第12回 ビタミンB12のおはなし・・・

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ビタミンB12は、B1、B2、B6とならんで、ビタミンB群に入る仲間です。
しかし、その普及度は、製薬会社のプロパが、病院の医師などに、
ワン、ツー、シックスの略称で話をするB1、B2、B6ほどではないのです。

その番号からもわかるように、B12は、それらより後に発見された
ものなのですから、当然といえば当然です。
しかし、それ以上に、たとえばビタミン保健薬などにビタミンB12を
配合するのがおくれたのは、価格が高かったことも一因でしょう。

なぜ、こんなにも値段に差があるかというと、B1、B2、B6は合成で
作るのに対し、B12は、バイオでつくるという違いからくるのです。
B12は微生物を培養し、ちょうど牛乳からヨーグルトをつくるようにして
つくるのですが、そこでの生産物から、B12を抽出・精製するのに
てまがかかるのです。

さて、このようにして得られたB12をいろいろ調べてみると、
面白い性質がたくさんあることがわかってきました。
まず、調べたり、研究するまでもなく、目が覚めるほど、鮮やかな
真紅の色調。これこそ太平洋戦争直後、リーダースダイジェスト誌に
「赤いビタミン」として紹介され、不治の病であった悪性貧血の特効薬として
登場したB12の姿でした。

まもなく、このB12関連の研究者の何人かがノーベル賞を受けるにいたり、
B12の研究は、いよいよ盛んになりました。
そして、この「赤いビタミン」の赤いということ以外の特徴がいろいろ
調べ上げられました。

関連URL http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html