ローカーボダイエット

f:id:endokoro728:20200213173657j:plain

ローカーボダイエット

 

ローカーボダイエット(糖質ダイエット)というものがあります。

カーボというのはカーボハイドレート(炭水化物)の略で、原料のためには炭水化物を減らした食事にすると良いというものです。

これは一理ある食事療法です。

身体に必要な三大要素は炭水化物、脂質、およびタンパク質です。

コメやパンが炭水化物、バターや植物油が脂質、肉や魚がタンパク質です。

この中でバター、植物油、肉、魚には脂質やタンパク質以外にピタミンなどの微量栄養素が豊富に含まれているので、食べないと栄養失調になります。

ところが、コメやパンは、エネルギー源にはなりますが微量栄養素があまり含まれていないので、食べなくても栄養失調にならないのです。

玄米や全粒粉のパンは白米や通常の白いパンと比べるとビタミンを多く含んでいますが、それでも肉や魚に比べるとごくわずかです。

例えば茶碗1杯の玄米ご飯に含まれるビタミンB1は0.19mgですが、たったひと切れの豚肉生姜焼きには0.59mgも含まれているのです。

同じ量のビタミンB1を摂るためには玄米ご飯を茶碗3杯食べなくてはいけないので、これでは減量になりません。

だから、減量したいときに栄養バランスの乱れを心配せずに減らせるのは炭水化物なのです。

ただし、それは肥満の人が減量するときの話で、通常体型の人が普通に食事を摂る際には炭水化物もある程度摂るべきです。

炭水化物は消化・吸収されやすく、身体の中で利用しやすく、脳の神経細胞にとって重要なエネルギー源だからです。

アメリカの調査によると適度な炭水化物を摂る人(全カロリーの50~55%)方が炭水化物少なめの人(全カロリーの40%以下)より平均寿命が4年長いという結果が出ています。

 

炭水化物(糖質)が身体に悪いというのは間違い

 

2017年の夏に『ランセット』という医学雑誌に、炭水化物を多く摂ると死亡リスクが上がり、脂肪やタンパク質を多く摂る方が死亡リスクは下がるという論文が載りました。

これまでの欧米人を対象にした調査では、脂肪を多く摂ると寿命が短くなるという結果が出ていたが、もっと対象を広げて全世界で調べたら逆の結果だったというのです。

 

しかし、これは実に杜撰な論文です。

この調査は発展途上国の人たちの栄養状態と医療環境について考慮していません。

発展途上国では肉やバターを十分に食べられないので穀類や野菜の割合が高く、欧米と比べて栄養失調気味です。

さらに医療も欧米ほど十分に受けられません。

このような地域で全カロリーに対する炭水化物の比率が低い人、すなわち肉やバターを十分に食べられる人は栄養状態が改善されます。

そうした食事ができる人は、きっとお金があって適切な医療を受けられるでしょうから、寿命が長くなります。

発展途上国の人たちの寿命が短いのは炭水化物のせいではありません。

「老化と脳科学 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

イタリアで、子供に完全菜食を強いる親に対し、禁固刑の罰則を与えるという変わった法案が議会に提出されました。

肉や魚を食べない人を菜食主義者の「ベジタリアン」と呼ぶのに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど、動物搾取による製品も食さない人を完全菜食主義者の「ビーガン」と呼んでいます。

 

 つまり、イタリアでは、子供に肉、魚、卵などを与えないビーガンの親は、法律で罰せられるべきという議論が持ち上がっているのです。

なぜ、このような法が提案されるに至ったのでしょうか。

イタリアでは、ビーガンが人間にとって、著しく健康に良いという考えが普及した結果、動物性の食物をすべて取り除いた食事を子供たちに強要する傾向が見られるのです。

このブームが影響し、ここ最近では、乳幼児や2歳の子供たちが栄養失調で病院に運ばれ、時には、危篤状態に陥る事態などが発生。

幼少時に必要なプロテイン、ビタミンD、B12、カルシウム、オメガ3、鉄分などがビーガンには足りないという問題が危惧されているのです。

確かにお肉を食べなければ、ベジタリアンですが、ただそれだけでは、健康的なベジタリアンとは呼べません。

お肉には、私達の体が必要とする必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。

それに匹敵するほど効率よく必須アミノ酸を私達の体に提供できる野菜はありませんから、お肉を食べずに体を健康的に保つには、それなりの方法を知らなくてはなりません。

 

また、ビタミンB12を含む穀類、イモ類、野菜、果物、種実はありませんから、ビタミンB12の欠乏症に陥るベジタリアン/ビーガンが多いのが現状です。

動物性食品以外では、発酵食品、海苔に含まれているのみです。

これだけは必ずしっかり毎日の食事に加えるようにしましょう。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

ビタミンB12は、胃の粘膜から分泌される内因子という糖タンパクと結合し、腸で吸収されます。

そのため胃の病気や高齢で吸収が悪くなっている人などの場合は吸収されにくくなるので、欠乏症状が現われやすくなります。

ビタミンB12は細胞の生成にとって重要な、核酸たんぱく質の合成に関わっているため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わりその結果若さにもつながることにもなります。

 

ビタミンB12について?

http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

http://www.endokoro.com/

※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!

https://www.facebook.com/endokorob12