第1章 「入力系」より「出力系」

第1章 「入力系」より「出力系」

 

「記憶力」には、「モノを覚える力=記憶する(インプット)力」だけでなく、「モノを思い出す力=記憶を引き出す(アウトプット)力」があります。

 

この「記憶を引き出す力」、脳のどこかにしまわれた記憶を引っ張り出してくる「インデックス(検索)機能」を担っているとされるのが、前頭葉です。

この前頭葉が委縮(老カ)してくれば当然その機能も衰え、モノがなかなか思い出せなくなります。

 

そして何よりこわいのは、この機能が衰え始めると、「悪循環」によってこの機能の衰えにさらに加速がかかってしまうことです。

それは「モノが思い出せなくなる」ことにより、「話題も出てこなくなる」からです。

 

実は、歳をとると、昔は饒舌だった人もだんだんに無口になることがあるのは、前頭葉の老化によってインデックス機能が衰えてくるためです。

 

こうして無口になり、家に閉じこもり、その家のなかで「アレ」「ソレ」「コレ」だけの会話になっていけば、前頭葉のインデックス機能もますますサビついて老化が進み、ますます人と話すことが億劫になり、さらに前頭葉の老化が進む……そんな悪循環に陥るのです。

 

 

歳をとって「物覚えが悪くなった」ことを秘かに悩む人はいても、「自分が無口になった」ことを悩む人はあまりいないと思います。

しかし「老化」という点でより深刻に悩むべきは、物覚えが悪くなったことではなく、無口になったことのほうなのです。

 

本を読んでも頭に入らなくなった、物覚えが悪くなったというのは、「記憶のインプット=入力系」の衰えですが、実はこれはいくらでもカバーする方法があります。

記憶する行為はかなり意志的な行為ですから、「何がなんでも覚えなければならない」という意欲や気力でカバーできることも意外にあるものです。

さらに、歳をとっても「好きなことなら熱中できるし、覚えられる」ということもままあるものです。

 

 

一方、「記憶のアウトプット=出力系」では、前頭葉の他に頼れるものはありません。

 

そこで入力系よりまず、「脳の出力系」を鍛えること。

「鍛える」といってもハードなトレーニングは必要ありません。

日頃の習慣を見つめ直してみたりあらためてみたり、モノの見方を変えてみたり――それだけでも老化のスピードは緩まるはずです。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

 

ビタミンB12について?

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第1章 「どうお金を遣うか」考える

第1章 「どうお金を遣うか」考える

 

お金を遣うこと=お金を「出す」ことは、

「出力系」の行為。

しかも、遣う人の「表現力」や「オリジナリティ」が現れ、

創造力や企画力、計画力が問われる

クリエイティブな行為でもある

 

日本人は「貯蓄好きな民族」といわれます。

お金を貯めるのは「入力」、遣うのは「出力」ですが、知識や情報もため込むだけため込んで「使わない・出さない」でいれば何の役にも立たないように、お金も「貯める」ためではなく「遣う」「出す」ためにあるのです。

 

 

知識や情報がありながらそれを上手に使えないのは、表現力が不足しているか、オリジナリティがないからですが、お金も同じ。

お金の遣い方には、人それぞれの表現力やオリジナリティが如実に現れてきます。

 

また、同じお金を遣うなら、浪費や無駄遣いではなく、お金を遣うことを存分に楽しみ、それによって幸せな気分になれるのがベスト。

だとすると、何にどのくらいのお金を遣うのか――「お金の遣い方」は結構、真剣かつ奥の深いテーマなのです。

 

「どうお金を遣うか」を考えるとき、ここは前頭葉の出番です。

 

 

「大人の贅沢」では「ケチは厳禁」ですが、そうはいってもお財布事情もあります。

そのなかで、「何にどのくらい遣い、結果、予算内におさまり、しかも自分が大満足する」遣い方を考えることは、創造力や企画力、計画力が問われる、きわめてクリエイティブな行為なのです。

 

 

お金は「遣うときには遣う」

 

「老化していく人」ではなく、

「いつまでも若い人」になりたければ、

「お金をただ、ちまちまと遣う人」になるより、

「金遣いの達人」たれ。

そんな「金遣いの達人」とは――

 

現役時代は子供の教育費やマイホームローンに追われて、またリタイア後には年金生活になることから、「節約しなくては」と多くの人が考えがちです。

しかし、長年ルーティンの生活を送り続けたうえに、それでなくても閉じこもりがちなリタイア後にもただひたすら節約生活では、脳の出力系、前頭葉が刺激されるチャンスはなくなってしまいます。

 

余裕がないからこそ、限られたお金しか入ってこないからこそ、その限られた「資金」をどう遣えば自分自身や家族がハッピーになれるか――それを前頭葉全開で考えるのです。

もしその結果に素晴らしく満足できれば、それが前頭葉には何よりのご褒美。

ますます張り切って働いてくれるようになり、脳を若く保つことができます。

 

また、お金は「遣うときには遣う」ほうがかえって節約になります。

普通は「今月は贅沢をしたから来月は引き締めようかな」とおのずとなるものです。

一方で「ケチケチ生活で余剰金が生まれても「贅沢していないんだからこれくらいは」と、つまらないものにちびちびとお金を遣い、結果的に無駄遣いをしてしまうことはままあることだからです。

 

前頭葉を使ってお金を遣う「金遣いの達人」になるか、ただちまちまとお金を遣う人になるか――そこがまた「いつまでも若い人」「老化していく人」を分かつ一線になります。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

 

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第1章 新しい人と知り合う

第1章 新しい人と知り合う

 

ブログやFBによって構築される

未知の人たち・モノ、世界とのネットワークが、

知られざる自分や新たな可能性への扉を開き、

脳に快感を与え、活性化させる

 

ブログやFBの効用は、「表現力=出す力」アップにとどまりません。

 

あなたが書き出した内容に対して共感を持った人、それが有益情報として役立ったという人、時には「異議あり」と反論してくる人……見知らぬ人たちから様々なリアクションが来ることもあります。

そのような、もしブログやFBに書き出さなければ知ることもなかった人たちとの「つながり」ができ、ネットワークが生まれるのです。

 

そこからまたあなた自身が、これまで得ることのなかった新たな情報や知識を得たり、様々な人たちの思考から刺激を受けることになります。

 

そしてそのネットワークによって新たな「気づき」を得たり、未知の世界を知ることになったり、また、あなたの奥深くに眠っていた才能や可能性が呼びさまされることもあります。

 

 

さらに、実は「脳」というのは、他人とのネットワークから大きな快感を覚え、より活性化するもの。

逆にいえば、無口になって人と話さなくなった生活、ブログやFBなども利用せずこれまでの枠を出ない付き合いしかしなくなってしまった生活のなかでは、脳はしょぼくれ、どんどん縮んでいってしまいます。

 

ネットワークには、脳を、そして心身を活性化させる力があるのです。

 

 

「思い出す」きっかけとなる「モノ」を身近に置く

 

日常のなんでもないことでも、

「思い出そう」と思えば思い出せる。

「思い出そう」としなくても、

自然に「思い出の連鎖」が起こることも……

 

日記やブログ、FBは、日常の小さな出来事でもあえて「思い出そう」とすることで「出力系」の鍛錬になりますが、無理に思い出そうとするまでもなく、何かのきっかけで次々と「記憶」「思い出」がよみがえってくる場合もあります。

 

普段からそんな「思い出の連鎖」のきっかけになってくれる「モノ」を身近に置いておくと、これもまた出力系の鍛錬にはうってつけのツールになります。

 

例えば、「地図」。

地図帳をめくっていると、青春時代に旅したあの山村や港町、かつて家族で旅行した観光地のこと、そしてそこでの様々な思い出が走馬灯のようにめぐります。

 

辞書や単語帳などでもよいかもしれません。

「言葉の記憶」の確認になるという事はもちろんですが、「懐かしい英単語帳」などは、その単語帳を使って必死に受験勉強をしていた頃の何気ない出来事なども、にわかに思い出されてくるものです。

 

また、「図鑑」や「カタログ」。

子どもの頃に夢中になった昆虫図鑑、若い頃にはまったオートバイのカタログからは、好きだった昆虫やオートバイのことだけでなく、それらに熱中していた頃の自分自身の思い出までもがふとよみがえってきます。

 

そうしてその頃の熱い思いに再び浸ることが、脳に心地よい興奮を呼び起こします。

このことがまた脳の活性化を促進し、「一石二鳥」の相乗効果が期待できるというわけです。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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第1章 日記に書き「出す」

第1章 日記に書き「出す」

 

出来事を「書き入れる」入力作業も、

その前に書き入れることを

「思い出す」作業があってこそ。

平凡な1日にも必ず「思い出せる出来事」があるもの。

日記は「記憶を引き出すトレーニング」になる。

 

子どもの頃、夏休みの宿題で毎日「日記」を書かされたことのある方も多いと思います。

家族で旅行に行ったり、友達と遊んでいて何か特別に面白いことがあった日ならともかく、「今日は何を書いたらいいのだろう」と悩ましい日もあったことと思います。

 

まして大人になって、毎日決まりきったルーティンで日々を過ごしていると、「日記を書く」なんて不可能のように思われてきます。

しかし、特に何もなく、記憶に残るようなこともない平々凡々な1日ほど、「出力系」を鍛えるには格好のチャンスなのです。

 

 

「今日は誰と会い、どんな話をしたか」「昼に何を食べ、それは美味しかったか」「通勤途中や散歩途中で何を見かけたか」――そんな「何でもないこと」も、思い出そうとしなければ「記憶にない」ことで終わってしまいますが、「思い出そう」とすれば、必ずや何かしら記憶から引っ張り出されてきます。

 

日記といっても、何も長々と文章にしなくても、ほんの数行でもかまいませんし、あるいはツイッターのような「つぶやき」の形で書き出すだけでもよいのです。

 

つまり日記は書き「入れる」ものではなく、書き「出す」もの。

 

「思い出すトレーニング」と考えれば、三日坊主にもならずに済むのではないでしょうか。

 

 

ブログやフェイスブックを始める

 

ブログやフェイスブックは不特定多数に向けての「公開日記」。

思い出したことを

「他の人にもわかるように」書き出すことで、

一層「出す力」にも磨きがかかる

 

日記はあくまでもプライベートのもの、自分だけがわかればよいのですが、ブログやフェイスブック(以下FB)は不特定多数の人たちに公開されるだけに、他人にもわかるような書き方でなければそこに「書き出す」意味もなくなってしまいます。

それゆえ、日記よりはるかに言葉遣いや表現に気を遣うことになるので、「表現力=出す力」のトレーニングになります。

 

多くの人は日常、「考えて文章を書く」という機会はほとんどないのではないでしょうか。

仕事の予定を手帳に書き込む、会議の要点をノートに記録する、電話の内容をメモする――これらはあくまで書き「入れる」作業であり、記憶や考えを書き「出す」作業とは一線を画します。

 

またビジネス文書や企画書などを書くことはあっても、これらもどちらかというと、定型パターンに従って、資料や文献から必要事項を書き「入れる」作業に近いといえます。

 

脳の中のあちらこちらに散らばった情報や知識や記憶を引っ張り出してきて、さらにそれらを、他人にも理解できるように書き出す――そのように書こうと思うと最初はそれなりに時間もかかるかもしれませんが、やっているうちに前頭葉のサビつき部分にも潤滑油が注入され、スムーズに働くようになります。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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第1章 脳の「出力系」を鍛える

第1章 脳の「出力系」を鍛える

 

「アレ」「ソレ」「コレ」を使わない

 

普段何気なく使っている

「アレ」「ソレ」「コレ」の指示代名詞。

これらが会話のなかに多くなってきたら、

「脳のサビつき」「老化」の加速度が増している証拠

 

どうしても人の名前、モノの名前が思い出せない。

そんなときに“便利”なのが、「アレ」「ソレ」「コレ」といった指示代名詞。

家族との家のなかの会話では、「アレ、どこやったんだ?」「ああ、アレならアソコに置いてあったわよ」――で事足りてしまいます。

歳をとればとるほど「アレの名前が思い出せない」……と、指示代名詞頻発の会話になるのは致し方ないといえば致し方ありません。

しかしこれをただ放っておくのは問題です。

 

第一に、単語が出てこず指示代名詞に頼るのを「よし」として、「思い出そう」という努力を怠ることは、すなわち「思い出す=脳のアウトプット機能」を使わなくなることです。

脳の機能というものは、使わなければサビていく一方です――特に中高年以降は。

 

第二に、そもそも「アレ」「ソレ」「コレ」で会話が成り立ってしまう相手というのは、よく言えば「あうん」の呼吸の仲なのですが、ちょっと厳しい言い方をすれば、お互いすでに「新鮮味のない」「刺激のない」「惰性で付き合っている」関係ともいえます。

 

このような関係の付き合いのなかでは、前頭葉を使う機会もありません。

「アレ」「ソレ」「コレ」頻発の会話には、こうして知らず知らずのうちに老化への加速度をアップさせてしまう危険が潜んでいるのです。

 

 

わからないことは素直に尋ねる

 

出力系を鍛える最も簡単な方法は“誰かと話すこと”。

「記憶が曖昧だから間違ったことを言いそう」

「こんなことは今さら人に訊けない」

――そんな心のバリアは今すぐ取り払おう

 

歳をとると無口になり、それが老化を加速させるのであれば、その「無口」を改善させるのがアンチエイジングのもっとも手っとり早い方法です。

もっともすでに無口になっている方には「それは難しい」と思われるかもしれません。

ではなぜ、難しいのでしょうか――。

無口になったのは、脳のインデックス(検索)機能が衰えて、記憶が曖昧になったり思い出せなくなったりしたため、あるいは、人と話すと、自分の知らないこともたくさん出てきて話題についていけなくなるかもしれないと思ってしまうからでしょう。

 

しかし、歳をとってもハツラツとしている人というのは、自分の知らないことや知りたいことがあると、素直に「わからないから教えてほしい」と訊き、相手の説明に熱心に耳を傾けます。

そして、自分なりの経験や実績を積んできた人ほど、積極的に質問し、教えを乞います。

 

松下幸之助氏は晩年になっても、「自分にはわからないこと」があれば、初歩的なことでも自分の孫ほどの年齢の技術者や研究者に、徹底的に聞いたといいます。

 

こんなことを言ったら、こんなこともわからなかったら、こんなことを訊いたら「恥ずかしい」――そんなプライドは捨て去って、「わからないことがあったら、訊けばいい」という気持ちでとにかく人と話してみること。

これが出力系を鍛えることに直結するのです。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。

ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。

 

また、アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンは、とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

「脳の栄養素」と呼ばれるレシチンを多く含んでいる食品の代表は「卵黄」です。

 

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

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序章 「脳の領域」とそれぞれの役割分担

序章 「脳の領域」とそれぞれの役割分担

 

人間の脳は、大きく4つの領域に分かれます。

 

さらに左右の半球に分かれ、右半球は体の左半身、左半球は右半身の運動野感覚をコントロールしているのですが、脳の様々な機能はこれらの領域が、次のようにそれぞれ分担して司っています。

 

(1)前頭葉

1.前頭極(前頭葉の最も前の部位)……自発性、意欲、気持ちの切り替えスイッチ

2.運動前野……創造性。意欲、感情のコントロール

(2)側頭葉 側頭連合野……言語理解、形態の認知

(3)頭頂葉 頭頂連合野……計算機能、空間などの認知や構成

(4)後頭葉 視覚領……視覚情報の理解

 

このように様々な機能が各領域に分担されているため、どの領域に問題が起こるかによって影響を受ける機能やその態様も異なってきます。

 

この「問題」には、脳腫瘍・脳梗塞などの病気、けがの他に、「老化」があります。

 

例えば視覚情報を司る後頭葉に問題が起きると、視野狭窄や、何かが見えているがそれが何かわからないといった症状が起きます。

 

計算や空間認識を司る頭頂葉に問題が起きると、パズルや計算がおぼつかなくなったり、簡単に道に迷ったりするようになります。

 

また、同じ失語症でも、前頭葉の問題が原因のときには、「相手の話はわかるけれど自分言いたいことが言葉にならない」という形(運動性失語)で、側頭葉の問題が原因のときには、「自分の言葉は話せるが、相手の話が理解できない」という形(感覚性失語)で現れます。

 

 

前頭葉の老化とは

 

人間の脳は、歳をとると委縮します。

この脳の萎縮こそが脳の老化ということなのですが、とはいっても、スポンジがひからびるように脳全体が一気のしぼんでしまうというわけではありません。

 

脳のなかで最も早く委縮し始める(=老化し始める)のが、前頭葉です。

そしてこの老化(神経細胞の減少の加速)は、なんと40~50代くらいから始まることがわかっています。

 

「年寄り」どころかまだまだ働き盛りの年代から始まってしまうというのは初めて聞く人には相当ショックだと思いますが、では、この前頭葉が老化すると、どんな症状が起こるのでしょうか――。

 

 

前頭葉の主な機能は、1.意欲と感情のコントロール、2.思考のスイッチング、3.クリエイティビティ(創造背)です。

 

それゆえ、前頭葉の老化によって、1.自発性や意欲が減退する、感情が老化する、2.ある感情や考えから別の感情、考えへの切り替えが悪くなる・できなくなる、3.新しい発想や、創造的なことができなくなる、という症状が起こります。

 

 

具体的には例えば、感情のコントロールがきかなくなるために怒りっぽくなり、さらに感情のスイッチングがうまくいかないために、一度怒りだしたらいつまでも怒っている、といったことが起こります。

また、自発性や意欲が減退するため、何かにつけて面倒くさくなったり、体を動かすのが億劫になります。

 

創造性がなくなるので、アイデアも出てこなくなり、考え方も平板になります。

 

 

実際に症状は様々な形で現れてくるのですが、前頭葉の老化を示す萎縮の様子は、MRIなどの画像でははっきりと見てとれるにもかかわらず、本人はなかなかその症状に気づかないという厄介さがあります。

 

前頭葉の機能は、いわば「人間らしさの源泉」ともいえるのですが、使わなくても不自由はしませんし、生きていくことはできます。

この点が、前頭葉の老化を自覚しにくくしているといえるでしょう。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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序章 動脈硬化を防ぐ

序章 動脈硬化を防ぐ

 

「自発性の低下」は脳の動脈硬化“黄信号”。

脳の血流が悪化すると、

脳の機能低下が徐々に進行。

早めの手立てで最悪の事態を未然に防ごう

 

動脈硬化脳梗塞心筋梗塞など、生命の危機に関わる疾病に直結します。

 

脳以外の部位に動脈硬化ができた場合は「コラテラール」と呼ばれる“サブ”の血流路ができて、ある程度までは血流も確保されます。

 

しかし、脳の血管は非常に細く、そのひとつひとつが脳の小さな部位に血液を供給しているため“サブ”の血流路が形成されにくく、血流の悪化は避けられません。

脳の血流が悪くなれば、様々な機能に支障が及ばされることになります。

 

 

また、脳の動脈硬化は自発性の低下を招き、何もしないで一日中ボーッとしていたり(そのため、「認知症」と間違われることもある)、そこまでひどくなくても、仕事の上でのイニシアチブがとれなくなったり、言われたことはやっても自分からは何もしようとしなくなるなど積極性が欠けたりして、その結果、会社員生命、社会的生命まで危うくすることもあります。

 

50歳を超えて、「なんとなくやる気がなくなってきた」「何かを始めることが億劫だ」と感じるようになったら、「脳の動脈硬化」の黄信号かもしれません。

体の発する信号を見逃さず、早めの手立てを行うことです。

 

 

前頭葉の老化を防ぐ

 

前頭葉の機能は、

1.意欲と感情のコントロール

2.思考のスイッチング

3.クリエイティビティ

前頭葉が委縮して老化すると、これらの機能が低下する。

一方でこれらの機能を保つことで、

前頭葉の老化自体が抑えられる

 

「気が若い人は、見た目も体もいきいきしている」――とは、多くの人が認めるところでしょう。

この「気」とは「気持ち」のこと。

それはまた「感情」と言い換えることもできますし、さらにそれは「意欲」や「思考」、それに「創造性(クリエイティビティ)にもおのずと現れてくるものです。

 

 

これら「意欲・感情・思考・クリエイティビティ」を司るのが、脳の「前頭葉」です。

 

したがって、ある人の「意欲・感情・思考・クリエイティビティ」の如何を見ればその人の前頭葉の状態もわかるのですが、一方で「意欲・感情・クリエイティビティ」をいかに若い状態に保つか、いかにコントロールするかによって、前頭葉の萎縮、老化を抑えることもできるのです。

 

しかもそれは決して難しいことではなく、ライフスタイルや日常の習慣、思考や性向、また思考法をほんの少し変えるだけ、修正するだけで意外に簡単にできるものなのです。

 

 

体のなかで最も「アンチエイジング」のカギを握る脳の「前頭葉」の老化を防ぐ様々な奥義をご紹介していきたいと思います。

「50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/