健康寿命を延ばす最後の一押しとは

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健康寿命を延ばす最後の一押しとは

 

健康寿命は食生活と運動、喫煙などの生活習慣、受け継いだ遺伝子のタイプ、人種による体質の違い、医療水準や医療制度、健康と医療に関する知識など、多くの要因が重なり合って決まります。

アメリカの心理学者エレン・ランガー博士の研究が明らかにしたのは、そこに、心のありようも加わるということでした。

考え方が寿命に与える影響については研究が始まったばかりですが、健康寿命を延ばす条件がいくつかそろったところで最後の一押しとなったり、体力が落ちたときに下支えしたりする可能性は十分あります。

 

診察のとき、「悪いところがあちこち出てきちゃってね。歳も歳だし、しょうがないね」と不満そうに言う人がよくいます。

もう人生も下り坂なのだから、これからは悪くなる一方だろう。

あきらめるしかないじゃない。という意味でしょう。

言葉は悪いのですが、体調不良を歳のせいにして、「だから、何もしない、できない」と言っているように聞こえます。

 

そんなときは、「体は道具と同じで、しっかり手入れすれば長く使えます」と答えることにしています。

職人さんにとって道具は何よりも大切なものなので、一日の作業が終わると時間をかけて丁寧に手入れします。

仕事は翌日も、その翌日も続いていくからです。

長年使いこんだ道具は古さを感じさせず、使いやすく手になじみ、つやつやした木目や刃が美しさを放っています。

 

20歳若くなった気持ちで生きるというのは、「明日もあさっても人生が続く」と考えることです。

まだ先があるとなれば、体調不良を「仕方ない」で片付けるわけにはいきません。

食生活や生活習慣に気を配り、必要に応じて治療を受けて、体をしっかり手入れすべきでしょう。

5年後、10年後には大きな違いが生まれます。

これこそが健康寿命を延ばすということなのです。

 

「百活」は一日にしてならず

 

 100歳、110歳を超えても元気な人は共通の生活習慣を持っていますが、他にも似ている点があります。

体調が実際によくなる習慣を見つけると、気軽に日々の暮らしに取り入れて、何年、何十年と続ける柔軟性と真面目さです。

 

「人間は習慣の生き物である」というように、人生を作り、人生を変えていくのは習慣の力です。

健やかに長生きしたいなら、健康寿命を実現した人の考え方もまねてください。

繰り返し行うことで、いつか自分の習慣になったとき、年齢を重ねるのが楽しくなるでしょう。

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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