2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

トップアスリートや名医は、自律神経のバランスが整っている

トップアスリートや名医は、自律神経のバランスが整っている 自律神経のバランスを整えることが、一瞬で空気を変え、人生を変える「言い方」をするカギになります。 とても大切なことなので、自律神経のバランスについてもう少しお話ししたいと思います。 自…

自律神経の理想的バランスは10:10

自律神経の理想的バランスは10:10 自律神経が整っている状態とは、どのような状態のことを指すのでしょうか? 自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。 交感神経は、車にたとえるとアクセルのようなものであり、血管を収縮させ、血圧を上…

第6章 自然にまかせず、「そうなる」と意識して生きる

第6章 自然にまかせず、「そうなる」と意識して生きる 歳をとればとるほど知恵がついて、いろいろなものが受け入れられるようになると思われがちですが、実際は、なかなかそのとおりにはいきません。 たとえば、養老孟司さんや瀬戸内寂聴さんのような、「だ…

第6章 感情は豊かに、でも感情的にはならない

第6章 感情は豊かに、でも感情的にはならない 高齢になると、脳の前頭葉が委縮してくるため、感情のコントロールがききにくくなります。 役所の職員や店のスタッフの対応に腹を立てて、大声で怒鳴りつけている高齢者がよくいます。 その姿を見た人からは「…

第6章 人に頼るかわりに自分に何ができるかを考える

第6章 人に頼るかわりに自分に何ができるかを考える 「成熟した依存」の方法はいろいろ考えられます。 体が弱ってきている人が、公的なサービスのホームヘルパーにきてもらうかわりに近所の人の助けを借り、ふだんから世話になってきたお礼も兼ねて、お金を…

第6章 「成熟した依存」ができる人になる

第6章 「成熟した依存」ができる人になる 人に頼らないことは美徳のように思われがちですが、高齢になれば誰もが人に頼らざるをえなくなります。 足腰が弱ってきても自立生活にこだわっていると、転倒して骨折し、それをきっかけに寝たきりになるといったリ…

第6章 めざしたいのは洒脱(しゃだつ)な老人

第6章 めざしたいのは洒脱(しゃだつ)な老人 文豪の永井荷風は、耽美的な作品を残す一方で、私娼街に入り浸る生涯を送り、“不良老人の元祖”とも呼ばれているひとです。 極端な話かもしれませんが、普通の社会人で父親でもある中年男性が、永井荷風のような生…

第6章 すてきな高齢期になるために必要なこと 「○○になりたい」から「こうありたい」へ

第6章 すてきな高齢期になるために必要なこと 「○○になりたい」から「こうありたい」へ 高齢になることの大きなメリットの一つは、世俗の価値観から自由になれることだと思います。 人は一般的に、「こうなりたい」と思うものに向かって人生を歩んでいきま…

第5章 高齢期こそ「長い目で見る」力を鍛える

第5章 高齢期こそ「長い目で見る」力を鍛える 物事を長い目で見ることができるのも、高齢者の有利な点だと思っています。 若くして出世することや、目先の勝負に勝つことに必死になる人生を送ってきた人でも、歳をとってくると、「あんなにあくせくしないで…

第5章 職業に対する決めつけを捨てる

第5章 職業に対する決めつけを捨てる 歳をとることで若い人に勝てるのは、経験の多さです。 そう言うと、「いや、自分は会社勤めしか経験してこなかったから」と思う人もるかもしれませんが、会社勤めを40年近くもやっていれば、ほかの人があまり知らないこ…

第5章 「人生いろいろ」で多様性を認める

第5章 「人生いろいろ」で多様性を認める まさに「人生いろいろ」で、みんながこうあるべきという決めつけは、知的にもメンタルヘルスのうえでも好ましいものではありません。 高齢者のすてきなところ、深みを感じさせる部分は、「人生いろいろ」が認められ…

第5章 変節は立派だが付和雷同はみっともない

第5章 変節は立派だが付和雷同はみっともない 自分の信念や考え方を変えると「変節だ」と批判されますが、時代が変わったら変節するのは当たり前だと思っています。 何にしても、うまくいかなければ、作戦を変えるのは当然のことです。 自分の信念であれ、…

第5章 「だてに歳はとっていない」と誇れる老人になろう 「世の中に正解はない」と言えるのが高齢者の強み

第5章 「だてに歳はとっていない」と誇れる老人になろう 「世の中に正解はない」と言えるのが高齢者の強み 歳をとると、ものがわかったような気になってきます。 でも、尊敬する高齢者専門の医師は、「長年診れば診るほど、高齢者のことがわからなくなる」…

第4章 高齢だから味わえる自由な仕事選び

第4章 高齢だから味わえる自由な仕事選び 組織の役職としての仕事は、ある一定の時期がくれば辞めなければなりません。 つまり、肩書で考えれば、多くの人の仕事人生は50~60代をピークに終わりを迎えます。 でも、脳力で考えれば、自分自身が続けられるか…

第4章 いつまでも現役の消費者でいよう

第4章 いつまでも現役の消費者でいよう ずっと現役でいたいと望んでいる高齢者は多いでしょう。 「老いと闘えるうちは闘う」という観点からも、可能なかぎり現役でいたほうがいい、と思います。 ただ勘違いしがちですが、「現役」イコール「働きつづける」…

第4章 周囲に安心感を与えられる存在になる

第4章 周囲に安心感を与えられる存在になる 高齢者専門の病院に勤めていたとき、担当していた入院患者に、かつては大臣の地位にあったという人がいました。 その人のもとには、誰もが知る当時の大物政治家が何人か、見舞いに訪れていました。 おそらくその…

第4章 お金や肩書への執着を捨てる 歳をとるとお金は思うほどあてにならない

第4章 お金や肩書への執着を捨てる 歳をとるとお金は思うほどあてにならない 若いうちは、お金の力を実感できる場面は多々あります。 単純に欲しいものが手に入るだけでなく、「お金がある」ことそのものが魅力となって、人を引き寄せます。 でも、歳をとる…

第3章 俗説や通説と戦う姿勢をもとう

第3章 俗説や通説と戦う姿勢をもとう 「○○さんの本にはこう書いてあった。だからあなたの意見はまちがっている」 などと、ある一つの説を根拠に、それ以外の説は正しくないと決めつけるのはまったくナンセンスです。 私は10年ほど前から、本の読み方が変わ…

第3章 知識に経験を交えながら議論する

第3章 知識に経験を交えながら議論する 2020年に96歳で亡くなった英文学者の外山滋比古さんと、晩年に雑誌で対談させていただく機会がありました。 「高齢者の勉強法」というテーマだったのですが、彼はのっけから「年寄りは勉強なんかしたらダメだ」と、バ…

第3章 常識的でないことこそが高齢者のおもしろさ

第3章 常識的でないことこそが高齢者のおもしろさ 歳をとるほど常識的なことを言いたがる傾向がありますが、当たり前のこと、常識的なことを言っているかぎりは「おもしろい老人」にはなれません。 常識的、あるいは道徳的な高齢者こそが「品のある人」だと…

第3章 常識に縛られない、おもしろい老人になろう 物知り老人=賢い老人ではない

第3章 常識に縛られない、おもしろい老人になろう 物知り老人=賢い老人ではない 歳をとっても賢い人でありたいと思い、知識を蓄えるために熱心に本を読んでいる高齢者がよくいます。 日本では長いあいだ、物知りな人が賢いとされ、もてはやされてきました…

第2章 一人になったときの予行演習をしておく

第2章 一人になったときの予行演習をしておく プロ野球の選手や監督として活躍した野村克也さんは、晩年に妻の沙知代さんに先立たれると目に見えて衰弱し、その後2年あまりであとを追うように亡くなりました。 あれほどパワーのあった人でさえ、配偶者を失…

第2章 健康診断の結果よりも長生きのために大切なこと

第2章 健康診断の結果よりも長生きのために大切なこと 病気があっても、それを抱えたまま幸せに生きる。 「病気とともに生きる」について、具体的に考えてみましょう。 まず、「認知症とともに生きる」です。 高齢者専門の医師が、認知症の患者さんの治療や…

第2章 加齢を怖がる必要はない 根拠のない不安に振りまわされるのは不幸

第2章 加齢を怖がる必要はない 根拠のない不安に振りまわされるのは不幸 これからどんどん体が弱っていくのでは……。 いずれこんな病気になるのでは……。 そんなふうに、まだ現実に起こっていないことに対する「予期不安」のようなものを、多くの人が抱えてい…

第1章 自分の老いも他人の老いも素直に受け入れる

第1章 自分の老いも他人の老いも素直に受け入れる いつまでも老いを受け入れられずにいると、「こんなに足が弱くなった自分はダメ老人だ」「昔のように賢いことが言えないバカ老人になってしまった」と、自分を否定する方向に向かいます。 その否定的な視線…