#脳・神経・脊髄

ペットや植物がもたらす幸福感

ペットや植物がもたらす幸福感 ある会社のオーナーで、北海道に厩舎と牧場を所有している人がいます。 この人は、社員のメンタルヘルスにも気を遣うらしく、社員がちょっと元気がないなと感じたときは業務命令として北海道に出張してもらい、そこで馬の世話…

朝の光の眩しさ、なぜ大切なのか?

朝の光の眩しさ、なぜ大切なのか? 夏の季節でしたら、夜の7時を過ぎないと暗くなりません。 朝は4時になるともう、空が明るくなってきます。 地域によっても違いますが、朝日が昇るのは5時ぐらいからでしょうか。 すると、「目覚めが早くて寝不足になる」と…

光が人間の体内リズムを作ってくれる

光が人間の体内リズムを作ってくれる 北欧のような冬の長い国はとくにそうですが、日の光を浴びることもなく室内に閉じこもって暮らすと、気分がだんだん沈んできます。 「冬季うつ」病という言葉もあるくらい、日光の明るさはわたしたちには欠かせないもの…

そろそろこころの休養にシフトさせていこう

そろそろこころの休養にシフトさせていこう べつに50代に限った話ではありません。 若くても、あるいは会社勤めでなくても、体の休養とこころの休養は違うのだということだけは理解しておいてください。 うつ病の人に精神科医が、「なるべく外で遊んでくださ…

どんなに休んでもこころの疲れは消えない

どんなに休んでもこころの疲れは消えない 50代ともなれば、自分の肉体的な衰えについては自覚が出てきます。 「以前のようなムリはできないな」とか、「休めるときにはたっぷり休養したほうかいいな」という気持ちになります。 けれども同時に、踏ん張らなけ…

「こころの休養」と「体の休養」と違う

「こころの休養」と「体の休養」と違う うつ病を診断されて会社を休んでいた50代の男性が、「何か軽い運動でもやってみませんか」という医者の勧めでテニスを始めたそうです。 体を動かすのも億劫なくらい無気力なのに、いまさらテニスなんてと最初は思った…

気分の若々しさが脳の老化を防いでくれる

気分の若々しさが脳の老化を防いでくれる 脳の老化は前頭葉から始まります。 ここは感情をコントロールする部位ですから、その機能が衰えてくると怒りっぽくなったり、逆にふさぎ込んで不機嫌になったりします。 意欲や好奇心が失われたり、身の回りに無関心…

自然な食生活って何だろう

自然な食生活って何だろう 食べ物が体を作るということは誰でも知っています。 骨も筋肉も、血管も内臓も、そしてもちろん脳も、その成分となるものは基本的には食べ物から摂取します。 ということは、人間の体はもともと自然の中に存在した食べ物で作られて…

体の奥から目覚めてくるものがある

体の奥から目覚めてくるものがある 心の健康にとって気分的なものは大切だと考えています。 肉や光で高揚感が生まれるというのが、たとえ気分的なものに過ぎないとしても、脳が快感に満たされるということですから、心の健康にはプラスになります。 精神科医…

肉と光で、なぜ気分が高揚するのだろうか

肉と光で、なぜ気分が高揚するのだろうか 子どもは肉料理が大好きです。 育ち盛りの子どもはとくにそうで、母親がカレーやシチューを作ると真っ先に肉を食べます。 晩ご飯に焼き肉やトンカツが並ぶと「わーい、肉だ!」と歓声を上げる子は少しも珍しくありま…

胃酸を抑えると腸内環境も悪化する

胃酸を抑えると腸内環境も悪化する 胃酸を抑えることのデメリットはまだあります。 腸内環境までも悪化させてしまうのです。 どういうことが説明しましょう。 胃酸が分泌されると、pH(ペーハー)1~2という、酸性度が非常に強い状態なります。 これは塩酸と…

たんぱく質を消化できない人が増えている

たんぱく質を消化できない人が増えている うつの原因とされているセロトニンなどの神経伝達物質不足の原因の第一は、たんぱく質不足です。 だからといってたんぱく質が不足しないようにやみくもにたくさんとればいい、というわけではありません。 摂取したた…

脳と腸の密接な関係

脳と腸の密接な関係 現代人は、腸内環境が乱れている人が増えています。 最近になって、腸内環境を整えることの重要性については、いろいろな本やメディアでいわれるようになりました。 そして、「脳腸相関」という言葉もあるように、特に強調したいのは、脳…

「食べ物」からつくられる脳内神経伝達物質

「食べ物」からつくられる脳内神経伝達物質 脳内神経伝達物質はすべて食べ物由来であり、その主な材料はたんぱく質です。 筋肉や皮膚、髪の毛など私たちの体をつくっている重要な成分はたんぱく質ですが、脳内神経伝達物質も例外ではないのです。 食事でとっ…

脳内神経伝達物質のバランスが大事

脳内神経伝達物質のバランスが大事 脳には膨大な数の神経細胞があり、それぞれの細胞は固有の神経伝達物質によって情報伝達がおこなわれています。 そのなかに感情や感覚を伝える神経細胞もあります。 感情や感覚の伝達を受け持っているのは、興奮系の神経細…

精神疾患とも関係している「ビタミンD」

精神疾患とも関係している「ビタミンD」 ビタミンDは、最近注目されている栄養素の1つです。 コレステロールを原料に皮膚で合成され、DHEAと同じく、ニューロステロイドの1つであり、抗酸化作用もあります。 ビタミンDはこれまで、カルシウムや骨の代…

「長寿ホルモン」DHEAの働き

「長寿ホルモン」DHEAの働き ホルモンの合成過程でつくられるDHEDは、別名「長寿ホルモン」や「若返りホルモン」と呼ばれています。 ストレスを緩和する、免疫力を高めて炎症を抑え腫瘍を予防する、インスリンの働きを助けて糖尿病を予防する、動脈…

「コルチゾール」はストレスに対抗するホルモン

「コルチゾール」はストレスに対抗するホルモン 「コルチゾール」は、副腎皮質ホルモンの1つであり、ストレスを受けたときにストレスに対抗するために分泌されたり、炎症やアレルギーを抑えるために必要なホルモンです。 ストレスというと、職場での人間関係…

古くて新しい栄養素「ビタミンB群」の可能性

古くて新しい栄養素「ビタミンB群」の可能性 ビタミンB群は、ストレスや飲酒、糖質のとりすぎなどで大量に消費されてしまいます。 これまでも神経伝達物質の合成に深くかかわっていること、代謝ビタミンとしての役割があるなど、重要視されてはきました。 …

腸の粘膜を強くするビタミンDの働き

腸の粘膜を強くするビタミンDの働き 荒れてしまった腸粘膜を、もとの正常な状態に戻すにはどうすればいいのでしょうか。 そのためには、腸粘膜細胞同士を接着剤のようにしっかり結びつけるタイトジャンクションの形成が大切です。 このタイトジャンクション…

腸の不調が引き起こす脳への悪影響

腸の不調が引き起こす脳への悪影響 腸粘膜を荒らすもの、腸内環境を乱すものとして、カンジダ、グルテン、カゼイン、そしてストレスなどがあります。 これらによって腸内細菌叢が変化をし、腸が炎症を起こし、腸の粘膜の目が粗くなることが「リーキーガット…

腸内環境が整っている人はストレスに強い

腸内環境が整っている人はストレスに強い 腸とメンタルはどんなふうに関係しているのでしょうか。 こんなマウスの実験があります。 腸内細菌がいない無菌のマウスと、正常な腸内細菌を持つマウスに、同時に同じようなストレスを与えて、コルチコステロン(ス…

女性の「うつ」と関係が深い「鉄不足」

女性の「うつ」と関係が深い「鉄不足」 ビタミンB群と並んで、脳内神経伝達物質の合成に深くかかわっているのが鉄などのミネラルです。 うつを語るのに、たんぱく質を除いて、代表的な栄養素を挙げるとすれば、なんといってもビタミンB群と鉄の2本柱です。…

ビタミンB群不足は不眠や集中力低下も引き起こす

ビタミンB群不足は不眠や集中力低下も引き起こす 仕事や勉強などの作業で頭を使う人や、集中力を必要としている人は、明らかにビタミンB群が消費され、ビタミンB群不足になっているので、特に気をつけてほしい。 今から10年ほど前、ある大学の芸術学部で…

ストレスでこんなに栄養が消費されていた!

ストレスでこんなに栄養が消費されていた! 実は、ビタミンB群を消費する生活習慣として、もっとも影響力が大きいと思われるのは、「ストレス」です。 ストレスがかかっているときに、どのようにビタミンB群が消費されるのか、調べた実験があります。 ボラ…

生活習慣の影響で起こる「ビタミンB群不足」

生活習慣の影響で起こる「ビタミンB群不足」 たんぱく質が脳内神経伝達物質のおおもとなら、合成の過程で大きくかかわっているのがビタミンB群です。 たんぱく質は、ドーパミンやノルアドレナリン、セロトニン、GABAなどの神経伝達物質につくり変えら…

脳内神経伝達物質の原材料が足りなくなる「たんぱく質不足」

脳内神経伝達物質の原材料が足りなくなる「たんぱく質不足」 脳内神経伝達物質をつくるおおもととなるのは、たんぱく質です。 食事でとったたんぱく質が、消化管を通り、消化酵素で分解され、アミノ酸になって脳に送られていきます。 脳内神経伝達物質の原材…

“誰かの役に立っている感”が強い人は脳が衰えない

“誰かの役に立っている感”が強い人は脳が衰えない 古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「人間は社会的な動物である」といいました。 人の中で人に囲まれて生きることで、人間は人間らしく生きていくことができます。 人とのコミュニケーションが少なくな…

本の世界にひたることは、最高のストレス解消になる

本の世界にひたることは、最高のストレス解消になる その場にいながらにして想像の翼を広げることができるのが読書です。 読書の脳への効果は、まずはストレス解消になるという点です。 読書が趣味という方は、本を読んだ後にじわじわとした感動に包まれたり…

昔の楽しかった思い出をつづったり、話したりするのは脳によい

昔の楽しかった思い出をつづったり、話したりするのは脳によい 「ナン・スタディ」の自伝の研究では、他にも興味深いことがわかりました。 シスターたちが自伝を書いたのは20代前半頃です。 そのときの文章力の違いが、高齢になったときの認知症の発症と関係…