高齢者の体が若くなっている

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高齢者の体が若くなっている

 

課題はあるにしても、現状において日本が長寿国家であるのは間違いありません。

ここで改めて整理しておくと、平均寿命とは、今年生まれた0歳の赤ちゃんが平均してあと何年生きられるかを予測したものです。

その時点での年齢ごとの死亡率をもとに複雑な計算を行って、厚生労働省が5年に1回、「都道府県別生命表」として公表しています。

 

現在生きている人が平均してその年齢まで生きられるということではありませんし、その年に亡くなる人の平均年齢でもないので気をつけてください。

厚生労働省が2018年に発表した日本人の平均寿命は、女性が87.26歳、男性は81.09歳で、男女とも過去最高を更新しました。

 

人口を全体に対する65歳以上の人の割合を高齢化率といい、これも日本が世界一です。

世界銀行による2017年のデータで27.05パーセントですから、4人に1人が65歳以上ということになります。

2位以下はイタリア、ポルトガル、ドイツの順でした。

日本で高齢化が進んでいるというときは、だいたいこの数字を根拠にしています。

 

100歳以上の長寿者、いわゆる百寿者にしぼってみるとどうでしょうか。

2017年の敬老の日の時点で、百寿者は日本全国に6万8000人近くいます。

人口10万人あたりの人数を海外と比較すると、1位は日本で48人、次いでイタリアが44人、アメリカ22人で、この3ヵ国が飛び抜けているというデータがあります。

 

先にWHOの最新データで、日本人の健康寿命は74.8歳で世界2位だと述べました。

海外の高齢者とくらべ、年齢が同じなら日本の高齢者は元気だということです。

では、日本の昔の高齢者と比較するとどうでしょうか?

 

厚生労働省は65~79歳の人を対象に、握力、上体起こし、床に座っての前屈、目を開けた状態での片足立ちなどの体力テストを実施しています。

すると、過去19年間で、男性も女性もほとんどの項目で得点が上がっていることが明らかになりました。

たとえば目を開けての片足立ちは、75~79歳の男性の平均が約44秒から約58秒に、女性は約36秒から約56秒に伸びています。

 

また、70歳以上の高齢者について、食事、排泄、入浴などの日常の行為を自分で行えるがどうかや、知的好奇心があるか、社会に積極的に参加しているかなどを13点満点で評価する調査でも、この20年で男性はおおむね0.8点、女性にいたっては約2点も向上しました。

 

適切な支援が必要な高齢者も無数にいますが、さまざまなデータを総合して考えると、高齢者の体は20年で7、8歳若くなったといわれています。

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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