血管ケア

第3章 味噌汁の味噌を徐々に減らす

第3章 味噌汁の味噌を徐々に減らす 味覚を徐々に慣らす 味噌にも減塩味噌があります。 しかし、こちらは減塩しょうゆと違って「何%の減塩」という規定はありません。 だいたい、自社の製品に対して20%前後、塩分を減らした製品を「減塩味噌」と名づけていま…

第3章 しょうゆは、かけずにつける

第3章 しょうゆは、かけずにつける 塩分は、やっぱり血管の大敵 しょうゆと味噌は優秀な発酵食品です。 腸内環境をより良くしてくれる調味料です。 しかし、1つ難点があります。 それは、「塩分濃度が高い」ということです。 塩は血管の大敵の1つです。 しょ…

第3章 ご飯と味噌汁は最後に食べる

第3章 ご飯と味噌汁は最後に食べる 糖質の吸収を遅らせる秘策 糖質の吸収を遅らせる方法をもう少し考えてみましょう。 すでに「タンパク質か野菜から食べ始める」という話をしました。 できれば、ご飯は最後に味噌汁と一緒に食べるようにしましょう。 でも、…

第3章 麺類は週1回にする

第3章 麺類は週1回にする 7割以上の人が週1回以上食べている 繁華街を歩いていると、麺類を売る店が多いことに気がつきます。 ラーメン店、そば屋、うどん屋、スパゲッティ、中華料理店では焼きそばや中華麺、冷やし中華などがメニューに載っているでしょう…

第3章 まず20回、噛む

第3章 まず20回、噛む よく噛むと出てくる正義の味方―だ液の効用 早食いをやめるためのベストな方法は、よく噛むことです。 みなさんは何回くらい噛んでいますか。 本当は食べものを口に入れるたびに30回の咀嚼を推奨していますが、まずは20回からスタートし…

第3章 テレビを観ながら食べる

第3章 テレビを観ながら食べる 早食いは、血管にダメージを与える 糖質の吸収をゆっくりにする秘策がまだあります。 それは、早食いをやめることです。 早食いの殿堂といえば、立ち食いそばですね。 みんな、一心不乱に競争をするようにそばを食べています。…

第3章 「食事」で意識したい習慣 肉か野菜から食べる

第3章 「食事」で意識したい習慣 肉か野菜から食べる タンパク質を上げて、糖質と塩分を下げる 血管の健康を守る基本は、やはり食事です。 簡単に言ってしまえば、タンパク質を十分に摂って、糖質と塩分を控えめにすることです。 コレステロールを気にする人…

第2章 たった5秒で終わる、舌のブラッシング

第2章 たった5秒で終わる、舌のブラッシング 口の中で一番細菌がいるところ 口の中に悪玉の細菌が住んでいることは解説しました。 では、口の中のどこに細菌が多と思いますか? 答えは舌の上です。 口内細菌の7割近くが舌にへばりついていると考えられていま…

第2章 座るスクワットをする

第2章 座るスクワットをする 大きな筋肉を鍛えるのがセオリー 朝食をしっかりと食べたら、少し運動をしましょう。 運動をすることで体が目覚め、自律神経の切り替えがスムーズになります。 もちろん、ウォーキングなどの有酸素運動もおすすめですが、スクワ…

第2章 朝食をたっぷり食べる

第2章 朝食をたっぷり食べる 20代ひとり暮らし男性は65%が朝食を食べない 若い世代を中心に朝食を食べない人が増えています。 厚生労働省の調査によると、20代では男性34.3%、女性は22.0%が朝食を摂らないそうです。 これをひとり暮らしに限定すると、なんと…

第2章 血圧を測る

第2章 血圧を測る 家庭血圧が重視されている 「毎朝、血圧を測りましょう」というと、「面倒だな」という声が聞こえてきそうです。 しかし、血管の健康法を謳っている限り、血圧測定を外すわけにはいきません。 毎朝ではなくても、時々測るようにしてみまし…

第2章 「あー」と声を出す

第2章 「あー」と声を出す なぜ会話が大事なのか? コロナ禍の悪影響は数えあげればキリがありませんが、人と話す機会が減ったことも、その1つです。 人と直接、会って話すことで脳が活性化し血流が良くなります。 メールやメッセージでのやりとりだけでは、…

第2章 お腹を半円状になでる

第2章 お腹を半円状になでる 腸は第二の脳。腸内環境を良くする コロナ禍の影響もあり、慢性的な便秘や下痢で悩む人が増加しています。 腸は栄養素や水分を吸収する臓器で、そのまわりには太い血管が通っています。 腸が不調になれば、有害物質が発生し、そ…

第2章 朝の光を浴びる

第2章 朝の光を浴びる 自律神経をスムーズに切り替える 血管の健康に深くかかわっているのが「自律神経」です。 自律神経は、交感神経と副交感神経がうまく切り替わることでバランスが保たれています。 たとえば、大事な仕事の準備をしているときや、運動や…

第2章 歯周病菌が腸内環境をメチャメチャにする

第2章 歯周病菌が腸内環境をメチャメチャにする 悪玉菌の中でも、「超」がつく極悪菌が歯周病菌です。 歯と歯茎の間にポケットと呼ばれる溝をつくり、その中に住んでいます。 空気が嫌いなので、溝を深く掘って隠れる面倒なヤツです。 もし、歯茎から出血が…

第2章 「朝イチ」にやりたい習慣 朝、起きたら口をゆすぐ

第2章 「朝イチ」にやりたい習慣 朝、起きたら口をゆすぐ 朝イチの口の中は、肛門より汚い!? 朝、起きたら、まず何をしますか? 血管健康法にとって、朝イチはとても大切な時間です。 第2章では、朝イチの生活習慣について考えていきます。 朝、起きると「喉…

第1章 できることから始める「いい習慣」は40代から始めるのがいい

第1章 できることから始める「いい習慣」は40代から始めるのがいい サボってもOK、意識を持つことが大事 血管を若々しく維持するための具体的な方法を、あの手この手で紹介します。 血管の健康は、生活習慣に深くかかわります。 毎日の生活のなかで誰でもで…

第1章 血圧と血糖値がポイント

第1章 血圧と血糖値がポイント では、血管はなぜ老化するのでしょうか。 大きな要因は2つあります。 1つは、「高い血圧」です。 血圧が高いと、血管の内層が受ける力が強くなります。 拍動ごとにハンマーで殴られているようなものです。 1分間に心臓が打つ拍…

第1章 「血管が老化する」って、どういうこと?

第1章 「血管が老化する」って、どういうこと? 若々しい血管と老化した血管の違い 「人は血管とともに老いる」という有名な言葉があります。 血管が老化すると、脳や臓器に十分な栄養や酸素が届かず、体のあらゆる器官の能力が低下していくことを表していま…

第1章 動脈、静脈、毛細血管、血管の構造と役割を知る

第1章 動脈、静脈、毛細血管、血管の構造と役割を知る 人間ひとりの血管の長さは、なんと地球2周半 人間の血管のシステムは「閉鎖血管系」と呼ばれ、心臓から送り出された血液が心臓に戻ってくる仕組みになっています。 酸素や栄養を体の隅々に届けるのが「…

第1章 脳梗塞も認知症も脳の病気じゃない!?

第1章 脳梗塞も認知症も脳の病気じゃない!? 脳梗塞は脳の病気じゃなくて、血管の病気 では、介護生活に陥る原因を見てみましょう。 2019年の厚生労働省の発表によると、第1位は認知症で17.6%、第2位は脳血管疾患で16.1%となっています。 脳血管疾患とは、脳…

第1章 人間は血管とともに老いる 人生100年時代は、すぐそこに迫っている

第1章 人間は血管とともに老いる 人生100年時代は、すぐそこに迫っている 日本は世界の中でも長寿国として知られています。 2020年の日本人の平均寿命は、男性81.64歳、女性87.64歳で、男性は世界第2位、女性は第1位となりました。 これは、とてもすばらしい…

Q.マッサージやツボ押しは意味がない?

Q.マッサージやツボ押しは意味がない? A.部分だけでなく、全身の血流がよくなる 肩こりや腰痛、疲れを感じたときに、近所の整骨院などへマッサージを受けに行く人もいるでしょう。 リフレクソロジーや足つぼなどのリラクゼーションを受ける人もいねかもしれ…

ウォーキングより筋トレをしよう

ウォーキングより筋トレをしよう 日々の診察で、運動習慣について尋ねると、「ウォーキングをしています」と答える方がいます。 もちろん、全くやらないよりは、やった方がよいです。 しかし、ウォーキングだけでは、高齢の方が陥りやすい、下肢の筋力減少を…

ストレスをためない

ストレスをためない ある国際研究によると、職場や家庭でのストレスによって血流が滞り、心筋梗塞のリスクが増加するという結果が出ているようです。 一時的なストレスでも、心筋梗塞のリスクは1.4倍くらいになり、永続的なストレスでは2倍にもなるようです…

とにかく、運動を始めよう

とにかく、運動を始めよう 健康診断でメタボリックシンドロームと診断されたら、必ずしなければならないのは「運動」です。 メタボリックシンドロームは、それだけで心臓の血管の病気の危険因子となります。 検診で、血圧もコレステロールも血糖値もすべて大…

コレステロール値を意識する

コレステロール値を意識する 心筋梗塞の患者さんは、必ずといってよいほど、LDL(悪玉)コレステロールの数値が高いです。 先日診察した心筋梗塞の患者さんのLDL(悪玉)コレステロールの値は136mmg/dl(以下単位省略)でした。 一見正常範囲ですが、実はコレステ…

血圧を測る習慣をつける

血圧を測る習慣をつける 普段から血圧を気にしていますか? 「年1回の健康診断で血圧を測定するときだけ」という人が、多いのではないでしょうか。 高血圧になると心筋梗塞のリスクがあがり、脳卒中や大動脈解離、腎臓病などを引き起こします。 血圧が上がっ…

血流力を上げる食事の時間

血流力を上げる食事の時間 朝食に関するレシピ本がたくさんある一方で、「朝食は体に悪い」といった本があるように、朝食を食べるべきか食べないべきかについてはさまざまな意見があるようです。 ただ、血流力を高める観点からいえば、朝食は必要です。 朝食…

女性に毎日食べてもらいたいもの

女性に毎日食べてもらいたいもの 女性の場合は、ホルモンの働きによって、男性よりも動脈硬化の進行が10年くらい遅くなります。 心筋梗塞を発症する平均年齢は、男性の場合は60代ですが、女性の場合はプラス10歳ぐらいです。 診ている患者さんも、女性の方が…