最大の老化予防は「自分のためにお金を使う」こと!?
年を取ったら、「お金は浪費せずに貯めて、子や孫に残すべき」という人もいますが、「心の老化」予防には、年を取った人のほうが、どんどんお金を使ったほうがいいでしょう。
その方が感情老化の予防になると考えます。
年を取ったら「年齢なりの生活をすべき」という発想は、「不適応思考」の「~すべし。~あるべし」という思考パターンにはまっているのかもしれません。
もし、子どもも独立して、年金などの定期収入が可処分所得としてあるのであれば、「全額、自分の楽しみのために使いましょう」と提案しています。
こうあるべし、という狭苦しい発想より、好きなことを好きなようにする、という発想のほうが、明らかに心には健康的で、体の免疫機能も高まります。
それでも、子どもために貯めておこう、という人にひと言助言するとしたら、この長寿の時代には、自分がこの世からさようならをする頃には、たいてい子どもも60歳を過ぎていて、リタイア世代となっているのです。
そんなリタイア世代に、余分なお金を残す必要があるのかどうか。
それは個人の考え方ですが、必要ないのではないかと思います。
孫に教育費をプレゼントする、というのは、一見悪い話ではないようにも見えます。
「可愛い子には旅をさせろ」という言葉もありますが、今の時代には「可愛い孫」というほうが当てはまっているかもしれません。
むしろ、自分たちが好きなことをやって、楽しく生きていて、いつまでも元気なほうが、孫も子どもも、家族みんなの活力になると、思います。
現役時代は忙しすぎてゆっくり行ったことがなかった南洋のリゾートにでも、体がそこそこ動くうちに行ってみてはどうでしょうか。
超人気のハワイは、さすがにそれなりの予算が必要ですが、グアム、サイパンなどは、格安のツアーが各種企画されていて、国内旅行よりよほどリーズナブルな値段で、ゆったり海外旅行を楽しめたりします。
いっそ子どもと孫をまとめて海外旅行に連れていく。
その方が、下手にお金を残すより、家族の感謝と貴重な「思い出」が得られるのではないでしょうか。
※「自動思考」とは、人が生活し、活動する中で遭遇するいろいろな場面で自動的に生まれる「思考パターン」のことです。うつ病の人は、この「思考パターン」によって、うつ病の状態をより悪化させているのです。
たとえば、人のことを敵か味方か、正義か悪の二つにだけ分けて考える「二分割思考」をする人は、味方と思っていた人が自分を批判すると、「敵になった」という自動思考が生じて落ち込んでしまいます。実際には味方のまま批判をしたかもしれないのに、敵でも味方でもないグレーゾーンが想定できないわけです。このようなマイナスに偏った自動思考を起こしやすくする思考パターンを「不適応思考」といいます。
不適応思考を指摘し自覚させることで、うつ病の患者と問答をしながら、「起こったこと=状況」「感じたこと=感情」「自動思考の内容=どんな否定的な感情に至ったか」といったことを書き記すなどして、自動思考以外の思考ができるように仕向けていきます。
「「脳が老化」する前に知っておきたいこと より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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