「心の病気」から「脳の病気」になったうつ病

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「心の病気」から「脳の病気」になったうつ病

 

うつ病は、「心の病気」と考えられてきました。

 

患者に何らかの精神的な異常があるとき、その人の心に問題があるため異常が起こっていて、病気となって発症していると思われていたのです。

 

1950年代くらいまでは、アメリカでは精神医学の主流の学派は「精神分析」でした。

その頃は、もっとも科学的な精神医学は「精神分析」だとされていました。

 

その人の無意識の世界を探索して、体や行動、心理に起こっている異常について、本人の気づかない無意識の世界に原因があるのではないかと探っていたのです。

 

しかし、現在は、うつ病は「脳の病気」だという考え方が主流です。

 

「心」に病があることは変わらないのですが、その心の病の原因が具体的にどこにあるのかというと、「脳の機能」に問題があるのだ、と考えられるようになったのです。

 

1950年代後半に抗結核薬である「イソニアジド」や抗ヒスタミン薬である「イミプラミン」という薬でうつ病が改善することがわかって以来、うつ病は「脳の病気」と認識されるようになりました。

 

その開発初期にはメカニズムがわかっていませんでしたが、「薬で治るのだから、生物学的な要因で精神疾患が起こっているのだろう」と医師たちが考え始め、精神科の臨床現場での研究対象は、それまでの哲学的な精神分析から生物学的な精神医学にシフトしたのです。

 

1960年以降には「脳科学ブーム」のようなものが起こり、うつ病などの精神疾患を「脳の働き」の観点から追究する研究者が増えてきました。

 

現在では、治療にあたって心理面にウエイトを置いている精神科医でも、「脳の機能」には着目せざるを得ないという状況です。

少なくともほとんどの精神科医は薬物治療を行います。

 

うつ病の治療は、心のトラブルを治すために、薬を使って脳の機能を正常化しようとする、という治療になったのです。

「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

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