2023-01-01から1年間の記事一覧

第4章 「アバウト」は素晴らしい! 

第4章 「アバウト」は素晴らしい! これまでさまざまなシーンで「数字」にこだわらないことの大切さを述べてきましたが、食の面でも同じことがいえます。 「塩の摂取量は1日8グラム」「砂糖は25グラム」といったガイドラインがいつの間にか定着し、それを守…

第4章 これまでの常識を見直して、自分をリセットしてみる

第4章 これまでの常識を見直して、自分をリセットしてみる 人生後半の離婚をタブー視する必要はまったくない 「おまえ100まで、わしゃ99まで」 昔から、ともに長生きする夫婦の姿を表すことわざです。 ちなみに、この「おまえ」は「おまえさま」、「わしゃ」…

第3章 認知症になりやすい人、なりにくい人

第3章 認知症になりやすい人、なりにくい人 長い間、老年精神医学の師と仰いでいる故・竹中星郎先生は次のように話しています。 「認知症は欠落症状に対する人格の反応だ」 これはつまり、認知症は当人が本来的に持っている性格や気質が表面に出やすいという…

第3章 歳をとれば、誰もが等しく認知症になる

第3章 歳をとれば、誰もが等しく認知症になる 85歳を過ぎた方のご遺体を解剖して見ると、ほとんどのご遺体にがんが見つかった――この事実にショックを感じる方が多いと思いますが、これは勤務していた高齢者専門病院で経験したことです。 本人はまったく自覚…

第3章 表現することで得られる達成感が、脳を喜ばす

第3章 表現することで得られる達成感が、脳を喜ばす エッセイを書くという行為は、さまざまな情報の入力と出力を繰り返して脳を活性化しますが、それ以外にも脳に好影響をもたらします。 書くという行為について考えてみましょう。 それは頭の中に生じた漠然…

第3章 メモ魔からエッセイストになる方法

第3章 メモ魔からエッセイストになる方法 70代、80代の高齢者の間で自費出版が静かなブームになっているようです。 いくつかの出版社では、それが主たる事業になっていると聞きます。 小説、詩、俳句、評論、自分史、あるいはさまざまなジャンルの研究結果を…

第3章 「ピークはまだ先」を死ぬまで忘れない

第3章 「ピークはまだ先」を死ぬまで忘れない 人生の節目節目に行われる同窓会。 歳を重ねるほど、同窓会の話題は、ほとんどは病気の話、年金の話、孫の話。 そして昔話。 話の流れ次第では、やがて「あのころに戻りたい」「あのころがピークだった」と懐古…

第3章 あなたの脳は「融通」がきくか、きかないか

第3章 あなたの脳は「融通」がきくか、きかないか 「終息するまでは、安心しい旅行もできない」 コロナが猛威を振るっていたころ、世代を問わず、そう考えていた人は少なくなかったはずです。 こうした「巣ごもり志向」による運動不足は、ヨボヨボ脳のリスク…

第3章 ピークはまだ先!ハツラツ脳で別の自分を見つける コロナ禍は高齢者の脳に、なにをもたらしたのか?

第3章 ピークはまだ先!ハツラツ脳で別の自分を見つける コロナ禍は高齢者の脳に、なにをもたらしたのか? ここで、コロナ渦とヨボヨボ脳の関係について考えてみましょう。 2022年に発生したコロナ禍によって生じた過度の人流抑制、とりわけ60代以降の世代に…

第2章 「怒りの感情抑制」を促す簡単テクニック

第2章 「怒りの感情抑制」を促す簡単テクニック 他人との対立点を探してばかりの生活など、愉快なはずがありません。 対立点探しといえば、「アラ探し」も似たようなものです。 たとえば「アイツの恰好はなんだ!」「あの子のお化粧、おかしい」「うちの嫁が…

第2章 「感情的にならない」とはどういうことか

第2章 「感情的にならない」とはどういうことか 以前、『感情的にならない本』というタイトルの本を出しました。 当然のことなのですが、この本の中で私は、感情が湧き起こること自体を悪としたわけではありません。 正しくは、「感情に翻弄されてはいけない…

第2章 「許せない!」と感じたときの解消テクニック

第2章 「許せない!」と感じたときの解消テクニック 高齢者の中には、自分との対立点を見つけて、すきあらば他人と角突き合わせるという人がいます。 まわりから疎んじられるのは当然ですが、これでは上機嫌な日々を送ることはできません。 70代、80代で孤独…

第2章 「助けてあげたい」と思われる人になるために

第2章 「助けてあげたい」と思われる人になるために 働いていようがいまいが、70代、80代にとっても、「何者でもない自分」を受け入れることは、思わぬ効用を生じさせます。 自分のキャリア、プライドをいたずらにアピールしようとしないスタンスですから、…

第2章 覚え方を工夫すれば、ヨボヨボ脳にならない!

第2章 覚え方を工夫すれば、ヨボヨボ脳にならない! 歳をとったらスタスタと歩けなくなる、階段の上り下りが覚束なくなる、少し早足で歩くと息が切れる、といった老化現象は日常の暮らしに寄り添うように起こってきます。 それはいわば「自然の摂理」であり…

第2章 70代、80代、便利なものはなんでも使いこなす

第2章 70代、80代、便利なものはなんでも使いこなす 「長年、旧式の携帯電話つまりガラケーでじゅうぶん事足りていた私も、若い友人たちが次々とスマホに乗り換え、便利だと勧められるようになりました」(2022年9月22日付・朝日新聞) こんな書き出しではじま…

第2章 ITスキルがアップすればするほど、脳も活性化

第2章 ITスキルがアップすればするほど、脳も活性化 「さっき頼んだこと、どうなった?」と定年近い上司。 「メールしましたよ」と、目の前のデスクに座っている20代部下。 部下は不機嫌そうで、上司はポカーン。 最近は減ったとはいえ、こんなシーンがどこ…

第2章 ITは高齢者の強い味方!ハツラツ脳維持には欠かせない

第2章 ITは高齢者の強い味方!ハツラツ脳維持には欠かせない 新しいことへのトライが、ハツラツ脳維持の必須条件です。 その中で、とくに強調したいのがITスキルの習得です。 私の交友関係では、70代、80代でも、スマホを駆使してLINEやショートメールでメッ…

第2章 「教えを乞う」で、ハツラツ脳は悩んで、進化する

第2章 「教えを乞う」で、ハツラツ脳は悩んで、進化する 「やってみなきゃ、わからない」は、世代を問わず、人生の進化の原動力になるメンタリティです。 さらに医学、物理学、化学のほか、さまざまな学問の進化の源でもあります。 経済活動についても同様で…

第2章 ハツラツ脳の人は、こうして頭を柔らかく使う

第2章 ハツラツ脳の人は、こうして頭を柔らかく使う 「分別」が、トライしない「言い訳」を生む どんな人でも、60代、70代になれば、いわゆる「分別」が身についてくるものです。 この分別は、一般的には美徳として考えられていますが、その一方で、新しいも…

第1章 再就職探しに必要な心構え

第1章 再就職探しに必要な心構え 超長寿時代おいては、60歳~65歳に訪れる定年も人生の到達点(=ピーク)ではないと考えなければなりません。 あくまでも通過点です。 考えてみてください。 65歳で定年を迎えたとして、90歳まで生きるとしましょう。 当たり前…

第1章 セカンドステージに必要な「仕切り直し」の覚悟

第1章 セカンドステージに必要な「仕切り直し」の覚悟 ファーストステージのプライドはいったん脇に置く 正しい謝罪は、社会生活、人間関係を円滑に送るためには必要不可欠なものですが、とくに人間関係においては重要です。 この謝罪も、謝意の言葉「ありが…

第1章 「ありがとう」を口ぐせにする

第1章 「ありがとう」を口ぐせにする エレベーターを利用しているとき、気がつくことがあります。 たとえば降りる際、気を利かせて「開」のボタンを押して、同乗者を先に降ろしてあげようとするのですが、こちらに見向きもせずに降りていく人がいます。 感謝…

第1章 大切なのは、「何者でもない自分」を受け入れて、楽しむこと

第1章 大切なのは、「何者でもない自分」を受け入れて、楽しむこと 定年までのファーストステージで、一定の経済的基盤を築いた人なら、人間関係、経済面でそれなりの苦戦は強いられたとしても、セカンドステージ、70代、80代でも苦戦の程度はある意味で限定…

第1章 「静聴」「傾聴」ができないと、まわりから疎まれる

第1章 「静聴」「傾聴」ができないと、まわりから疎まれる コミュニケーションの中で、まず対立点を見つけて、反対意見や相手の間違いばかりを口にする人がいます。 こういう人はコミュニケーションの輪から次第にはじき出されてしまいます。 「相手が間違っ…

第1章 「否定、無視、固執」より「肯定、尊重、譲歩」という人との接し方

第1章 「否定、無視、固執」より「肯定、尊重、譲歩」という人との接し方 人と接することで脳の活性化を促進するのは、大いに結構なことなのですが、そこで問題になるのは、どういう接し方をするか、です。 ・原則としては、協調性を忘れずに、お互いに上機…

第1章 あなたが「人嫌い」なら、脳力の低下が心配

第1章 あなたが「人嫌い」なら、脳力の低下が心配 「新しいことを面倒くさがる」「いままで通りを続ける」は、高齢者にかぎったことではありません。 30代、40代であっても、そうした2つの傾向が顕著な人は、加齢とともに「ヨボヨボ脳」になるリスクが高いと…

第1章 70歳を過ぎてもハツラツ脳の人がやっていること

第1章 70歳を過ぎてもハツラツ脳の人がやっていること 「初体験」にポジティブに挑む 食事を兼ねた打ち合わせの席で興味深いシーンに遭遇しました。 都内のあるカジュアルなイタ飯屋さんです。 店は客でほぼ満員ですが、ほとんどが20代から40代の女性です。 …

いつまでもハツラツ脳の人……生きているかぎり「健康脳寿命」を維持しよう

いつまでもハツラツ脳の人……生きているかぎり「健康脳寿命」を維持しよう 「○○さん、この前久しぶりに会ったら、すっかり老けたというか、すっかり様子が変わっちゃって……」 こんな話を耳にしたことはありませんか。 いろいろな人が口にする「○○さん」は、実…

第6章 食後に軽く身体を動かす

第6章 食後に軽く身体を動かす 昔から「食べてすぐ寝ると牛になる」といわれます。 草食の牛は胃を4つ持ち、一度胃に入れた草を口に戻す「反芻動物」です。 食べた草を反芻しながら完全に消化するため、食べると横になる習性があります。 しかし、人間が食べ…

第6章 食べる順番を工夫する

第6章 食べる順番を工夫する 数年前、「食べ順ダイエット」という方法がメディアで話題になりました。 これは食事量を大きく減らさず、食べる順番を変えることによって減量する方法です。 その手軽さから、ちょっとしたブームになったのです。 具体的には、…