男性ホルモンの減少と、感情の老化
男性ホルモンの特性である「好奇心・意欲」と「感情の老化」とは、非常に深い関係があります。
なぜなら、男性ホルモンが減少し、好奇心や意欲が減退すれば、何かを学ぼう、体を動かそう、人と付き合おう、楽しいことをしようという気持ちになりません。
何もかもが面倒なのが「意欲がない」状態です。
意欲がなければ頭も体も使いませんから、それらの機能はどんどん衰えていきます。
これが若いうちならいいのですが、シニアにとって問題は深刻です。
たとえば、若い人が数週間寝込んでも体調が戻れば元通りの生活ができますが、年寄りなら寝たきりになる危険性をはらんでいます。
また、若い人が勉強をしない場合、学力は伸びませんが、どんどんバカになることはありません。
しかし、高齢者がずっと頭を使わずにいたら、認知症のようになってしまうことが珍しくありません。
つまり、年を取れば取るほど、意欲をもって頭も体も使い続けなければならない、ということなのです。
40代ごろから前頭葉が萎縮し始め、感情の老化も始まります。
それに男性ホルモンの減少による、意欲の低下が拍車をかけると、体は元気でも喜びもときめきもない、代わり映えのしない無味乾燥な毎日が続くようになります。
早めにお迎えがくれば、それはそれでハッピーかもしれませんが、残念ながら今や人生100年時代に突入しているのです。
砂をかむような味気ない日々を、気が遠くなるほど繰り返さなくてはなりません。
そう考えると、男性ホルモンときちんと向き合おうという気持ちになるでしょう。
「感情の老化を防ぐ本 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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