(1)「ビタミンB12欠乏症」【ビタミンB12に関する世界の研究結果】

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★ビタミンB12欠乏症★

1) ビタミンB12の欠乏症の対策
 <キングストン、カナダ>

 多くの老齢者はビタミンB12(コバラミン)の欠乏症に悩んでいる。
 動物性たんぱく質の摂取が少ない事、胃酸を減じる投薬、ヘリコバクターピロリ菌感染、胃壁の炎症、すい臓トラブルが欠乏に拍車をかけている。
 クイーンズ大学における医学研究員は効果的なサプリメントの摂取をすることが欠乏症を防ぐに十であると報告している。

2) ビタミンB12の欠乏症と対潰瘍薬
 <デンヴァーコロラド

 コロラド大学医薬部の研究者達はシメチジン、ラニチジン、オメプラゾールなどの抗酸化物質の長期の使用は重大なビタミンB12の欠乏を導きかねないと報告している。

3) 糖尿病の薬とビタミンB12の欠乏
 <ウイルコンシン>

 ウイルコンシンの医師の報告によれば63歳の男性が5年間メトホルミン(経口血統降下剤)を取り続けたところ、重大なビタミンB12の欠乏が生じたと報告している。
 マリー・アン・ギリガン博士によるとメトホルミンを使用している患者の10~30%はビタミンB12の欠乏症に悩んでいると報告されている。

4) ヘリコバクターピロリ(胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因)とビタミンB12の欠乏
 <アンカラ、トルコ>

 開発諸国において50%の大人がヘリコバクターピロリバクテリアに感染している。
 ヘリバクターピロリは胃潰瘍、消化不良、胃炎、MALTリンパ種に関連している。
 60歳以上の大人の10~15%がビタミンB12の欠乏が原因で上記のような病気を引き起こしている。
 トルコ陸軍病院の研究者たちはヘリコバクターピロリの感染はビタミンB12の欠乏を促すと結論つけている。

5) ヴェジタリアン(菜食主義者)はビタミンB12が欠乏している
 <シドニー、オーストラリア>

 一般的にはダイエットを行っている人々の中でビタミンB12の欠乏症は稀であるといわれてきた。
 しかしながら植物の中に存在しないビタミンB12をヴェジタリアンが十分に採取できるのか疑問視されてきた。
 シドニーアドヴァンテイスト病院の研究者達によるとヴェジタリアンの間のビタミンB12の欠乏が、吸収不良よりもむしろ食生活での不十分さに主たる原因があるとして観察されている。
 彼らはオーストラリアにおけるヴェジタリアンの73%以上はビタミンB12が不足しており、さらにヴェジタリアンでない人々の間にもB12の欠乏が広まっていることを発見した。
 研究者達はビタミンB12を含む食品(動物性食品)或いはB12のサプリメントで補充することを薦めている。

6) ビタミンB12欠乏症と乳がん
 <ボルチモア、マリーランド>

 ジョンホプキンス大学の研究班は乳がんを患っている女性の血液血漿の中のビタミンB12が乳がんを患っていない女性に比べて低い濃度にあると報告している。
 研究の結果から閉経後の女性で血漿中のビタミンB12の量が極端に低い人は、ビタミンB12の量の高い人たちに比べて2.5~4倍も乳がんが出来ると思われる。

7) 神経精神学的異常とビタミンB12欠乏
 <キングストン、カナダ>

 ダイアン・デルヴァ博士、キングストン大学家庭医療科の助教授は年配者に対するビタミンB12(コバラミン)の定期的なサプリメントの服用 についての証拠を明らかにした。
 数回の研究結果は年配者の5~15%がビタミンB12を欠乏していることを示している。
 唯一正式に認められているコバラミン欠乏症による疾病は巨大赤芽球による貧血のみだが、今多くの神経学上、幻覚上の症状はビタミンB12の欠乏に原因があることが明らかになってきている。

 運動失調(危なっかしい動きや不確実な足取り)、筋力の弱体、痙縮、失禁、低血圧症、視覚障害認知症、精神異常、情緒障害などは近年発見されたビタミンB12欠乏症による疾病の一部である。

 デルヴァ博士はこれらの疾病はビタミンB12が正常より少し低い場合に起こりえると指摘している。
 ビタミンB12(コバラミン)の血液濃度は欠乏症に対してあまりあてに出来ない指標であり、ビタミンの組織内の濃度は血液濃度が正常であったとしてもかなり低くなると警告している。

8) ビタミンB12の欠乏は老齢者に共通
 <スウェーデン

 スウェーデンの研究者達は多くの老齢者はビタミンB12が欠乏していることを発見した。
 研究者達はビタミンB12の欠乏が精神神経の疾病-記憶喪失や認知症に関連していると考えている。
 定期的なビタミンB12の欠乏に対する検診が老齢者に対して必要と判断されている。
 
9) 胃の手術の後のビタミンB12の欠乏
 <フィラデルフィアペンシルバニア

 ビタミンB12の欠乏が特に高年齢層の人々に非常に重大な結果をもたらすということが飛躍的に明らかになってきている。
 ビタミンB12の欠乏はホモシステインの濃度上昇に関連していて、これはアテローム動脈硬化症と心臓病に連動している。

 フィラデルフィア退役軍人局病院の研究者は胃手術を受けた平均63歳の患者の例を挙げている。
 患者のうち31%がビタミンB12の欠乏症であった、しかしその他の老齢者は僅か2%にしか過ぎなかった。
 研究者は外科医に対して胃手術を行った患者に対して、いかに昔のことであっても期間を決めてビタミンB12の欠乏を検査するように薦めている。
 
10) ビタミンB12の欠乏は高齢者にとって共通
 <ニューヨーク>

 コロンビア大学の研究者は高齢者がしばしばビタミンB12(コバラミン)欠乏に悩まされている事を確認している。
 欠乏症は通常巨赤血球貧血が発育したときに発見されている。
 しかしながら、この段階に達する前にコバラミン欠乏は神経精神病損傷と見当職障害と錯乱の兆候を示す。
 研究者達は人間は年をとるにつれて食物からビタミンB12を吸収することがだんだん少なくなってくる。その原因で欠乏症が起こるのであると指摘している。
 また、研究者達はビタミンB12の欠乏は血液中にホモシステインを蓄積させ、増え続ける血漿中のホモシステイン濃度と誘導体が現在心臓病と心臓発作の主たる原因と認識している。

11) 高齢者に対するビタミンB12の欠乏
 <ルーバン、ベルギー>

 国際的な研究ティームは高齢者がしばしばビタミンB6、ビタミンB12、葉酸の不足に悩まされている事を明らかにした。
 彼らの調査によるとビタミンB12については、ビタミンB12の欠乏を示す代謝物質(メチールマロン酸)の高い濃度が健康な高齢者の23%、高齢者の入院患者の39%に発見された。

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