寿命を縮める動脈硬化を予防せよ!

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寿命を縮める動脈硬化を予防せよ!

 

心臓病の最大の原因が動脈硬化です。

日本人は元来動脈硬化になりにくく、これこそが日本人の長寿の鍵と考えられてきました。

 

では、動脈硬化はどのように進んでいくのでしょうか?

健康な動脈はゴムでできたチューブのようにしなやかで弾力があります。

けれども、脂肪を摂り過ぎたり、体内でのコレステロールの合成が増えたりすると、これらの脂肪が動脈の内側の壁にしみこんで少しずつ蓄積します。

動脈の壁が厚くなるにつれて血管の通路が狭くなり、やがて狭くなった場所がくずれて血の固まりができると、ついには動脈が詰まってしまいます。

 

これに対して、動脈硬化が起きそうな箇所から余分なコレステロールを引き抜いて、肝臓に運ぶしくみがあります。

これをになうのが善玉コレステロール(HDL)で、善玉HDLがしっかり働けば動脈硬化を防ぐことができます。

 

日本人は平均して血液中の善玉HDLの数値が高く、アメリカの白人より10パーセントほど多いことがわかっています。

善玉HDLとかかわる遺伝子にはいくつかタイプがあり、どのタイプの遺伝子を持つかで善玉HDLの濃度が変わります。

おそらく日本人は、善玉HDL濃度が高くなるタイプの遺伝子を持つ人が多いと思われます。

 

双子の長寿姉妹の妹、ぎんさんが亡くなったとき、ぎんさんの長寿の秘密を研究するため、ご遺族の了解を得て解剖が行われました。

すると、108歳とは思えないほど血管が若々しく、動脈硬化がわずかしか進んでいなかったそうです。

 

さらに、ぎんさんの娘さん4人に血圧脈波検査を受けてもらったところ、貴重な発見がありました。

血圧脈波検査は大動脈の硬さや、動脈硬化で血管が狭くなっていないかを調べる検査で、およその血管年齢を推測できます。

報告によると、当時97歳だった長女を筆頭に4人そろって実年齢より8~30歳も若かったのです。

長寿の人の子どもは心臓と血管が丈夫というのは本当なのでしょうか。

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

ビタミンB12について?

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