百寿者調査で見えてきた長寿の秘訣

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百寿者調査で見えてきた長寿の秘訣

 

「日本国内で長寿者が多い地域の人は、大豆、魚などから蛋白質を十分摂取し、緑黄色野菜をしっかり食べる傾向がある」という指摘は以前からありました。

緑黄色野菜は、ほうれん草、にんじん、ブロッコリー、トマト、ピーマンなどが代表で、ビタミン、ミネラルを多く含んでいます。

 

これを確かめるために、あらためて本格的な調査が行われました。

以前は厚生労働省文部科学省の共同所管だった「健康・体力づくり事業財団」が、平成11(1999)年度から平成13(2001)年度まで実施した、「全国100歳老人の1/2サンプルの横断的研究」です。

 

回答を寄せたのは男性566人、女性1341人の合わせて1907人の百寿者で、入院していたのは男女とも約1割にとどまり、残りの人は通院することはあっても自宅で暮らしていました。

そして9割近くが家族と全く同じか、柔らかくしただけの食事を摂っていました。

回答者の大部分が百寿者のなかでも元気な人たちだったと思われます。

 

驚いたのは、男性も女性も「三食きちんと食べる」人が9割を占めていたことです。

そして、このアンケートでも、腹8分目を心がけているという回答が目立ち、肉よりは魚を多く食べ、魚を二日に1回以上の割合で食べる人が8割近くにのぼりました。

 

牛乳ないし乳製品、卵、豆、海藻、果物を「ほとんど毎日」もしくは「二日に1回」摂取する人も男女ともに4人に3人いて、まんべんなく食べていることがわかります。

きわめつけは野菜で、野菜を「ほとんど毎日食べる」人は男女ともに約9割を占めていました。

この調査では一番好きな食べものについても聞いています。

さて、どういう回答が並んだと思いますか?

1位が果物、2位が魚で、3位が甘いものでした。

そして刺身、寿司と続きました。

つくづく魚か好きなのです。

 

それ以前の調査結果を合わせて考えると、百寿者の食生活の共通点として、まずあげられるのが腹8分目、魚を中心とする動物性の蛋白質と大豆、野菜、とくに緑黄色野菜、そして海藻の摂取です。

 

それに加えて百寿者の多くが、最晩年を除くと自宅で家族と同じものを食べていました。

食卓には何でもない日常の温かい会話があることでしょう。

これも高齢者の心と体によい影響を与えている可能性があります。

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

 

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

 

ビタミンB12について?

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