早めに感情の老化予防を心がけて

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早めに感情の老化予防を心がけて

 

感情の老化は前頭葉の萎縮によるところが大きいのですが、それだけではありません。

さまざまな要素が重なって感情老化は進みますから、それらの要因も知っておきましょう。

 

まず前頭葉の萎縮とともに注意しなくてはいけないのが、動脈硬化です。

 

動脈硬化は、血管の壁にコレステロールなどが沈着することで、血の通り道が細くなり流れにくくなる状態をいいます。

 

そして、この動脈硬化が起きると、好奇心がなくなったり、自発性が低下したり、いったん泣き出すと止まらなくなる「感情失禁」という現象が起こりやすくなります。

感情が抑制できず、自分の感情に振り回されるのです。

 

血管と感情とは無縁に見えますが、ここにも関係性があることを覚えておきましょう。

 

次に、神経伝達物質であるセロトニンの現象があります。

 

セロトニンは加齢とともに量が減ります。

セロトニンの作用は、ドーパミン(喜び、快楽)や、ノルアドレナリン(恐れ、驚き)などをコントロールすることで、精神の安定を保ちます。

 

高齢の患者さんが訴える「毎日イライラしてばっかりなんです」「理由はわかりませんが、不安で胸がもやもやするんです」といったさまざまな不調は、セロトニンの不足によるものと考えられ、感情の老化現象のひとつといえるでしょう。

 

実際、脳内のセロトニンを増やすような薬を処方すると、症状がよくなることが多いのです。

 

また、男性ホルモンが減少すると、判断力や記憶力が低下したり、集中力や積極性が損なわれたりすることがわかっています。

 

これらのリスクファクターが絡みあって感情老化が進みますが、それをボーっと見ているだけでは何の解決にもなりません。

 

脳の萎縮をストップさせることはできなくても、今の自分を客観的に見る習慣をつけ、感情の老化予防を心がけておくだけでもその差は大きいのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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