アミノ酸スコアを活用しよう

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アミノ酸スコアを活用しよう

 

人間の身体は、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルという5つの栄養素から作られています。

このうち、脳、内臓、皮膚、筋肉、骨はもちろん、血液、胃酸、ホルモン、唾液、脳内神経伝達物質など、身体のほとんどを作っている主成分がタンパク質です。

 

タンパク質を多く含む食品は、肉、魚、卵、大豆などですが、どの食品も、そのまま身体に吸収されるわけではありません。

タンパク質は分子が大きくて、そのままの形では身体に吸収できないのです。

そこで、食べたタンパク質は、身体のなかで「アミノ酸」という小さな分子にいったん分解してからタンパク質に再合成されています。

 

タンパク質を合成するために必要なアミノ酸は20種類あり、そのうちの9種類は体内で作り出せず、食べ物から摂取しなければなりません。

この9種類を「必須アミノ酸」と呼び、体内で作り出せる残り11種類を「非必須アミノ酸」と呼びます。

 

身体の組織を作るには、これら20種類のアミノ酸をバランスよく摂取する必要があります。

なぜなら、20種類のアミノ酸のうち、身体のなかにある一番少ないアミノ酸の量に合わせてタンパク質は合成されるからです。

 

たとえるなら、19種類のアミノ酸をそれぞれ100gずつ摂ったとして、残り1種類のアミノ酸を10gしか摂っていなかったら、10gしかタンパク質は合成されないわけです。

 

体内で作り出せない必須アミノ酸を上手に取り入れるには、「アミノ酸スコア」を上げる食べかたを心がけましょう!

 

アミノ酸スコアとは、食べ物のなかに含まれる必須アミノ酸のバランスを数値化したものです。

アミノ酸スコア100点の食べ物は、必須アミノ酸9種類をバランスよく含んでいます。

この数値が低くなるほど、9種類のバランスが悪くなっていきます。

 

アミノ酸スコア100の食品》

大豆(国産・黄大豆・乾)・豆腐(木綿)・えだまめ

全卵

牛肉・豚肉・鶏肉

魚介類(あじ・いわし・かつお・さけ・さば・さんま・エビ・イカ・タコ・ホタテなど)

プロセスチーズ

「栄養で人生は変わる より」

 

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イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。

肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。

 

 つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。

なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。

イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。

このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。

幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。

 

確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。

お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。

それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。

 

また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。

動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。

これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。

 

ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。

そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながることにもなります。

 

ビタミンB12について?

http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

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