偏食でお肌のトラブルを抱える人たち

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偏食でお肌のトラブルを抱える人たち

 

偏食のある患者さんは、皮膚科の回診にもよく引っかかります。

 

栄養の状態は、意外と見た目に現れやすく、とくに分かりやすいのがお肌です。

皮膚は、おもにタンパク質と脂質で作られているので、栄養が偏って、タンパク質がうまく合成されていないと、正常なお肌が作られず、トラブルが増えてしまいます。

 

食事によって取り入れた栄養は、内臓が優先的に使い、お肌と脳は後回しにされます。

お肌の状態が良いということは、お肌に行き渡るまでしっかりと栄養が摂れているということ。

逆にお肌の状態が悪いということは、栄養が足りていないということです。

 

患者さんに会う時には、体型以外に、皮膚や髪の状態をチェックします。

見てきた患者さんはおもに高齢なので、お肌は乾燥しがちですが、偏食している患者さんのお肌はとくに乾燥がひどく、さわるとサメ肌のようにガサガサしていて、肌の色がくすんでいます。

皮膚科にかかるケースが多く、お肌のかゆみや痛みを訴えるのも、偏食がある患者さんが圧倒的に多いです。

 

また、長期入院をしている患者さんのうち、ひどい皮膚状態に悩まされるのも、その症状がなかなか改善されないのも、ほとんどが偏食をしている人たちです。

栄養が足りず、へなちょこ細胞で作られてしまった皮膚は、健康な皮膚よりもずっと傷つきやすく、簡単にただれてしまいます。

 

栄養状態の悪さが肌に影響を与えていると指摘しても、聞く耳を持ちません。

 

偏食のない患者さんは、お肌のトラブルが少なく、年齢を重ねてもキメ細かくて透明感があります。

 

若い人の場合は、ニキビは、一見正反対に思われがちです。

でも、ニキビも、ビタミンB群や鉄分が不足していてタンパク質がうまく合成できなかった結果です。

栄養不足でへなちょこ皮膚ができあがり、炎症が起きやすくなっているのです。

 

炭水化物や糖分など、糖質の摂りすぎもニキビの原因のひとつといわれています。

これは、タンパク質の合成に必要なビタミンとミネラルが、糖質を分解するために使われてしまい、タンパク質を合成するときには足りなくなってしまうからです。

 

ストレスでも肌荒れは起こりますが、この原因のひとつも栄養が関係しています。

ストレスがかかると、ストレスに対応しようと栄養がたくさん消耗されてしまって、栄養不足で皮膚に行き渡る栄養が減少してしまうのです。

「皮膚は露出した脳」ともいわれます。

肌に栄養が行き渡っていないということは、脳にも栄養が行き渡っておらず、人間の感情を左右する「脳内神経伝達物質」の合成も減少していると考えられるからです。

肌の状態を見れば、どのような精神状態になりやすいかも分かってきます。

 

偏食によって、お肌のトラブルも、心のトラブルも起こりやすくなるのです。

「栄養で人生は変わる より」

 

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最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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