ストレスとうまくつきあおう

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ストレスとうまくつきあおう

現在、大きな問題になっているのがストレスです。ストレスは精神だけでなく体にも影響を及ぼして、いろいろな症状を引き起こします。
環境汚染と同じように、体調を崩してしまう大きな原因のひとつになっています。
でも、環境汚染と同じように、ストレスにも素直に向き合うことが大切だと私は思うのです。

「ストレス」はもともと、工学・物理学からきた言葉で、「ゆがみを生じるもの」という意味でした。医学的には、体や精神に影響を与える原因によってあらわれる反応が「ストレス」で、原因になるものは、本来は「ストレッサー」といいます。

ストレスの原因をまったく除いてしまうことはできません。すべてのストレスの原因(刺激となる環境条件。音、光、臭いなど)をなくしてしまうと、逆に精神が不安定な状態になるそうです。ちなみに、夜寝ているときの寝返りは、同じ姿勢による体への負担を軽くするためのストレス反応なのだそうです。
ストレスの原因は悪いことばかりではなく、それを経験することで精神も肉体も鍛えられて成長が促されます。

しかし、ストレスの原因は同じでも、同じ反応があらわれるわけではありません。体の機能が原因となる病気以上に、とても個人差が大きく、ストレスの原因を本人が自覚していない場合もあるため、医者でも診断しにくいそうです。

自分にとっては何でもないことも、人にとってはストレスの原因になることもあるので軽く考えるのは禁物です。ただ、ほとんどの場合、ストレス反応は受け止める側の反応なのだということがわかってしまえば、自分なりの方法で克服できるものもあると思うのです。

必要以上にがんばろうと思うことや、我慢しようとするのはよくありません。人間の脳はそれほど単純でもないので、ごまかされることはないのです。とにかく、「嫌だ嫌だ」と思っているだけでなく、ストレスの原因を認めることが第一歩なのだそうです。

私の場合は、まず、おいしいものを食べて、もう一度「悪い方へ考えるのではなく、よい結果を考えてみる」ことがストレス解消になっています。「腹が減っては(栄養が不足しては)戦はできぬ」です。
ストレス反応の究極は、生き物にとって一番大切な、生命を脅かしかねない刺激に対して、闘う、あるいは逃げるための力を最高まで高める行為です。
たとえば、動物が敵に会ったとき、一瞬ショックを受けて、体内機能が低下しますが、すぐに脳からの指令によって、体内のあらゆる器官が活発に動き出します。心臓は血流をよくして、血圧を上げます。呼吸量を増やし、体温は上昇し、肝臓では速効のエネルギー源となる「糖」を合成し、筋肉は動きに備えて緊張します。こうして最高の状態をつくり出すのがストレス反応です。

この一連の動きには自律神経、中枢神経、ホルモンなどが関わっています。
運動することがストレス解消になるといわれるのは「闘争」や「逃走」の代償行為になるからだそうです。
野生の動物と違い、人間は生命を脅かされることは少なくなりましたが、便利な生活を求めた結果、物理的、精神的に、つかまうどころのない大きな敵(ストレスの原因)ができてしまいました。ストレスの原因はひとつだけではなく、様々なものが重なって起こっていることが多いそうです。

常に戦闘体制(ストレス反応)が続くと、体にも精神にも負担がかかる状態が続きます。ストレス反応では、闘うために不要と思われる働きは極力抑えられます。たとえば免疫機能は抑制されてしまいます。こんなときに風邪ウイルスでも入ってきたら、機能が十分に働かず、治りも悪くなってしまいます。
エネルギー源として増産される糖を消化することもできません。過剰につくられた糖によって血糖値は上がってしまいます。基本的には、ストレスで食欲が減退するのは短い間で、その後はエネルギーをつくり出そうとして、体に糖をたくさん取り込もうとするため過食になるそうです。

すると、ストレス反応で抑制されている消化機能にもさらにダメージを与えます。
やがて、その人の弱いところに異常が発生して、症状となってあらわれてきます。胃腸は特に影響を受けやすい臓器だといわれています。
「青春は食文化」より


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