2011-01-01から1年間の記事一覧

エクササイズでうつの改善はいつごろあらわれるのか

エクササイズでうつの改善はいつごろあらわれるのか ある人はたった1回のエクササイズで、うつが改善したと報告しています。 しかし、これは幸運な人のケースです。 ほとんどの人は、うつの改善が明らかになるまでに、エクササイズを開始してからしばらく時…

うつに効果的なエクササイズの強度と回数は?

うつに効果的なエクササイズの強度と回数は? 心の健康を獲得するためのエクササイズは、そんなに激しいものである必要はありません。 効果のあらわれる最低限のエクササイズ強度はどれほどなのでしょう。 この問いに回答したのが、テキサス大学医学部のアン…

どんなエクササイズがうつに効果的なのか?

どんなエクササイズがうつに効果的なのか? エクササイズに、うつを予防したり、うつを改善する効果があることがわかりました。 そうなると、抗うつ効果を発揮するベストのエクササイズを知りたいものですが、それはまだ決定されていません。 それでも多くの…

うつで灰白質と海馬が萎縮する

うつで灰白質と海馬が萎縮する うつになったとき、脳はどんな状態になっているのでしょう。 脳スキャンから、うつの脳では、大脳全体を薄くカバーする灰白質と大脳辺縁系の海馬が縮んでいることがわかりました。 灰白質とは、おもに大脳皮質のことです。 脳…

エクササイズは深刻なうつさえも改善する

エクササイズは深刻なうつさえも改善する エクササイズにうつの予防効果があることは証明できました。 では、エクササイズは深刻なうつの治療にも効果があるのでしょうか。 この重要な問いに答えるために、先駆けとなるエクササイズの治験を行ったのが、ノル…

エクササイズはうつを予防する

エクササイズはうつを予防する 人間の心を厳密に脳の働きとしてとらえようとするとき、脳の働きを体から切り離して考えることはできません。 頭と体はくっついているから、心と体は互いに影響しあっています。 この当然のことを、これまでの脳科学や精神科は…

エクササイズは「つながり」をつくる

エクササイズは「つながり」をつくる うつの根本的な原因が不明なのですから、うつを克服するのは容易ではありません。 それに加えて、うつの症状があまりにも多様で、誰でもある程度似たような症状を経験することも、うつの克服を困難にしています。 悲しみ…

現代ニッポンの「国民病」となった「うつ」

現代ニッポンの「国民病」となった「うつ」 アメリカの調査では男性の5~12パーセント、女性の10~20パーセントが、人生のある時期に、うつに苦しんだ経験があると報告されています。 このうち半数は、うつを二度かそれ以上経験しています。 アメリカには少…

気分が落ち込むうつ

気分が落ち込むうつ せっかくの人生だから、楽しく暮らしたいものです。 ですが、いつもうまくいくとはかぎりません。 実際、世の中は嫌なことだってよく起こります。 たとえば、商品を納入したのに顧客が代金を支払ってくれない。 やりたい仕事ができると思…

アルツハイマー病の予防にも

アルツハイマー病の予防にも 加齢は脳を劣化させる要因であることは確かです。 加齢によって脳が少しずつ縮小していくのは避けられません。 ですが、脳の縮小の程度は個人差が非常に大きいのです。 たとえ同じヒト脳でも、箇所によって縮小の度合いは大きく…

エクササイズが脳の老化を防ぐ

エクササイズが脳の老化を防ぐ 加齢により、認知症とまではいかないまでも、人の名前が思い出せない、物を置いた場所がわからないなど、軽い記憶障害におちいる人が急増しています。 日常生活は何とかできるのですが、記憶障害が起こり、不便が発生すること…

学習を促進する4つの成長因子

学習を促進する4つの成長因子 エクササイズによって脳内に誕生した神経細胞は、仕事をすることによって、シナプスをつくり、脳の回路を形成します。 そのプロセスは、種子から芽がでて、成長する植物に似ています。 ダイコンでもトウガラシでもそうですが、…

まずエクササイズ、つぎに勉強

まずエクササイズ、つぎに勉強 毎年、春になると、コガラは新しい歌を覚え、この時期に海馬で多くの新しい神経細胞が誕生しています。 刺激の多い恵まれた環境で育ったネズミの脳では、ふつうの環境で育ったネズミよりも多くの神経細胞が誕生しています。 実…

エクササイズで海馬の血流量が増える

エクササイズで海馬の血流量が増える エクササイズによって、生きているヒト脳の海馬で神経細胞が誕生していることを直接に証明するのは難しいことです。 生きているヒトの海馬を取りだすことなど、できるはずがないからです。 ですが、間接的になら、fMRI(…

エクササイズで子供の成績が格段にアップ!

エクササイズで子供の成績が格段にアップ! ヒトもエクササイズをすれば知能や学習能力が高まるのでしょうか。 ここで紹介するのは、イリノイ州のネーパービル市にあるセントラル高校で取り入れられている体育の授業です。 この体育の授業は、通常の1時限の…

頭がよくなる方法

頭がよくなる方法 どうすれば頭がよくなるのでしょう。 脳科学者たちは、学習には神経細胞と神経細胞をつなぎめであるシナプスの変化が関係していると思っていましたが、確たる証拠を持ち合わせてはいませんでした。 1945年、カナダにあるマギル大学のドナル…

脳を変える意思的な努力

脳を変える意思的な努力 泣いたり笑ったり、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、時には愛したり、はたまた憎んだり。 話したり、歩いたり、走ったり。 ボールを投げたり受けたり。 歌ったり、楽器を演奏したり。 喜怒哀楽と行動は私たちの人生です。 そのすべ…

ストレスに打ち勝つ生活:エクササイズの頻度、強度、時間の長さ

ストレスに打ち勝つ生活:エクササイズの頻度、強度、時間の長さ どれくらいの頻度でエクササイズすればいいのでしょう。 毎日、エクササイズをする必要はありません。 週3回で十分という結論が出ています。 しかし、もしウォーキングなどの運動強度の低いエ…

ストレスに打ち勝つ生活:「ストレスブレーカー」と「体温上昇」

ストレスに打ち勝つ生活:「ストレスブレーカー」と「体温上昇」 エクササイズの最中、嫌なことを忘れることができます。 エクササイズに心を集中し、没頭すればするほど、嫌なことを考える余裕はなくなります。 そうなれば、心はストレッサーから自動的に引…

快眠を獲得する六つの条件

快眠を獲得する六つの条件 どうすれば快適な睡眠を得ることができるのでしょうか。 それには、快眠を奪う要因をなくしていけばよいのです。 では、快眠を奪う要因とは何でしょう。 まず第一に、「脳と体の疲労度のアンバランス」をあげることができます。 ど…

睡眠不足は強力なストレスとなる

睡眠不足は強力なストレスとなる なぜ睡眠が必要かは、まだ明らかになっていません。 睡眠は不要な記憶を脳から消去するという説と、必要な記憶を脳に固定するという説がありますが勝負はついていません。 いずれにしても、睡眠は身体の回復を促進します。 …

オプティミズムが免疫力を高める

オプティミズムが免疫力を高める オプティミズムの程度は個人差があり、その程度にしたがって免疫力が変化します。 ですが、たとえ同じ人であってもオプティミズムのレベルが変化し、それによって免疫力が高くもなり低くもなります。 このことを証明したのが…

ペシミズムはうつを引き起こす

ペシミズムはうつを引き起こす ペシミスト(悲観主義者)はオプティミスト(楽観主義者)に比べて、うつになりやすいのです。 そしてペシミストはうつを引き起こす原因の一つとなっています。 だれでも失敗すると気分が落ち込みます。 そして無力状態におちいり…

病気になりにくい脳の習慣

病気になりにくい脳の習慣 脳の習慣とは、日ごろ、さまざまな出来事に直面したときの私たちの考え方の傾向のことです。 単純化すれば、考え方の傾向は、大きく二つに分けられます。 ここに半分ほど水か入っているコップがあるとしましょう。 それを見て、あ…

慢性ストレスが不安とうつを引き起こす

慢性ストレスが不安とうつを引き起こす 2006年、ハーバード大学医学部のクアンスー・キム教授は、ネズミに長期間にわたってストレスホルモンを投与すると、不安とうつが発症することを証明しました。 うつ患者の多くが高いコルチゾールレベルをしめすことは…

うつ、海馬のダメージ、アルツハイマー病

うつ、海馬のダメージ、アルツハイマー病 1996年、ワシントン大学セントルイス校のイベット・シェライン教授は、うつと海馬のサイズの関係を報告しました。 うつ患者の半数において血中コルチゾール値が異常に高かったのです。 そして、MRIを用いて左右の海…

トラウマが海馬を破壊する

トラウマが海馬を破壊する 戦闘、幼児虐待、交通事故といった深刻なトラウマ(心的外傷)を経験した人の15パーセントが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になるとされています。 PTSDが発症すると、うつ、焦燥感、罪の意識、恐怖、悪夢、性格変化などの症状があ…

適度な運動が免疫系を最適化する

適度な運動が免疫系を最適化する ストレスをうまくコントロールすれば、免疫系が最適化されます。 カゼを頻繁にひいていたので、自分のことをそんな体質だと思っていたが、運動をはじめてからすっかり元気になり、カゼをひかなくなった、というような経験の…

免疫力が高まりすぎて起こる病気

免疫力が高まりすぎて起こる病気 慢性ストレスは副腎皮質からコルチソゾールというホルモンを放出させ続け、免疫力を低下させることが多いですが、この反対に、慢性ストレスが免疫力を高めすぎることがあります。 そうなれば、免疫細胞は、敵がいないのに活…

慢性ストレスが引き起こす病気

慢性ストレスが引き起こす病気 慢性ストレスになると副腎皮質からコルチソゾールというホルモンが放出され続けます。 過剰なコルチゾールは免疫力を低下させ、カゼやインフルエンザなどの感染症やがんにかかりやすくなります。 そればかりか、過剰なコルチゾ…