★夏の脳梗塞★

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★夏の脳梗塞

夏は体内の水分が不足して血液が固まりやすいので、こまめに
水分補給をしましょう。
しかし、最大の予防法は、高血圧や高脂血症、糖尿病などを
改善することです。

脳梗塞とは、脳を養っている血管がつまって、その末梢部分が
働かなくなる病気です。
本来冬に多いのですが、夏にも発症します。
それは、脱水症状に基づくことが多いようです。
夏場は汗をたくさんかくので、体内の水分が不足しがちです。
そうすると、血液の濃度が高まって流れにくくなるうえ、血液の塊も
できやすくなります。
それが血管をつまらせる要因となるのです。
そこで、努めてほしいのがこまめな水分補給です。
日中はもちろん、とくに就寝前や起床した直後に水分を
とると効果的です。
なぜなら、朝の起床時は血圧を上げ、血液を固まらせるアドレナリン
というホルモンが出るため、発症しやすいからです。

脳梗塞は、大きくわけて脳塞栓症と脳血栓症があります。
脳塞栓症は、心臓にできた血液の塊が脳に流れていって脳の
血管をつまらせる病気です。

血栓症は、動脈硬化が起こり、そこに血栓ができて
つまる病気です。
夏に多いのはこのタイプで、前兆としてめまいやしびれ感、
呂律が回らないなどの軽い症状が見られます。
この症状がすぐに治っても、後で本格的に発症することがあります。
注意が必要なのは、前兆の有無だけではなく、動脈硬化
引き起こす無症状の高脂血症や糖尿病があり、それに高血圧が
重なっている場合です。
とくに肥満を伴っている時は要注意です。
発症は、60歳以上が圧倒的に多いのですが、最近では
40~50歳代の発症も増えています。

予防は、動脈硬化を起こさないようにすることが第一です。
それには、高血圧や高脂血症、糖尿病などの病気を
治療することが重要です。
治療には、動脈硬化の進行状況を確かめる必要があります。
今は、頚動脈の超音波検査といって痛みのない検査で
動脈硬化の程度が分かります。

動脈硬化=動脈が弾力を失って硬くなり、体の組織や
臓器に血行障害をもたらす症状

寺本 民生・帝京大学医学部 内科学講座主任教授
                             読売新聞より


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