七色の活躍を見せる!タンパク質の代表的な機能<防御>

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七色の活躍を見せる!タンパク質の代表的な機能<防御>

 

タンパク質の機能3:<防御>異物と戦う頼りになる用心棒

 

体外から侵入してきた細菌やウイルス、また、がん細胞など体内で増殖した異常な細胞に抵抗し、体を守る仕組みを免疫といいます。

 

人体免疫には2段階の防御システムがあり、まず1つめが自然免疫(非特異的免疫)です

体に異物が侵入したことを察知すると、相手を選ばず、すぐに排除に向けて動き出すシステムです。

血液中に存在し、異物の排除をする白血球という細胞も自然免疫をにないますが、「補体」や「インターフェロン」と呼ばれるタンパク質も、この自然免疫を担当します

 

「補体」は細菌などにくっついて直性破壊したり、異物と戦う細胞を助けたりする機能があります。

インターフェロン」は、ウイルスに侵入されてしまった細胞が分泌するもので、ウイルスの増殖を防ぐタンパク質です。

 

第2の防御システムが獲得免疫(特異的免疫)です

過去に感染したことのある特定の異物を記憶し、細胞が抵抗する専用の武器を作って体を守る高度なシステムです。

 

武器をつくるのは、白血球の1種であるB細胞という細胞で、完成した武器が、「免疫グロブリン(抗体)」というタンパク質です

免疫グロブリンは特定の異物専用の武器であり、非常に強い力があります。

ただし、自然免疫が数時間で反応するのに対し、反応までに数日かかるというデメリットもあります。

 

人間の体は、タンパク質が大きな役割をになっているこの2種類の防御システムによって守られているのです。

 

体を守るタンパク質の2段階防御システム

 

その1:オートで異物を排除する「自然免疫」

異物を認識すると、指令などがなくても自動的に排除するシステム

 

★タンパク質による防御

・異物に取り付いて破壊する「補体」

血中タンパク質で、病原体の破壊、自然免疫をになう細胞のサポートをおこなう

 

・ウイルスに侵された細胞の抵抗「インターフェロン

細胞が分泌するタンパク質。

ウイルスの増殖阻止や細胞増殖の抑制をおこなう

 

その2:経験でつくる武器で戦う

過去にかかった病気などの経験から異物を認識し、排除するシステム

 

★タンパク質による防御

・異物と戦うファイナルウエポン「免疫グロブリン(抗体)」

異物に合わせて体内でつくられるタンパク質。

特定の異物にのみ効果がある

「新しいタンパク質の教科書 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

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