赤ワインは健康長寿の薬か?

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赤ワインは健康長寿の薬か?

 

少し前に、赤ワインが動脈硬化を防ぐと話題になりました。

フランス人は肉やバターなどの動物性脂肪を多く摂取しているのに、心筋梗塞狭心症などの心臓病による死亡率がヨーロッパで一番低いとされ、それは赤ワインをたくさん飲んでいるからだというのです。

具体的には、赤ワインに多いポリフェノールという物質が動脈硬化を起きにくくすると説明されていました。

 

理屈としては間違いではありませんが、日本は心臓病による死亡率がもともとフランスより低いため、心臓病の予防を目的に赤ワインを飲むのはちょっと変なのです。

また、ポリフェノールは赤ワインだけでなく、果物、緑黄色野菜、コーヒーなどにも豊富に含まれています。

赤ワインにこだわる必要はありませんし、普通に食べてさえいれば、ポリフェノールが不足することもないでしょう。

 

それより問題なのはアルコールの害です。

飲酒量の多いフランスは肝臓がんによる死亡率が欧米でも高く、男性に限るとアメリカの5倍にのぼります。

 

さらに、2018年にはフランスで認知症と飲酒の関係を示す論文が発表され、社会に衝撃を与えました。

認知症患者およそ110万人の生活習慣を分析したところ、認知症の発生が飲み過ぎと関連するのは明白で、飲酒によって認知症の発生率が3倍高くなっていました。

とくに65歳未満で発症する若年性認知症に限ると、57パーセントの人が慢性的に重度の飲酒を続けていたことが判明しています。

 

過去には、ワインを1日に3~4杯飲む人は認知症になりにくいという調査報告があったことから、ワインは認知症予防に有効と考えられていました。

しかし、その後の研究で、ワインを飲む習慣を持つ人は野菜や果物を多く食べ、おおむね健康的な食生活を送る傾向があることがわかりました。

そうなると、認知症になりにくいのはワインのおかげとは限らないことになります。

 

 新しい論文を受けて、フランスの専門家らはワインを含むアルコールの過剰摂取の危険性を警告しており、「ワインの飲み過ぎが最大の認知症リスク」という声も上がっています。

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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