おしゃべりな人ほど若さが保てる

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おしゃべりな人ほど若さが保てる

 

世の中には無口な人もいればおしゃべりな人もいて、会話のバランスがとれるのですが、一般におしゃべりな人の方が元気に見えるものです。

 

たとえば、黒柳徹子さんといえばおしゃべりの代名詞のようにいわれるタレントさんですが、85歳を超えた今でもキレキレの早口で、打てば響くような会話をされます。

 

いつもハキハキときれいな日本語を話す様子には脱帽ですが、こうしたテンポのいい会話や臨機応変な受け答えは、感情が老化している人にはできないことです。

 

つまり、闊達な徹子さんのおしゃべりは、前頭葉の若々しさを物語るものといえるでしょう。

 

人はおしゃべりをしている時、相手の話を理解し、それを元に自分の考えをまとめて、その場に最もふさわしい表現で話すというマルチな行動をしています。

前頭葉が衰えていたのでは、とても気のきいた会話はできません。

 

だからこそ前頭葉を鍛えることが大事なのですが、鍛錬で大事なことは、「入力より出力」に力を入れることです。

 

脳の側頭葉や頭頂葉が記憶をストックし、知覚の情報処理をする「受信側」であるのに対して、前頭葉は貯め込んだ記憶や知識、情報などを引き出す「発信側」なのです。

 

前頭葉は人間の思考や創造力などをつかさどり、人間が人間らしく生きるための行動を制御すると言う、非常に高次な活動をするところです。

 

そして、このマルチタスクを鍛えるには、何よりも会話やおしゃべりが最適なのです。

 

黒柳さんの例を見ても、おしゃべりをしている時、その脳がどれほど高速で回転しているかがわかります。

 

時々「年をとって無口になった」「話すのが面倒になった」という高齢者を見かけますが、これは前頭葉の働きが衰えて考えがまとまりにくくなったり、うまい表現方法が見つからないせいかもしれません。

 

かといって、そのまま無口を放置していたのでは、感情老化はますます進んでしまいます。

むしろ会話力を磨き、軽快なおしゃべりができることが、最高のアンチエイジングだと思って、どんどん話し続けてください。

 

もし、ひとり暮らしで話し相手がいない場合でも、インターネットのSNSでチャット(リアルタイムコミュニケーション)や音声通話の機能を利用するなどして、会話をすることができます。

よく「ひとり言はよくない習慣」などという説がありましたが、それはまったくの迷信です。

 

むしろ相手を意識しながら、ひとり言によって自分の考えをまとめたり、表現を工夫することができますから、考えや思いを口に出して話すのは好ましいことなのです。

 

また、人と話すことで社交性や積極性も向上しますから、一石二鳥。

おしゃべりも人生100年時代を生き抜く大事なスキルになるかもしれません。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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