より速く、より的確な治療を促す「症状メモ」

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より速く、より的確な治療を促す「症状メモ」

 

「超初期症状は、身体からのヘルプサインです」

言い方を変えると、超初期症状は、身体からのクレームだとも言えます。

ビジネスにおいてクレームが起きたときは、現場の情報と進行状況を元に、クレームが起きた理由と、クレームが起きるまでのアクション対応を検討することが、効率的かつ的確な対処につながります。

医師や看護師は、身体からのクレーム処理のエキスパートです。

的確かつタイムリーな情報を伝えることが、早期治療につながります。

病院に行くと、最初に「問診」というステップがあります。

「診」の字が含まれているように、症状や経過を問うことは立派な診療の一部なのです。

病院の滞在時間を極力減らすために、医者がより的確に診察するために、オリジナルのメモを自分で作成して、医者に渡すことをおすすめします。

とくに、風邪やインフルエンザが流行する時期は外来が混雑しますから、医者も、じっくり問診を進められないことも少なくありません。

だから、患者が正確な情報をまとめておいてくれると、医者にとっては非常にありがたく、的確な治療につなげることができるのです。

このメモは、しんどい身体を起こして机に向かう必要はありません。

ベッドで寝ながら、スマホのメモ機能で十分です。

 

  • 今日までの「症状の変化」を伝えよ!

 

医師が重視しているのは、過去から今に至る「時系列の情報」です。

時系列の情報は、みなさんが思っている以上に、医師の診断に役立ちます。

「鼻水が止まらない」「熱がある」「せきが出るなどは「今」の情報であり、瞬間的な症状を描いた「静止画」のようなものです。

医者はその「静止画」から、これまでの経緯を問診で聞き出しながら、頭の中で患者の症状の変化を「過去から今に至る動画」に変換しようとします。

そして、これまでの時系列の情報を元に、近未来を予想し、診断するのです。

今の症状を伝えるだけだと、診断の確度を医者のコミュニケーション力に委ねることになります。

病気の治療は、患者と医療職の二人三脚です。

スムーズで的確な診断を促すために、積極的に医者に情報提供してあげてください。

症状メモのほかにも、痛みや症状の変化を、自分の中で10段階評価するのも、医者に伝わりやすくする工夫の1つです。

「のどの痛みが、昨日は3くらいだったのが、今日は8くらいになっているんです」

変化率を伝えたいのですから、数値を活用すると有効なのです。

 

  • 「様子をみてください」と言われたときの切り返し方

 

医者が診察の現場で「ちょっと様子をみましょう」と言うことがあります。

これは医療用語で「経過観察」と言います。

経過を注意深く見て、変化があればすぐに対処するという医者の姿勢を示す言葉です。

風邪に似た症状が、別の病気の初期症状である場合もあります。

そのようなリスクを踏まえて「様子を見る」のです。

この「様子を見る」とは医者からすると便利な言葉ですが、患者は一刻も早く治したいわけですから、「そんな悠長なことは言っていられない!」と思う人もいるでしょう。

そういうときは、次のように聞きましょう。

「これから、どのように症状が変化する可能性があるのですか?」

「どんな症状が出たら、再受診すべきですか?」

「どんなせきが出たら、風邪以外の可能性がありますか?」

そうやって具体的に突っ込んでコミュニケーションをとるのです。

 

  • 医者への聞き方「良い例」と「悪い例」

 

あくまで一般論ですが、企業人として働いた経験のある医者はほとんどいません。

休みたくても休めない。

代わりがいないから踏ん張らなければならない。

休むと評価に響く。

数時間でいいからいつも通りのパフォーマンスを発揮したい。

そうしたビジネスパーソンの忙しさや組織内のしがらみなどの事項に配慮して、親身なアドバイスをしてくれる医者は少数派です。

現実的な対策を踏まえた診断を求める場合は、それも含めて伝える必要があります。

たとえばあなたが、どうしても外せない出張を明日に控えているのに、体調を崩してしまったとしましょう。

「明日出張なんですよね……」と言うだけでは、「そうですか、できるだけ安静にしましょう」と言われてしまう可能性がたかいでしょう。

「明日はどうしても外せない出張があって、できるだけ悪化させたくないんです新幹線や宿泊先、食事で心がけることはありますか?」

そう聞けば、たとえば次のような具体策を聞き出せる可能性は高まります。

「そうですね。胃や腸に負担をかけないように、うどんなどを食べて、新幹線では必ずマスクをつけて、シートを倒してできる限り身体を横たえる時間を増やしたほうがいいでしょう。宿泊先では部屋の加湿を意識して、身体を冷やさないように、汗をかいたらこまめに着替えましょう。ただ、症状が悪化するリスクを伴いますから、くれぐれも無理はしないでください」

忙しい中で仕事を中断して病院に行くとき、あなたには切実な理由があるはずです。

明日はどうしても出張に行かねばならない。

午後からどうしても長時間の会議に出なければならない。

明日までにどうしてもプレゼン資料を仕上げなければならない。

そういう抜き差しならない個別の事情は、医者の頭にはありません。

医者は基本的に「じっとおとなしく家で寝て安静にしている場合に、どのくらいで回復するか」というシナリオを描こうとします

だからこそ、あなたの実情に即した踏み込んだ具体策を出さないと、病院に行くリターンを得られません。

 

  • 「過去の病気」「家族の病歴」で医者は何を判断する?

 

「過去の病気」や「家族の病歴」は、医療機関の問診票でも見かけるでしょう。

ここは、「風邪とは関係ないだろう」と思って、詳しく書かない人も多い欄です。

しかし、医者にとっては、次のようなことを判断する貴重な情報になります。

 

・遺伝的な病気の可能性がないか?

・これから処方する可能性のある薬が、悪影響を及ぼさないか?

・大病をしたことで、抵抗力や栄養状態が悪くなっている可能性はないか?

 

より正確かつ安全な治療を促すためには、できる限り伝えるべき情報なのです。

「こんな些細なことは伝えなくてもいいだろう」と自己判断してはいけません。

問診票の質問にきちんと答えることが、あなたのためになるのです。

「一流の人はなぜ風邪をひかないのか? より」

 

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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。

B1だけではありません。

B2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

したがっていっしょにとるのが効果的です。

 

脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12について?

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