活性酸素は、フリーラジカルの仲間です。

フリーラジカルというのは、ペアになっていない電子を持っている原子や分子のこと。

ペアになっていないので、とても不安定な存在です。

 

正常に働いていた遺伝子や細胞膜を次々と破壊し、異常な状態を引き起こします。

つまり病気や老化のもととなるものなのです。

 

代表的な活性酸素は、「ヒドロキシルラジカル」「スーパーオキシドラジカル」「過酸化水素」「一重項酸素」の四つ。

そのうちヒドロキシルラジカルが人体にもっとも有害なフリーラジカルで、細胞膜の成分である脂質を酸化して「脂質ラジカル」など危険なフリーラジカルを発生させ、動脈硬化やがんの原因になる「過酸化脂質」をドミノ倒し的に増やしていきます。

過酸化水素や一重項酸素はフリーラジカルではないのですが、過酸化水素は体内の鉄分と反応してヒドロキシルラジカルの発生源となり、また、一重項酸素は目や皮膚に大きなダメージを与えます。

 

若いときは、ホルモンや酵素などが体内でたっぷりと分泌されているので、それらが強固な抗酸化ネットワークをつくり、フリーラジカル活性酸素が暴れるのを防いでくれています。

ところが年をとると、ホルモンも酵素も減ってきて、悪さを止められなくなります。

それが、いわゆる老化や病気です。

 

老化を遅らせて若さをキープし、病気を未然に防ぐためには、私たちの体に備わっている抗酸化力を高めてやることが必要です。

つまり、錆びない体をつくるようにすればよいのです。

 

抗酸化力を高めるには、ストレスを減らすことや、良質な睡眠、適度な運動など、いくつかの有効な方法があります。

何か一つだけで魔法のように若返るというわけにはいきません。

生活全体が大切ということを理解していただいたうえで、まず食べ物や飲み物について考えていきましょう。

「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

人生に真摯に向き合う

 

f:id:endokoro728:20210411212626j:plain

人生に真摯に向き合う

 

たとえばアルツハイマー病と診断されても、人生は終わりではなく、その後も長い経過があるので、人生をもう一度考える機会になります。

 

診断の結果を受けた後の人生をいかに生きるか。

それを考えることは、守りではなく攻めの一歩です。

敵を見極めることは、闘いの始まりです。

脳の異常を早く知り、対応策を打つことは、脳の健康寿命を維持することになるからです。

 

 

脳の状態を把握することは、全身の健康を把握するのと同じです。

アミロイドβの状態や生活習慣病の度合いによって、緊急度は人ごとに異なります。

 

 

身体の疾患治療でも、本当は、その人の肝機能が悪いのはなぜか、血糖値はなぜ高いのか、という点から、一人ひとりに介入しなければいけません。

どんなライフスタイルで、これから先どんな人生を送りたいのか。

病状に合わせた薬の処方箋を書くだけでなく、生き方の処方箋を共に考えるのが近代医学の務めであるはずです。

このような観点は、脳の病気ではさらに必要です。

 

どんな病気もその人の人生と生活の一部である以上、医師は全力で向き合わなければいけないと思っています。

 

 

辛い咳が出たり高い熱が出たりと、病気は患者に苦しみや痛みを強います。

しかし、咳は痰とともに細菌やウイルスを排除するため、高熱は熱に弱いウイルスを死滅させるため、痛みは病巣の場所を知らせるためです。

 

つまり、症状は自らの個体を守るための身体の防衛機能の表れなのです。

 

そう考えると、人間の身体はまさしく奇跡。

特に脳は、奇跡の臓器です。

 

 

その脳の機能に変調が生じることは一大事であり、生物体としての身体的な異常だけでなく、社会的存在としての人間のあり方にも大きな影響を及ぼします。

 

超高齢社会の中で、この脳機能の変化として最も典型的な例が認知症であり、中でもアルツハイマー病だということでしょう。

このアルツハイマー病の治療や予防は、かなりの部分で見通しがたってきました。

 

そして、その重要要点は、身体の寿命とともに脳の寿命を延ばすことにあるということです。

 

健康に生きて身体の寿命を延ばし、同じだけ脳の健康寿命を延ばすところに、人間が長生きする幸せはあるのです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

アミロイドPET検査は最終兵器

f:id:endokoro728:20210409203259j:plain

アミロイドPET検査は最終兵器

 

アミロイPET検査は、アミロイドβに取り込まれる性質をもつ放射性製剤を体内に投与して、MRIなどには映らない沈着の度合いを画像で確認します。

アミロイドβの有無を、ダイレクトに見ることができるのです。

 

アルツハイマー病の診断に関して言えば、アミロイドPET検査こそ最終兵器であり、ゴールドスタンダードと呼ばれています

 

 

もちろん、この1種類の画像だけで、認知症と診断することはありません。

臨床症状や神経症状を見るほか、血液検査や心理学的な検査も行ないます。

画像検査が発達したのは素晴らしいことですが、それだけに頼ってしまうとミスが起きやすくなります。

 

 

PET検査によって、アミロイドβを早期に発見しようと努めています。

アミロイドβは、アルツハイマー病を発症する20年も前から溜まり始めることがわかっています。

70代で認知症になりやすいことが逆算すると、50代からアミロイドPET検査を受ければ、認知症の予防につながるわけです。

 

認知症の患者数は、65歳から5歳ごとに倍増します

人口比で、65~69歳は2%、70~74歳は5%、75~79歳は11%。

80~84歳は24%、85歳以上だと、実に56%を占めます。

 

早期発見によって発症を5年遅らせることができれば、計算上その年齢層の患者数を半分に抑えることができます

 

 

アメリカでは、300を超える施設でアミロイドPET検査を行なっています。

2019年に、1万1000くらいの症例をまとめた論文が『JAMA』という医学雑誌に載りましたが、アミロイドPETによって正確な診断ができ、治療方法や薬の選択が変わったことが報告されていました。

 

日本でアミロイドPET検査が受けられる施設は、まだ10カ所未満しかありません。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

脳ドックはアルツハイマー病発見の役に立たない

f:id:endokoro728:20210408212254j:plain

脳ドックアルツハイマー病発見の役に立たない

 

現在、広く行われている脳ドックは、人間ドックのオプションとしてMRIが使われています。

自覚症状のない脳梗塞や、くも膜下出血の原因となる動脈瘤、脳しゅよう、血管性認知症を見つけるのに適しています。

 

しかし、認知症の原因の約7割を占めるアルツハイマー病の早期発見には役立ちません。

 

なぜかと言うと、脳の形態を見るCTやMRIでは、脳の萎縮がある程度進んでからでないと、異常を見つけられないのです。

MRIで脳の萎縮が認められる段階は、軽度認知症害(MCI)の後半、つまり認知症を発症する直前。

もはや、多くの場合、二次予防にも手遅れです。

せっかく検査しても、これでは意味がありません。

 

 

認知症の前の段階としてMCIがあり、その前の段階として主観的認知機能低下(SCD)があります。

 

MCIのうち半分は、5年以内にアルツハイマー病に移行するといわれます。

つまり、MCIになる前に食い止めることが肝心です。

 

まだ健康なときや、SCDの時点でアミロイドβの沈着を見つけることができれば、そこから先の二次予防や三次予防、つまり発症と進行を遅らせる策を講じることができます。

またアミロイドβ沈着の病変がなければ、SCDやMCIの段階から認知機能を回復させることも可能です。

 

アミロイドβが溜まり始めていて、しかし神経細胞はまだ健在という時期に、脳の状態を知ることが大切なのです。

そして、認知症状が出る前に、アルツハイマー病にかかっているかどうか判断できる検査が、アミロイドPETです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

認知症の予防とは

f:id:endokoro728:20210407205855j:plain

認知症の予防とは

 

年を取るにつれて誰もが心配するのは、脳の老化によって物覚えが悪くなったり物忘れが酷くなること、そして認知症でしょう。

 

認知症について講演したとき、診断、治療、予防のどの話を聞きたいか、集まったみなさんの拍手の多さで決めたことがあります。

診断に対する拍手はまばら、治療はやや多く、予防について聞きたいという拍手が大多数でした。

 

認知症は病気ではなく、正常な老化作用が極端化されたものだという説があります。

アクセラレイテッド・エイジング(accelerated aging=促進老化)という考え方です。

病気と正常な老化をどこで線引きするかは難しいですが、高齢になるほど認知症が増えるのは動かせない現実です。

 

 

研究が進んだ結果、認知症を完全に予防したり治したりすることはまだできないものの、認知症になる前の段階についてはいろいろとわかってきました。

そのキーワードが、アミロイドβです。

 

繰り返しますが、今の段階では、睡眠の質を高めたり歯周病を治したりして、アミロイドβが溜まらないようにすることが、アルツハイマー病による認知症の最適な予防です

 

 

進行を遅らせる三次予防については、すでに薬があります。

しかしそれは、認知症になってしまったあとの話。

アミロイドβが溜まっても病的な量まで増やさない次世代の治療薬が開発されれば、アルツハイマー病の進行を食い止めたり、発症を防いだりすることができます。

 

 

そして我々の将来的な目標は、認知症にならない一次予防です。

 

認知症を予防することは、脳の老化を防止し、何歳になっても健康な状態を維持することと同じです

身体と血管の老化、神経の老化、社会的な存在としてのメンタルの老化を、少しでも防ぐことです

一次予防はまだ不可能ですが、発症のリスクを下げたり、発症を遅らせたりすることは確実にできます

 

認知症の特徴として、症状が進むほど自分の状態の理解が不十分になるので、治療に真摯に取り組む意志を維持できなくなることがあります。

その意味でも、早めの予防が欠かせません。

 

※一次予防…アミロイドβが溜まらないようにする

 二次予防・三次予防…発症と進行を遅らせる

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

アルツハイマー病はどのようにして起きるのか

f:id:endokoro728:20210406174803j:plain

アルツハイマー病はどのようにして起きるのか

 

神経細胞の内外にアミロイドβというタンパク質が溜まり、神経細胞を死滅させて脳が委縮するのが、アルツハイマー病の仕組みです。

 

 

アミロイドβは、もともと正常な脳にあるタンパク質です。

水溶性なので、代謝が正常に行われているときは古くなれば分解され、脳脊髄液から血液の中へ出ていって排泄されます。

通常は、眠っている間などに洗い流されます。

 

ところが、まだ解明されていない何らかの理由で、作り出される量が増えたり、性質が変異して不溶性となり凝集しやすくなったりして、分解されにくくなります。

すると神経細胞の周辺にとぐろを巻くように沈着し、塊となってシミのようなものを作ります。

これを「老人斑」と呼んでいます。

これらの段階で神経毒として働いてしまい、ネットワークを阻害し、神経細胞を死なせてしまうのです。

 

アミロイドβは、正常な老化でも海馬など一部の場所に溜まります。

どのくらいの量が沈着するとアルツハイマー病の病変が発生するかという関連性は、個人差もあり、はっきりしていません。

 

 

また、神経細胞の周りだけでなく、血管にも沈着して脳出血を起こすことがあります。

アルツハイマー病のほか、血管性の脳疾患にも絡んでくるのです。

 

アミロイドβの沈着は、タウという別のタンパクの蓄積も引き起こします。

このタウタンパクも、もともと神経細胞の中にあるものですが、やはり代謝異常になり、とぐろを巻いて神経細胞内にある線維にねじれを生じさせます。

これを「神経原線維変化」と呼びます。

すると神経細胞はさらに死滅し、脳の萎縮が進みます。

認知症の症状が進行するレベルは、このタウタンパクの変化に関わっています。

 

 

アミロイドβの蓄積によってできる老人斑は、光学顕微鏡しかなかった1906年から、その存在がわかっていました。

アルツハイマー病を報告したドイツの精神医学者アロイス・アルツハイマー博士が、脳の顕微鏡写真から見つけたのです。

その本態を突き止めることはできませんでしたが、画期的な発見でした。

 

脳を調べる技術が発達し、脳内ホルモンのアセチルコリンアルツハイマー病によって減ることがわかったのが、1970年代。

それから20年以上たって、アルツハイマー型とレビー小体型の認知症の進行を抑制する薬アリセプトが開発されました。

アセチルコリンを補充する薬として、現在も使われています。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12

早期に発見すれば治る認知症もある

f:id:endokoro728:20210405213554j:plain

早期に発見すれば治る認知症もある

 

認知症というのは、認知機能が落ちて生活に大きな支障をきたす状態を指す言葉です。

認知機能を低下させる原因によって、いくつかの種類があります。

 

最も多いのがアルツハイマー病に由来する認知症で、60~70%占めます。

次が血管性認知症レビー小体型認知症10~15%、そして前頭側頭型認知症5%前後と続きます。

 

この4つを、4大認知症と呼んでいます。

 

このほかにも、認知機能を低下させる病気があります。

 

たとえば正常圧水頭症は、脳脊髄液が脊髄から血管内へうまく流れず、頭蓋内に溜まってしまう病気です。

脳が圧迫されるせいで、認知機能が低下します。

突発性で原因はなかなかわからないのですが、シャントでバイパスを作る外科手術で治療できるようになりました。

 

 

脳腫瘍もやはり脳を圧迫しますが、腫瘍を除去したり放射線で小さくしたりできます。

 

慢性硬膜下血腫は、頭蓋骨の内側の血管が破れて血腫ができる外科的疾患です。

頭部の打撲などが原因で、数週間から数ヵ月かけてゆっくり発症するのが特徴です。

やはり血腫が脳を圧迫するので、認知症に似た症状が現れます。

脳自体には損傷がないため、手術で血種を取り除けば認知機能は回復します。

 

血管の障害については、脳についてもある程度まで治療が可能になったといえます。

脳梗塞脳出血くも膜下出血なども、早く見つけて治療を施し、脳のダメージを軽減できるようになっています。

予防が進んだことで血管性認知症も減ってきました。

 

 

内科的疾患では甲状腺ホルモンが不足して新陳代謝が悪くなる甲状腺機能低下症も認知機能を低下させますが、ホルモン剤によって治療が可能になっています。

同じようにビタミンB欠乏症も、ビタミンB1、B12、葉酸を補給することで治せるようになりまた。

 

症状から認知症が疑われても、それは治せる病気かもしれません

アルツハイマー病と別の原因が合併している場合もあるので、正確な診断と治療を受けることが必要です

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸(DNA)合成の両方に深く関わっています。

 

ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。

ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状がみられるようになります。

東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。

認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。

 

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られということです。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

https://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12