若者とシニアでは感情にどんな違いがあるのか

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若者とシニアでは感情にどんな違いがあるのか

 

口を開ければ「疲れた」「面倒くさい」「別に」と、年寄りくさい発言を繰り返す若者もいれば、定年を過ぎても新しいことにどんどんチャレンジして、エネルギッシュな生き方を実践しているシニアもいます。

 

とはいえ、若者とシニアでは「感情」に大きな違いがあります。

 

人間には喜怒哀楽の感情があり、その強度や振り幅は人それぞれですが、若者とシニアでいちばん違うのは、感情を揺り動かす「ときめき」や「やる気」などのモチベーションの大きさです。

 

たとえば、若者の気持ちは「あそこに行ってみたい」「あれがやってみたい」「こんなことが知りたい」と、好奇心と意欲を中心に動きます。

 

いわば、どんどん湧いてくる好奇心を起爆剤に、次なる興味が膨らむのが若者の脳の仕組みです。

喜んだり、怒ったり、悲しんだり、楽しんだり、それに伴う感情もさまざまです。

 

シニアも若者も、基本的な感情は同じなのですが、その熱量には差があります。

 

何に対しても意欲が湧き起こるのが「若者脳」なら、なかなか気持ちのボルテージが上らず、意欲不足に陥るのが「シニア脳」といえるかもしれません。

 

たとえば、シニア脳が「最近はおいしいものが少ないなあ」と嘆くところを、若者脳は「この前の店はおいしくなかったけど、次ぎはあの店に行ってみよう」と、チャレンジを繰り返します。

 

また、予定外のことに突き当たったとき、「こんなはずじゃなかったのに」と立ち止まってしまうのがシニア脳なら、「予定変更、次ぎ行こう、次!!」と切り替えられるのが若者脳なのです。

 

この行動力とチャレンジ精神が両者を分ける目安ともいえるでしょう。

 

それは、感情の中でもっとも行動と結びつきやすい「ワクワク感」や「ドキドキ感」といった気持ちです。

だからこそ、この感情がある限り、シニアであっても心が老化することはなく若々しさを保つことができます。

 

つまり、実年齢がいくつであろうと、感情が若々しいことが大事なのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。

つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。

こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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