2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

仕事帰りの「ちょっと一杯」の脳への効用

仕事帰りの「ちょっと一杯」の脳への効用 おしゃべりでオキシトシンが出るということは、日々の生活でたまったストレスが、おしゃべりで解消できることを意味します。 そう考えてみると、仕事のあとのちょっと一杯という習慣は、脳科学的には正解だといえる…

おしゃべりもグルーミングになる

おしゃべりもグルーミングになる オキシトシンが分泌される行動について、興味深い実験があります。 まず、子どもに対して人前でプレゼンテーションをするというストレスを与え、その直後にストレスホルモンであるコルチゾールの量を測ります。 当然、コルチ…

“孫の肩叩き”が喜ばれる理由

“孫の肩叩き”が喜ばれる理由 触刺激によってオキシトシンを合成分泌させるには、どういう触り方がいいかということについては、すでに研究が進んでいます。 もちろん冷たくてはダメで、ぬくもりがある心地よい温度が大切であり、せわしなく触ってはいけない…

「直感力」を鍛える3つの方法 3.グルーミング

「直感力」を鍛える3つの方法 3.グルーミング 一般的にグルーミングというと、ペットをなでることを連想する人が多いでしょう。 しかし、ここでいうグルーミングとは、人間同士で優しく心地よく触れることをいいます。 最近では、タッチセラピー、ヘッドマッ…

「直感力」を鍛える3つの方法 2.呼吸を合わせる

「直感力」を鍛える3つの方法 2.呼吸を合わせる 呼吸を合わせるということもまた、直感力を鍛える効果的な方法です。 日本語には「気が合う」ということばがありますが、これはまさしく呼吸が合っている様子を示しています。 そして、私たちはお互いが呼吸を…

泣くことは究極のストレス解消法だった!

泣くことは究極のストレス解消法だった! 涙を流すことの効果は、前頭前野を活性化するだけではありません。 涙をポロポロと流したあとで、やけにすっきりした気分になった経験はありませんか。 このように、涙にはストレスの緩和という効果もあるのです。 …

大人だけが流せる涙がある

大人だけが流せる涙がある 大人になると、「悔し涙」や「悲しみの涙」さえも人前では流せなくなります。 しかし、その代わりに、大人になって流すようになるのが、正真正銘の「情動の涙」です。 映画やドラマを見て流す涙。 オリンピック選手の活躍を見て流…

成長に応じて涙の意味が変化する

成長に応じて涙の意味が変化する 人間がはじめて泣く場面というと、生後すぐあげる産声を思い浮かべる人が多いでしょう。 でも、産声は確かに鳴いているように聞こえますが、実はあのとき、涙は出ていないのです。 したがって、前頭前野が関連する情動の涙で…

「直感力」を鍛える3つの方法 1.涙を流す

「直感力」を鍛える3つの方法 1.涙を流す 大人は毎日笑うことはあっても、毎日泣くことはまずありません。 しかし、泣くという行為は、直観力を鍛えるパワフルなテクニックなのです。 感動の涙を流している人を対象にして、脳の血流量を測定したところ、前頭…

「直感力」を鍛える3つの方法

「直感力」を鍛える3つの方法 日本においてもっともセロトニン神経を鍛えているのは、お坊さんだと思います。 なかでも、お経を唱えることは、セロトニン神経の活性化に非常に効果的です。 長時間、腹の底から声を出してお経を唱えるために、お坊さんは呼吸…

「ストレスフリー」に生きるための「直感力」

「ストレスフリー」に生きるための「直感力」 「共感力」と「切り替え力」――この2つの前頭前野の機能は、私たちが社会生活を営むうえで、不可欠なものといって間違いありません。 もちろん、ただ生きながらえるだけなら、この2つの働きはなくてもかまいませ…

キレる脳は「切り替え力」が弱まっている

キレる脳は「切り替え力」が弱まっている 「切り替え力」が弱まると、私たちは柔軟性を失って軌道修正ができなくなってしまいます。 保続症の例は病的な症状でしたが、腹外側のセロトニンが欠乏してしまえば、それに近い状況が起きてしまいます。 つまり、1…

集団生活に欠かせない「共感力」と「切り替え力」

集団生活に欠かせない「共感力」と「切り替え力」 前頭前野の4つの働きのうち、「ストレフリーな脳」をつくることに深く関係しているのは、「共感力」と「切り替え力」です。 この2つは、私たちが集団で生活をする場合に不可欠な能力です。 個人の意思や目的…

前頭前野の働き 4.切り替え力→セロトニン神経

前頭前野の働き 4.切り替え力→セロトニン神経 世の中というものは、なかなか自分の意図した通りに進まないものです。 いや、むしろ思い通りに進むことのほうが少ないといってよいでしょう。 そうしたとき、スパッと気持ちを切り替えて、現実的に軌道修正でき…

前頭前野の働き 3.集中力→ノルアドレナリン神経

前頭前野の働き 3.集中力→ノルアドレナリン神経 あなたがてきぱき仕事をこなしているとき、前頭前野の左右外側にノルアドレナリンがたっぷり分泌されているはずです。 集中力とは、仕事や作業をこなす能力と言い換えてよいでしょう。 さまざまな情報を瞬時に…

前頭前野の働き 2.共感力→セロトニン神経

前頭前野の働き 2.共感力→セロトニン神経 「以心伝心」「第六感」ということばがあります。 こうしたことばに象徴されているように、私たちは言語を用いずに相手の心を読む能力を備えています。 それが共感力の源泉です。 この能力は、セロトニン神経が関係…

前頭前野の働き 1.意欲→ドーパミン神経

前頭前野の働き 1.意欲→ドーパミン神経 私たちが意欲を持つことができるのは、ドーパミン神経が働くためです。 ドーパミンという神経伝達物質は、私たちに心地よさや快感をもたらします。 ドーパミン神経が活発になり、前頭前野でドーパミンが分泌されると、…

脳の「前頭前野」の4つの働き

脳の「前頭前野」の4つの働き 前頭前野は、人間を人間らしくするために、次のような4つの働きを持っています。 1.意欲 2.共感力 3.集中力 4.切り替え力 それぞれの働きをつかさどる領域は、前頭前野の別々の部分割り当てられていることがわかります。 1は前…

ものを見る目、心を見抜く目

ものを見る目、心を見抜く目 「あの人、口ではあんなことをいっているけれども、本心は違うんだよ」 そんな言い方をよくします。 でも、言葉ではっきりいっているのに、なぜそれが違うということがわかるのでしょうか。 それは私たちが、相手をよく見て、し…

セロトニン・トレーニングに終わりはない

セロトニン・トレーニングに終わりはない セロトニン神経の鍛錬にはゴールがありません。 セロトニンは長期間ためておくことができないからです。 ストレスによってセロトニンはだんだん減っていきますので、私たちが生きている限り、少しずつ補給しなくては…

メラトニンが出る眠りが、免疫力を高め老化を防ぐ!

メラトニンが出る眠りが、免疫力を高め老化を防ぐ! メラトニンがきちんと分泌されれば、ぐっすり眠れるだけでなく、老化や生活習慣病を防ぐことができるという大きな利点があります。 メラトニンが出ている眠りとそうでない眠りには、大きな違いがあるので…

「寝る前スマホ」はメラトニンを減らしてしまう

「寝る前スマホ」はメラトニンを減らしてしまう メラトニンがきちんと分泌されていれば、私たちはぐっすり睡眠をとることができるはずです。 しかし、現代社会では「眠れない」「熟睡できない」という睡眠障害に悩まされている人が数多くいます。 その原因は…

ストレスに強い人は、眠りも深い

ストレスに強い人は、眠りも深い イヤなことがあっても、一晩経てばケロリと忘れてしまう人がいます。 夜ぐっすり眠れること――これもセロトニン神経に深く関係しています。 セロトニンは昼間の活動だけでなく、夜の睡眠にも大きな影響を与えているのです。 …

セロトニンの原料になる食べ物

セロトニンの原料になる食べ物 いくらセロトニン神経を鍛えても、“原料”がないとセロトニンはできません。 これは工場の機械をいくら立派にしても、原材料がなければいい製品がつくれないのと同じ理屈です。 セロトニンの原料となるのは、トリプトファンとい…