体の不調や、精神的なストレスが原因となり、日本人の5人に1人が何らかの障害を抱えているという睡眠。
睡眠の問題は、どのくらいの時間眠れるかという「量」と、どのくらい深く眠れるかという「質」の2つの面がありますが、その両方を改善するといわれているのが、タンパク質やペプチドになる前、アミノ酸の状態のグリシンです。
入眠のメカニズムは、手足など抹消部分の温度が上昇して熱を放射し、深部の体温が下がる際に眠気が訪れ、眠りに落ちると考えられています。
就寝前にグリシンを摂取すると、足の表面体温を上昇させて熱の放射を高め、深部体温を下げる効果があることがわかってきました。
これによりスムーズな入眠が可能となり、睡眠の「量」の改善を期待できます。
一方、睡眠の「質」の面を考えると、睡眠中は浅い睡眠(レム睡眠)と、深い睡眠(ノンレム睡眠)を繰り返しており、眠りの「質」を高めるには、入眠後、素早く深い眠り(徐波睡眠)に入ることが重要といわれています。
グリシンには、速やかに深い眠りに到達させ、さらに、眠りの深い時間を増やし、睡眠を安定させる効果も発見されています。
睡眠の「質」と「量」を改善!グリシンの2つの秘密
<グリシン>
体内でつくられる非必須アミノ酸の1種。
コラーゲンを構成したり、ヘモグロビンや神経伝達物質の材料になったりする。
★含まれる食材
・えび・ほたて・かに・いか・かじきまぐろ
・睡眠の「質」
速やかに深い眠りに到達させる
筋肉や皮膚の修復が活発になる「徐波睡眠」というもっとも深い眠りの状態に素早く到達させる作用が。
また、深い眠りの状態の時間を増加させることがわかっています。
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スムーズに深い眠りへと導いてくれる!
・睡眠の「量」
足の表面体温を上昇させ、熱を放射
足などの抹消神経の血流量を増加させ、熱を体外に放散するのを促します。
熱の放散によって体の深部の体温が下がり、入眠しやすい状態にしてくれるのです。
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深部体温を低下させ、入眠しやすくする!
※注意!統合失調症の薬を飲んでいる人は併用を避けて!
グリシンは、特定の抗精神病薬の効果を弱めるという意見もあるため、同時に摂取するのは避けたほうが良いでしょう。
「新しいタンパク質の教科書 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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