ピカピカ血管を増やすには 3.血管をゆるめたままキープする
三つ目は、「血管をゆるめたままキープする」です。
副交感神経のスイッチを入れて血管をゆるめ、夜はその状態をキープすることで、栄養分や酸素が体のすみずみまで行きわたるとともに、毛細血管や細胞の修復・再生など体のメンテナンスができます。
具体的には、1.アンチエイジングホルモンが一番働く時間に眠る、2.質のよい睡眠をとる、3.睡眠時間を確保するの3つに分けられます。
1.アンチエイジングホルモンが一番働く時間に眠る、について詳しくみていきましょう。
健康のためには早く寝ればいいとか、長く寝ればいいと誤解している人が少なくありませんが、そうではありません。
おすすめしているのは、夜11~12時に寝て、朝6~7時に起床することです。
たとえば夜11時に寝ると、寝入りばなの90~180分にアンチエイジングホルモンである成長ホルモンの分泌がピークになります。
睡眠ホルモンであるメラトニンも、朝6~7時に起きて活動することでこの時間帯にちょうどピークを合わせることができ、相乗効果が生まれます。
このようにすると、一番効率よくピカピカ血管をつくるための身体の時間割ができるのです。
2.質のよい睡眠をとる、については眠りをさまたげるものや覚醒作用のあるものをさけ、よりぐっすり眠れるようにします。
夕方以降のカフェイン、寝酒、夜に熱いシャワーをあびること、寝る直前の歯磨き、寝る前にスマホのブルーライトや電磁波などをあびることなどをさけると睡眠の質があがり、アンチエイジングホルモンも分泌されやすくなります。
最後に、3.睡眠時間を確保する、についてです。
1.2.のようにして毛細血管が体のメンテナンスをする環境を整えても、それが3時間睡眠だったら結局のところメンテナンスをする時間が足りません。
推奨している睡眠時間は7時間です。
7時間あれば、最初の3時間でアンチエイジングホルモンを十分に分泌し、残りの4時間でそれらを体のすみずみまで行き届かせることができます。
また、睡眠時間が極端に短すぎたり、長すぎたりするとサーカディアンリズムが崩れてしまいます。
さらに、7時間睡眠というのは長生きできる睡眠時間といわれています。
ハーバード大学での調査によると、睡眠時間が6.5~7.4時間の人がもっとも死亡率が低く、それより短くても長くても死亡率が高くなるという結果が出ています。
ピカピカ血管をつくるためにすべきことについて、おわかりいただけたでしょうか。
「毛細血管を増やして不調をなくす暮らし方 より」
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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?
それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。
LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。
ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。
それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。
この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。
ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。
ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。
心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。
この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。
そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。
それはビタミンBです。
ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。
ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。
体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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