2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「顔は覚えているが名前が出てこない」ときが厳重注意期

「顔は覚えているが名前が出てこない」ときが厳重注意期 次に、軽度認知症の正体に迫りましょう。 軽度認知症は認知症の前駆症状です。 そして、こんな形で現れます。 最も多く現れるのが、人の名前や品物の名前の忘却。 つまり、あれこれ症候群の増加です。…

軽度認知症の時点が回復の絶好のタイミング

軽度認知症の時点が回復の絶好のタイミング 認知症は治るだろうか。 残念ながら、多くの答えはノーでしょう。 だが、難治・不治の認知症も、ある「絶好のタイミング」によっては、答えがイエスに変わることもあります。 認知症が治るとは、いかにもショッキ…

親の認知症の遺伝を心配する前に、15分の散歩の習性を

親の認知症の遺伝を心配する前に、15分の散歩の習性を さらに研究チーム(米ハーバード大学とオランダのエラスムス医学センターの合同チーム)は、興味ある発表もしています。 対象者の脳を精査したのです。 「遺伝の要因は不明だが、脳灌流(のうかんりゅう)の…

親が80歳未満で認知症になった場合、子どものリスクは1.6倍に

親が80歳未満で認知症になった場合、子どものリスクは1.6倍に 認知症と遺伝について、こんな報告があります。 米ハーバード大学とオランダのエラスムス医学センターの合同チームからの報告です。 「親が認知症になると、子が認知症になるリスクは、1.6倍も高…

コグニサイズの真価を発揮する健康歩行+おしゃべり

コグニサイズの真価を発揮する健康歩行+おしゃべり コグニサイズが効果を生むか否かは、実行と継続にかかっています。 そして実行と継続におしゃべりが加われば最高。 楽しいおしゃべりほど、脳を活性化するものはありません。 政治評論から物価の話、嫁の…

コグニサイズは脳の萎縮を抑制する治療体操

コグニサイズは脳の萎縮を抑制する治療体操 コグニサイズも聞きなれない言葉ですね。 内容は、体を動かすと同時に、脳の活動を活発化させ、認知症の発症遅延、症状改善を目的として、国立長寿医療研究センターが開発した、一種の治療体操です。 その効果はか…

「糖尿病性認知症」は適切な血糖値管理で予防も治療も可能

「糖尿病性認知症」は適切な血糖値管理で予防も治療も可能 学説と言うより、経験則として、全く新しい認知症が現れました。 提唱者は、東京医科大学高齢診療科羽生春夫主任教授です。 同教授によると、こんな具合です。 「認知機能の低下を生じた患者さんの…

血圧変動で脳血管が傷つき循環障害が認知症を招く

血圧変動で脳血管が傷つき循環障害が認知症を招く 高血圧はアルツハイマー病の生みの親アミロイドβを産生する 高血圧は、「脳のシミ」と呼ばれるアミロイドβ産生にも関わっているとの報告もあります。 アミロイドβとは、アルツハイマー型認知症の生みの親で…

脳の虚血状態は認知機能を低下させる

脳の虚血状態は認知機能を低下させる 血圧が高いと脳内の細い血管をつまらせる ご存知でしょうが、高血圧は血管型認知症の最大の危険因子です。 認知症はまず1.アルツハイマー型認知症2.血管型認知症3.アルツハイマー型認知症と血管型認知症の混合型、に分け…

食べること自体にある脳活性化

食べること自体にある脳活性化 食事は食べること自体にも、脳活性がこもっています。 食欲もなく、食べることが苦痛になれば、脳活性はなくなり、認知症予防の可能性の高いビタミンやミネラルの摂取も大減少します。 食事は豊富な栄養素を取り込みながら、味…

最重要は朝食

最重要は朝食 食事の中でも、最重要なのは朝食です。 脳にはエネルギーの貯蔵装置がありません。 しかも脳は大量のエネルギーを消費するのです。 極言すれば、朝食のエネルギーはお昼までに消費し、昼食のそれは夜までに消費し、夕食のそれは睡眠中に消費す…

1日2回の食事では明らかに糖質不足

1日2回の食事では明らかに糖質不足 この中で記憶しておいていただきたいのが、1日3度の食事の重要性です。 脳のエネルギー消耗度は大きい。 それだけに脳はブドウ糖の増減に敏感すぎるほど敏感です。 わずか3分間、脳の血液が途絶えただけで、回復不能の損害…

バラエティに富む副食重視の食事

バラエティに富む副食重視の食事 次は主食と副菜との関係です。 特定の食品でなく、バラエティに富んだ副食重視の食事を考えます。 久山町研究では、緑黄色野菜や牛乳、乳製品、大豆、大豆製品などを多く摂取し、米や酒の摂取は少ない食事のグループのほうが…

1日3回の食事の積み重ね効果は大きい

1日3回の食事の積み重ね効果は大きい 目先を変えて、毎日の食事での予防法を考えてみましょう。 これまでにもテレビでおなじみの、「野菜の○○は認知症予防の効果あり」とか報じられています。 でも、実際にはさほどの結果は見られません。 当然でしょう。 野…

マイオカインを生み認知症も予防する簡単スクワットのやり方

マイオカインを生み認知症も予防する簡単スクワットのやり方 簡単スクワットは、起立して膝の屈伸運動だけ。 つま先立ちは、棚の上の物を取る要領で立てばOK。 回数は朝、昼、晩と決める必要もなし。 可能な時に可能な回数を行えばよろしい。 予防医学の筋…

筋肉運動で若返りホルモン「マイオカイン」が分泌される

筋肉運動で若返りホルモン「マイオカイン」が分泌される 筋肉運動といえば、マイオカインの話が出てきます。 マイオカインとは、筋肉で作られる物質で、若返りホルモンとも呼ばれています。 筋肉健康法効果の謎を解く鍵としても、話題になっています。 マイ…

簡単スクワットとつま先立ちで効果バツグン

簡単スクワットとつま先立ちで効果バツグン 次なる問題は、脚の運動法です。 毛細血管には、ふくらはぎの筋肉強化から始めましょう。 15分程度のウォーキングがお勧めですが、忙しい方には毎日の15分も難しい。 奇妙なことですが、「1日○回」との指定がある…

毛細血管を増やす5分程度の軽い筋トレと15分のウォーキング

毛細血管を増やす5分程度の軽い筋トレと15分のウォーキング 脳を含めた全身の循環の働きほとんどが、毛細血管の働きの結果です。 循環強化とか血管保護とかは、即ち毛細血管強化であり保護なのです。 だが、毛よりも数十分の一細い毛細血管の強化は容易では…

脳の酸素や栄養分の補給は脳血液循環の受け持ち

脳の酸素や栄養分の補給は脳血液循環の受け持ち 脳が必要とする物質の補給の全ては、脳循環が受け持ちます。 脳循環と記憶、さらには認知症と脳循環。 これらの関係は実に深い。 東北大脳外科からの報告にも、脳循環不良が認知症に深く絡むとあります。 また…

深呼吸で脳神経細胞の酸欠を防ごう

深呼吸で脳神経細胞の酸欠を防ごう 心臓ポンプの完全停止は特例としても、循環機能の低下は加齢とともに、かなりの頻度で現れます。 年を取ると、坂を上がるにも、心臓の鼓動は高まり、息切れも増える。 心臓ポンプの機能低下の証拠です。 こんな時に救いの…

「名前が出なくなった」を防ぐ

「名前が出なくなった」を防ぐ 困って始まった脳内の異常興奮は疲労となって全脳に広がる 脳内に名前を覚える専門の細胞群がなくても、現在では、顔と名前は同格であり、当然のように両者は同時に記憶されます。 文字も言葉も厳存する現代でも、顔と名前は同…

「自分はボケたのか」との不安・恐怖が増したとき

「自分はボケたのか」との不安・恐怖が増したとき 脳神経細胞のネットワークの網の目が崩れつつある TOT現象は一部の学者間では、30年位前から研究が開始されています。 TOTとは「Tip of the tongue」という心理学用語で、意味は「舌先現象」。 分かり…

「悔しい、歯がゆい」思いは認知症につながる巨大ストレス

「悔しい、歯がゆい」思いは認知症につながる巨大ストレス 相手の名前を思い出せないと、じれったいし、歯がゆい、もどかしいですね。 相手の記憶は99%ありながら、名前だけが思い出せない。 こんな状態は非常にじれったい、歯がゆい、もどかしい。 このじれ…

興味を失うから記憶も生まれない

興味を失うから記憶も生まれない 「記憶は興味のあるところにのみ生ずる」。 これは大脳生理学の基本的な定義です。 でも「興味があれば記憶する」を裏返せば、「興味がなければ記憶しない」になりますね。 ここが問題です。 とんだ間違いに到達する恐れがあ…

「名前記憶の低下」は脳の老化

「名前記憶の低下」は脳の老化 「名前忘れ」現象には、「若者に少なく中高齢者に多い」という事実があります。 顔を記憶する脳力は衰えるスピードがゆるやかで、30歳代までしっかりと覚えられます。 ということは、30歳代を超えれば、顔を覚えにくくなるので…