「重力に逆らわない」が回復への最短距離
身体を回復に集中させるためにできること
人は、いろいろなしがらみから避けられず風邪をひいてしまうものです。
正しい治し方を知ることで、風邪という「倒せない敵」への戦闘態勢が整います。
- できる限り「身体を横たえる」
いうまでもありませんが、睡眠は風邪からの回復法の基本中の基本です。
寝られるだけ寝ることが、回復への最短距離です。
とはいえ、寝ようと思っても寝られないときもあるでしょう。
そんなときも、寝られないことにストレスを感じる必要はありません。
ベッドで横になっているだけで、回復効果があるからです。
風邪だけでなく、疲れが溜まっているときや体調不良の際は、「横になる」が鉄則です。
座位や立位は、それだけで身体への負担が増えます。
座ったり立ったりしていると、身体は姿勢を保つために筋肉が緊張します。
その緊張を維持するために筋肉に血液を送らなければならず、回復に集中させるべきエネルギーを消費します。
風邪をひいているにもかかわらず、無理して動き回ったり、デスクに向かって仕事したりして、さらに風邪を悪化させる人がとても多いのです。
朦朧とした頭で仕事をこなすよりも、完全復活を期したほうが結果的にはパフォーマンスは上がるとわかっているのに、つい机に向かってしまうのです。
風邪ひきの状態は、身体にとっての非常事態です。
財務状況が悪化しているのに、さらなる投資に踏み切れば、経営環境は悪化します。
非常事態に貴重なリソースをほかに割くのは、賢明な戦略ではありません。
横になって体力やエネルギーの温存を図り、風邪対応に身体を集中させるのです。
- 1つ仕事をやろうとするだけで回復が遅れる
眠たくならなければ、無理に眠ろうとする必要はありません。
身体を横たえることで血圧の変動は小さくなり、呼吸も整い、筋肉の緊張もとれていきます。
安静にしている身体の中では、一生懸命に免疫システムが作動し、風邪ウイルスを排除する働きをしてくれています。
「ちょっとだけ仕事を」と一度思い始めると「あれも、これも」と、脳が仕事モードに移行し始め、それに伴って身体が緊張し、回復を遅らせます。
普段の生活では、副交感神経が優位になるとリンパ球が活性化し、身体の抵抗力がより強まるとされています。
常にピリピリと緊張しているより、リラックスすることを心がけたほうがよいでしょう。
横になっているのが退屈なら、好きな音楽を聴いても良し、本を読んでも良し。
時間が経って目や耳が疲れたら、自然と眠りに落ちるでしょう。
風邪をできる限り早期に治すことは、今注力すべき最大の仕事です。
きちんと風邪を治してから、フルスロットで追いつけばいいのです。
「一流の人はなぜ風邪をひかないのか? より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
B1だけではありません。
B2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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