「置かれた場所」で咲けなくていい

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「置かれた場所」で咲けなくていい

 

すべての物事は、

ひとつの条件によって成立している「仮のもの」。

どんな場所も人間関係も、

「絶対」ではありません。

そこにいるかいないかは、自分自身で選べます。

 

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を初めて知ったとき、「幸運にも自分が置かれたい場所に置かれたのならともかく、誰かに一方的に置かれた場所でただ咲けとは、いったい何を言っているのだろう」と思ったのです。

 

その「置かれた場所」とは、「たまたま置かれた」にすぎない場所です。

 

それを絶対的なものと捉えて、しかも「そこで咲け」と言うのですから、なんとも過酷な話です。

たとえどんなに理不尽で厳しい立場に置かれようが、それを受け入れ、我慢して自己実現に努力せよと言うのであれば、私から見れば差別的ですらあります。

また理屈を言うようですが、たとえば南北戦争前のアメリカでも、黒人は「置かれた場所」で咲かなければいけなかったのでしょうか。

ただ、このタイトルの本が大ヒットした理由はわかります。

このように言われたら、自分が苦しい立場に置かれていても、諦めがつくからです。

 

仏教では、すべての物事は、ひとつの条件によって成立している「仮のもの」だと考えます。

人間関係も、仕事も、家庭も、常に一定の条件でしか成立しないあいまいなものです。

今、自分がどんな場所に置かれ、どんな状況にあろうと、それは一時的な状況だと捉えるのが、仏教の視点です。

 

たとえば、同僚や上司との人間関係がうまくいかなければ、それは深刻な問題かもしれません。

しかしそこを辞めれば、職場の上司とは一切関係がとぎれます。

また、学校でどんないじめに遭っていたとしても、転校したり卒業したりすれば、いじめた相手とは縁が切れます。

家族でさえ一緒にいるから「家族」なのであって、離婚したり、生まれてすぐ親子が離れ離れになったとしたら、赤の他人同士です。

 

たとえ、自分でその場所を選んだとしても、予想に反して「たまたま」つらい場所だったということはよくあります。

それならば、別の場所を探してもいいし、もうしばらくその場所に居続けると決めてもいい。

そこにいるかいないかは、自分自身で選べます。

本当につらいのは、その選択の余地がないときです。

「自分の居場所がどこにもない」と言う人がいますが、居場所がなくて当たり前なのです。

すべては「仮の宿」であり、一時的な場所ですから。

どんな場所も人間関係も、「絶対」ではありません。

そこに行けば一生安心と言える居場所など、この世にはあり得ません。

もし「自分の居場所が欲しい」と思うなら、自分で探すか、居場所を確保するために、ここと決めた場所が少しでも居心地がよくなるよう工夫するしかありません。

「いや、今いる場所で咲こうとするくらいの根性がなければダメだ」と言うのは、「今いる場所」や「自分」が、絶対的な存在だと勘違いしているだけです。

「誰か」の価値基準を無条件に受け入れて、そこで咲けるよう努力しろと言う。

これは、仏教の立場ではかなりおかしな話なのです。

 

置かれた場所で咲かなくてもかまわない。

ただ、やり方によっては咲くこともある。

 

その程度のスタンスで「置かれたところ」にいれば十分だと私は思います。

「禅僧が教える心がラクになる生き方 より」

 

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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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