小さな疲れをためないための毎日の生活「眠る」
すごく疲れているときに、たっぷり寝る時間があるにもかかわらず3~4時間で目が覚めてしまう。
これは疲れすぎて「眠る力」が不足している状態です。
寝続けるためにも体力が必要。
しかし運動能力と同様に、年齢とともに睡眠力も落ちてきます。
高齢者が早く起きてしまうのはこのためです。
健康な体を維持するために、よい睡眠はとてもたいせつです。
人によって短時間睡眠で大丈夫という人もいるでしょうが、一般的には7時間前後の睡眠時間が必要とされています。
とくにたいせつなのは、日付が変わる前に眠ること。
陰が極まる深夜0時前に眠りに入ると、たくさんの陰分を吸収して深い眠りに入ることができます。
おなかを温めてぐっすりと眠る
生命エネルギーである「気」は、1日に体を50周していると考えられています。
日中は体表を25周しながら、さまざまな邪気が侵入してこないようにバリアを張る働きをしています。
そして夜の時間帯には、体内を25周して、体のさまざまな部分を修復します。
この夜の時間帯に、しっかりと睡眠をとって体を休めないと、修復作業が十分できずに、それが翌日に疲れとなって残ってしまうのです。
日々の疲れを残さないよい睡眠をとるためには、寝る前におなかを温めることをおすすめします。
おなかを温めると気が充実して、眠る力が出てきます。
体の中心線を温めると、気持ちを落ち着かせる効果もあります。
温め方は、おなかの上に蒸しタオルやカイロを当てると簡単です。
さらに興奮作用のないお茶などを飲んで体の中から温めると、よく眠れるようになります。
プラスして中脘に手を当てて呼吸すると、おなかにたまった息で指圧効果が生じ自律神経を安定させるので、深い眠りを得られます。
おへそ周りはストレスの巣
温めればストレスも緩和できる
おへそ周りは大事なツボがあるので、ここを温めると、よく眠れるだけでなく、たまってしまったストレスの発散にもなります。
おなかを押して拍動があったり痛みがあるときは、東洋医学では「瘀血」と診断します。
瘀血とは、よどんだドロドロした血液のようなもので、ストレスがたまっている人には必ずあるものです。
原因は冷えからくることが多く、瘀血の人はさわるとひやっとするほどおなかが冷えています。
冷えるとおなかがかたくなり、おなかから「くの字」に曲がって自然に下を向くようになります。
そんな下向きの姿勢になると、ストレスに対応できません。
ふだんならがんばれることががんばれなくなる、ふだんだったらくじけないようなひと言で今日は心が折れる、そういうときに、おなかに手を当てると冷えていることに気づくはずです。
おなかが冷えていると体の免疫力も心の免疫力も下がってしまうのです。
温かくしておくと血は固まらないですむので、とにかくおなかを温めましょう。
おなかの周りのツボは中脘、天柩、関元。
中脘は胃のど真ん中、天柩はエネルギーがたまる場所、関元は元気がせき止まるところです。
この部分を温めると、前身の血のめぐりがよくなって、さまざまな不調の回復が早くなります。
しっかりとツボの位置が分からなくても、おへそを中心に温めれば大丈夫。
温かい手で押さえるだけでも楽になってくるでしょう。
「深い疲れをとる自律神経トリートメント より」
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素とも協力し合うので一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12の働き
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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