脳の病気

脳梗塞の3つのタイプ

脳梗塞の3つのタイプ ひと口に「脳梗塞」といっても、主に3つのタイプがあります。 ・アテローム血栓性脳梗塞 ・ラクナ梗塞 ・心原性脳塞栓症 ちなみに、この3つの脳梗塞の患者さんの割合は、それぞれ3割ほど。 合わせて9割です。 残りの1割は、ほかの原因に…

遺伝的な要素が強い「くも膜下出血」

遺伝的な要素が強い「くも膜下出血」 脳卒中の中で遺伝的な影響を受けやすいのは、圧倒的に「くも膜下出血」です。 「くも膜下出血」というのは、脳の血管の一部にコブができて、そこが破裂して出血する病気です。 そのコブは動脈にできるので「動脈瘤」とい…

自分ではどうにもできない危険因子

自分ではどうにもできない危険因子 脳卒中の危険因子には、「自分では、どうにもできないもの」もあります。 その一つが「老化」です。 「人間は血管とともに老いる」といわれます。 年をとれば、筋肉が落ち、肌にシワができます。 髪の毛も白くなったり、抜…

自分で変えることができる危険因子

自分で変えることができる危険因子 脳卒中になる人、ならない人 「日本人の5人に1人は脳卒中になる」という数は、あくまでも現在の数字です。 まずは現状の数字で、話を進めます。 「5人に1人が脳卒中になる」ということは、5人に4人はならないわけですね。 …

脳卒中と脳梗塞は、同じ病気?

脳卒中と脳梗塞は、同じ病気? 皆さんの中には、「脳卒中って、脳梗塞のこと?」とか、「脳卒中と脳梗塞は、違う病気?」などと思った人もいるのではないでしょうか。 もっともな疑問だと思います。 答えを先にいうと、「脳梗塞」は「脳卒中の一つ」です。 …

脳卒中は、やっぱり怖い? 怖くない?

脳卒中は、やっぱり怖い? 怖くない? 脳卒中は、やっぱり怖い 今、これを読んでいるあなたは、どんな人なのでしょう。 ・家族に脳卒中の病歴があるので、自分もなるのではないかと、心配している ・脳卒中を発症し、大きな後遺症はないが、再発しないかと、…

脳梗塞の起こりやすい時間帯は?

脳梗塞の起こりやすい時間帯は? 脳梗塞というと、昼の仕事中突然バタッと倒れるといったイメージを持っている人も多い。 ですが、じつは脳梗塞が多発するのは、夜の睡眠中から午前中にかけての時間帯です。 起きやすい時間は、脳梗塞のタイプによっても多少…

脳出血の種類と症状

脳出血の種類と症状 脳出血は、出血する場所によって5つに分けられます。 部位や大きさにより、あらわれる症状は異なりますが、頭痛、嘔吐、意識障害を伴うマヒなどは共通してあらわれることが多いものです。 ≪出血部位で症状が異なる≫ 出血部位と症状は、発…

くも膜下出血の症状

くも膜下出血の症状 くも膜下出血が起きると、必ずといってよいほど、頭痛、吐きけ・嘔吐、項部硬直などの症状があらわれます。 これらを髄膜刺激症状といいます。 ≪頭痛、嘔吐、意識障害などが出現≫ くも膜下出血では、脳出血や脳梗塞のように、顔や手足の…

くも膜下出血の危険因子

くも膜下出血の危険因子 くも膜下出血を引き起こす危険因子は脳動脈瘤ですが、このほかにも喫煙習慣、高血圧、過度の飲酒などが関係しているという報告があります。 ≪タバコとお酒は大きな危険因子≫ 脳動脈瘤以外の危険因子は、喫煙、高血圧、飲酒などです。…

くも膜下出血の前ぶれを知っておこう

くも膜下出血の前ぶれを知っておこう くも膜下出血は突然の激しい頭痛で始まりますが、3分の1程度の人が前ぶれの頭痛を経験しています。 また、未破裂の動脈瘤がある場合の症状も知っておきたいものです。 ≪激しい頭痛は要注意≫ 本格的なくも膜下出血の発作…

脳梗塞は脳血管が詰まる病気

脳梗塞は脳血管が詰まる病気 脳梗塞は、脳に酸素と栄養を与えている血管が詰まることによって起きる病気です。 血流がとだえると、詰まった部分から先の脳細胞が壊死し、運動、言語、感覚などにさまざまな障害があらわれます。 ≪脳梗塞には3つのタイプがある…

【脳卒中】発症後3時間以内の治療がカギ

【脳卒中】発症後3時間以内の治療がカギ ≪血管が詰まるタイプ破れるタイプ≫ 一口に脳の病気といっても、さまざまな種類がありますが、いちばん身近に見聞きする病気は脳卒中です。 脳卒中は脳血管障害ともいわれ、脳の血管が詰まったり、破れたりすることに…

ラクナ梗塞の原因と症状

ラクナ梗塞の原因と症状 細い血管に起きた動脈硬化が原因となって発症するのが、ラクナ梗塞です。 梗塞巣が小さいので、1回の発作の予後は良好ですが、複数個所に起きると認知症の原因になることもあります。 ≪かつては日本で圧倒的に多かった≫ ラクナとは、…

アテローム血栓性脳梗塞の原因と症状

アテローム血栓性脳梗塞の原因と症状 太い血管に動脈硬化が起きると、しだいに血管の内腔が狭くなり、詰まりやすくなります。 動脈硬化を促進するのは、高血圧、脂質異常症、糖尿病などです。 ≪原因は太い血管の動脈硬化≫ アテローム血栓性脳梗塞の原因は、…

脳梗塞の前ぶれ(一過性脳虚血発作)を見逃さない

脳梗塞の前ぶれ(一過性脳虚血発作)を見逃さない 脳梗塞を起こす患者の約3割は、本格的な発作の前に前ぶれの発作を体験しています。 前ぶれの発作を見逃すことなく、適切に対処することが、脳梗塞の予防につながります。 ≪TIAは脳梗塞を起こす警告≫ 脳梗塞…

命に別状ない頭痛、危険な頭痛

命に別状ない頭痛、危険な頭痛 頭痛を経験したことがない人はおそらくいないでしょう。 それほど、頭痛は日常的な症状です。 多くの場合は心配のない頭痛ですが、中には重大な病気が隠されていることもあります。 ≪命に別状ない頭痛≫ 頭痛の大半を占めている…

多発脳梗塞性認知症を防ぐためには

多発脳梗塞性認知症を防ぐためには 認知症を防ぐためには、規則正しい生活を送り、適度の運動・食事をとることですが、これが簡単なようで最も難しいことです。 多発脳梗塞性認知症を防ぐためには、脳梗塞の原因となる高血圧、不整脈、糖尿病、高脂血症、肥…

40代以降に増えてくるラクナー梗塞は脳の働きを悪くする

40代以降に増えてくるラクナー梗塞は脳の働きを悪くする MRIで中高年の人の脳の画像を撮ると、健康な人でも、ところどころに小さな斑点が見られることがよくあります。 その多くは、脳細胞の一部が死んだ脳浮腫ですが、直径8ミリくらいの大きさになったもの…

脳の血管の詰まり方による脳梗塞のタイプ

脳の血管の詰まり方による脳梗塞のタイプ ◆動脈硬化が進んで脳血管が狭くなる「脳血栓」 脳梗塞は、なんらかの原因で脳の血管が詰まることで起こります。 そこで、血管を詰まらせる原因によって、大きく2つのタイプに分類されます。 その1つが、「脳血栓」で…

熱中症と脳卒中の初期症状はよく似ている 脳卒中が疑われたら直ちに119番に電話を!

熱中症と脳卒中の初期症状はよく似ている 脳卒中が疑われたら直ちに119番に電話を! 熱中症も頭痛や悪心・嘔吐、めまいや一時的な失神などが起こります。 初期症状は脳卒中とよく似ているのです。 脳卒中になると激しい頭痛や吐き気がし、力があるのに立てな…

脳卒中のリスクを激減させるコツ

脳卒中のリスクを激減させるコツ 脳血管障害のリスクを高める因子として、高血圧や喫煙、糖尿病、高脂血症(コレステロール値が異常に高くなる病気)、肥満、運動不足などがあげられます。 このほか、無症候性頸動脈狭窄(頸動脈の症状のない狭窄状態)などがあ…

ふるえは隠れ脳梗塞の重大なサイン

ふるえは隠れ脳梗塞の重大なサイン ある運動がカムーズに正確に行えなくなる状態を「運動失調」といいますが、この場合、大脳と大脳基底核が関係します。 とくに、視床はある運動がスムーズに行われているかどうかを見極める働きをしており、大脳基底核では…

脳卒中をまねくストレスをコントロールする その2 ◎ストレスに強くなる生き方・考え方

脳卒中をまねくストレスをコントロールする その2 ◎ストレスに強くなる生き方・考え方 自分を取り巻く環境や人間関係について腹を立てたり、あきらめたり、うらんだりしていませんか。 しかし、環境や人間関係にはさまざまな思惑がからんでおり、自分の力だ…

脳卒中をまねくストレスをコントロールする ◎十分な睡眠、規則正しい毎日を

脳卒中をまねくストレスをコントロールする ◎十分な睡眠、規則正しい毎日を 脳卒中の発作は強いストレスを感じたときにおきやすいといわれます。 ストレスをコントロールする基本となるのは、乱れた生活習慣を改めて、規則正しい生活を送ることです。 なかで…

脳梗塞の発作が起きやすい状況を回避する

脳梗塞の発作が起きやすい状況を回避する 脳梗塞は生活習慣だけでなく、環境面でも危険な要素がたくさんあります。 代表的なものは温度差。暖かい場所から寒い場所へ移動すると血管は収縮し、血圧が急上昇します。 また、入浴時に寒い脱衣室から熱いお湯のな…

40代以降に増えてくるラクナー梗塞は脳の働きを悪くする

40代以降に増えてくるラクナー梗塞は脳の働きを悪くする MRIで中高年の人の脳の画像を撮ると、健康な人でも、ところどころに小さな斑点が見られることがよくあります。 その多くは、脳細胞の一部が死んだ脳浮腫ですが、直径8ミリくらいの大きさになったもの…

納豆は、日曜日の夕食に食べるのが脳血栓を防ぐ

納豆は、日曜日の夕食に食べるのが脳血栓を防ぐ 独特の粘りとにおいを持つ納豆は、人によって好き嫌いの分かれる食べ物ですが、健康効果の点から見たら、まさに王様ともいうべき食品なのです。 納豆にはさまざまな栄養成分が含まれていますが、とりわけ注目…

脳の老化は個人差が大きく“年相応”はない

脳の老化は個人差が大きく“年相応”はない 20代くらいの若いときにくらべて、年をとると私たちの脳はどのくらい萎縮するのでしょうか? 実は、これこそ驚くほど個人差が大きいのです。 80歳くらいのおおぜいの人の脳の画像をみくらべるとよくわかりますが、萎…

多発脳梗塞性認知症を防ぐためには

多発脳梗塞性認知症を防ぐためには 認知症を防ぐためには、規則正しい生活を送り、適度の運動・食事をとることですが、これが簡単なようで最も難しいことです。 ● 認知症を予防するには 多発脳梗塞性認知症を防ぐためには、脳梗塞の原因となる高血圧、不整脈…