ビタミンB12はアメリカのフォルカールなどによって、
1948年「悪性貧血予防因子」として結晶が分離され、
ビタミンB12と名づけられました。
1955年にはX線による結晶解析法で科学構造が明らかになりました。
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態
を作っているので胃を切除しているなどの場合は、胃の内因子
なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要が
あります。
高齢で胃の粘膜が萎縮している人や膵臓に病気のある人も
同様です。
また、透析を行っている人にも欠かせません。
糖尿病になると食べ物からビタミンB12の他、葉酸・ビタミンB6の
吸収が阻害されるので栄養補助食品やビタミン剤などで
補う必要があります。
その他にビタミンB12が必要な人は、肝臓機能維持強化、貧血、
末梢神経の修復や中枢神経の脳にも関係することが知られており、
記憶力や精神のバランスにも関与しています。
またスポーツをやる人にもビタミンB12は必要です。
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、
ビタミンB群の仲間が必要なのです。
筋肉や神経を動かすエネルギーを作るのがB1、神経伝達物質の
生成に働くのがB6、そしてB12の役目は神経細胞内の核酸や
タンパク質などを合成、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
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