リコピンの抗酸化パワーは超強力
ケチャップ大さじ4杯強のリコピン量は
生トマトの2個分
テレビや雑誌などでもよく取り上げられているリコピンは、カロテノイド群のファイトケミカル。
トマトやスイカ、柿、ピンクグレープフルーツなどに含まれている赤い色素成分です。
その抗酸化力は、ファイトケミカルの中でも超強力。
特に、紫外線によって発生し、皮膚の老化を進める「一重項酸素」という活性酸素を消去するパワーが強いといわれています。
さらに、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防や腎臓保護作用、がんの発生を抑える効果も期待できるのです。
リコピンは熱に強く、油に溶けやすい性質を持っているので、トマトは生で食べるより油を使って調理したほうが効率よく摂取できます。
オリーブオイルで炒めた野菜をトマト煮にした南フランスの定番料理、ラタトゥイユは、まさにドンピシャ。
また、リコピンの吸収率は、乳脂肪によっても高まるので、チーズやヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。
<白米よりチキンライスのほうが血糖値は上がらない>
白米ご飯(132g・220kcal)、完熟トマトと野菜のチキンライス(172g・267kcal)、完熟トマトのペンネ ボロネーゼ(ミートソースのパスタ 220g・320kcal)のうち、食後に血糖値が一番上がるのは何だと思いますか。
あとの二つは、白米のほぼ2分の1でした。
炭水化物の量は同じでも、トマトやオリーブオイルのおかげで血糖値の上昇が抑えられたのです。
トマトジュースやケチャップに使われる加工用トマトは、真っ赤に熟してから収穫するので、リコピン含有量が生食用の約3倍!
ケチャップなら大さじ4杯強、ジュースなら1缶弱(160g)でLサイズの生食用トマト2個分のリコピン(15mg)をとることができます。
「15歳若返る錆びないカラダのつくりかた より」
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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?
それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。
LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。
ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。
それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。
この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。
ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。
心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。
この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。
それはビタミンBです。
ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。
ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。
体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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