風邪ウイルスが集まる「危険地帯」
絶対風邪をひけない人が避けるべき場所とは?
ここから、風邪をひきにくくするための、日常生活上の具体策を紹介していきます。
風邪のウイルスは非常に小さく、決して肉眼でとらえることはできません。
一般的なウイルスの大きさは1~5マイクロメートル。
インフルエンザウイルスはさらに小さく、100ナノルートルほどです。
肉眼で見えないからこそ、ウイルスが集まりやすい場所を知り、できる限り近づかないことが、風邪予防に直結します。
そして、風邪ウイルスの増殖の最適温度は33~35℃。
24~37℃の環境下で、平均で2時間程度は生存すると言われています。
また、インフルエンザの患者によって放出されるウイルス量は、1回のせきで約5万個、1回のくしゃみで約10万個といわれます。
手を清潔に保つための「手指衛生」は、感染症予防の基本中の基本です。
感染症が人間に感染する経路には、大きく3つあります。
1. 接触感染
2. 飛沫感染
3. 空気感染(飛沫核感染)
飛沫感染は、インフルエンザの主要な感染経路と言われます。
空気感染は、飛沫感染と同じく患者のせきやくしゃみなどで感染しますが、5マイクロメートル以下の粒子で感染するため、ウイルスの落下速度が遅く、長距離をフワフワと移動します。
- 「出っ張っていて、多くの人が触るところ」が危険!
風邪の原因ウイルスとして最多の「ライノウイルス」が、手を介して感染することを検証した研究があります。
あらかじめ感染者により汚染させた物体の表面を、健康な若い成人に触ってもらい、その手で自分の鼻などの粘膜に触れさせるという実験です。
その結果、コーヒーカップの取っ手を触った被験者10人のうち、5人が感染。
同様に、汚染されたプラスチックのタイルを触った16人中、9人が感染しまた。
両方ともに、50%という恐るべき感染率です。
このライノウイルスは、人々がよく触る場所に多く存在する可能性が高いです。
とくに、出っ張っていて、かつ多くの人が触るところは要注意です。
たとえば、公共施設のドアノブ、役所などに設置された共用のペン。
電車のつり革、会社の電気のスイッチなどもハイリスクです。
階段の手すり、共用のパソコン、給湯室の蛇口、電話、冷蔵庫の扉なども危険です。
ショッピングモールのトイレのウォシュレットのボタンなども、要注意です。
- 「顔を触るクセ」があるとリスクが跳ね上がる
人は、無意識のうちに、何度も自分の顔を触っています。
オーストラリアの、ニューサウスウェールズ大学の研究結果を紹介します。
医学生を対象に、講義を受講している間の行動をビデオテープに記録し、顔の粘膜や粘膜以外の部分に手が接触した頻度を集計して、解析した結果です。
この研究によれば、1時間当たりの顔への接触回数は、平均23回。
平均接触時間は口が2秒、鼻が1秒、目が1秒でした。
人は、知らず知らずのうちに、想像以上に顔を触っているようです。
ウイルスが付着した手を顔の粘膜や口に周りに持っていくだけで、接触感染の可能性はグンと上がるのです。
- せきやくしゃみで飛んだウイルスは空気中で30分生きる
ウイルスは、自分の力で移動することができません。
感染者のせきやくしゃみの飛沫に入りこんだり、モノへの接触を介して移動します。
そして、その場でじっと待機し、人の体内に侵入する機会をうかがっているのです。
いずれも干からびて死にますが、冬の時期に、せきやくしゃみで飛散したウイルスが、約30分間空気中に浮遊していることを明らかにした研究があります。
湿度が高い環境では水分にウイルスがくっつき、重さで地面に落ちやすくなります。
しかし冬の乾燥した時期は、付着する水分が少なく、ウイルスが漂いやすいのです。
- 満員電車・会議室・カラオケは超危険地帯
このほか、風邪をひきやすくなる「危険地帯・危険物」の特徴は次の4つです。
1. 人との距離が近い場所
2. 閉鎖された空間
3. 緊密な関係の人が、風邪をひいている場合
4. 貸し借りしたモノ
定期的に窓を開けて換気するようにしましょう。
- 子どもが集まりやすい場所も要注意
そのほかにも、子どもがたくさん集まる場所は要注意です。
子どもは風邪をひきやすいだけでなく、何にでも触りたがりますから、ウイルスを媒介してしまう可能性が高いのです。
ショッピングモールの中にあるプレイルームなどは、置いてあるおもちゃを乳幼児が舐めることもありますから、非常にリスクが高い場所だと言えます。
また、子ども連れの多いファミリーレストランなどの飲食店も危険です。
絶対に風邪をひけない人は、この項目に挙げた場所はできる限り避けるのが賢明です。
「一流の人はなぜ風邪をひかないのか? より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。
B1だけではありません。
B2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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