「栄養と料理」9月号にコーヒーとガンの関係についての研究の記事がありました。
これらの研究結果で今すぐコーヒーに飛びつくのは、昨今のいろいろな騒動-テレビで紹介されたらすぐに売り切れになるような現象。あるいは視聴率を狙ったメディアの姿勢-からいかがなものかとは思いますが、少なくともコーヒーはガンにとって避けなければならない食品ではないようです。
国立ガンセンター研究チーム
肝臓がんとコーヒーの関係を探るため、全国9万人の中高年の男女を対象とした10年間に及ぶ大規模
調査の結果を米国ガン専門誌「JNCI]に掲載。よりコーヒーを飲む人の方がリスクが減って
いると。
愛知県のがんセンター、田島疫学部長のグループ
コーヒーとガンの関連を疫学調査。約7万人の調査データから直腸がんの危険度が半減していることが
わかったと発表。
岐阜大学医学部、森秀樹教授
予防効果と増殖転移抑制効果の研究。ラットを使ってコーヒーの発ガン作用を検証し、コーヒーを
投与したラット群の発ガン率の明らかな低下を確認。
東京農工大学農学部、矢ヶ崎一三教授
ガンの増殖、転移についてのコーヒーの効用を研究。ラットにインスタントコーヒーの粉末を混ぜた
餌を与え続け、肝臓がんの増殖と転移を明らかに抑制したと。
締めくくりとして
コーヒーに含まれる成分の中に、ガンの発生、増殖移転を抑制する何らかの物質が含まれている可能性 も考えられる。更なる研究の進展に期待。