「免疫力」こそ健康の大黒柱と心得よ
私たちの健康の要となるもの――それは「免疫力」です。
健康体というのは「免疫力が高い」ということにほかなりません。
健康になる人は高い免疫力を維持しているからこそ、風邪も引かず、疲れもためず、常に最良のコンディションを保っていられるのです。
「免疫」とは、ひと言でいえば「私たちか生きていくうえで病気にならないように、自己と非自己(外敵)を見分けて、非自己を排除する機能」のこと。
つまり、ウイルスや細菌、あるいはがん化した細胞といった「外敵」を攻撃して、私たちの身体を病から守ってくれる大切な機能なのです。
私たちが生まれながらに「身を守る」ために備えている防御機能で、機能が低下するとウイルスや細菌などが体内に侵入し、また増殖して風邪や病気の症状を生み出します。
行き過ぎた清潔は外敵と闘う免疫力の低下を招きますし、花粉症の発生にもかかわっています。
免疫力が低下しないようにすることが、そもそも病気にならない、病気に負けない最大の秘訣なのです。
「免疫力」という言葉だけなら、一度くらいは耳にしたことがあると思います。
しかし、免疫力は大切なものだとなんとなくわかっていたとしても、「免疫」を本当に重要なものと考えて、「免疫中心」の生活を送っている人はほとんどいないのが現状です。
しかし、私たちの健康にとって、免疫力は決してあなどってはいけない存在です。
この免疫という身体の機能は、最適なバランスを保てるかどうかがとても重要になります。
免疫というと、みなさんは「自分の身体を守ってくれるいいもの」だと思われるかもしれません。
たしかに、そのとおりなのですが、それはあくまで免疫のひとつの側面でしかないのです。
ウイルスやがん化した細胞をやっつけてくれるのも免疫の大切な働きですが、花粉症やアトピーのようなアレルギーとかリウマチなどの自己免疫疾患も、免疫のバランスが崩れたことにより、その働きが悪いほうに出てしまった結果であり、風邪を防ぐのもアレルギーを発症させるのも、免疫の働きによるもの。
ですから、免疫は病気にならないために機能が低下しないように注意するとともに、免疫を活性化させることによって「効率よく作動させる」ことも重要になってくるのです。
最適なバランスを保てるかどうかで免疫はよくも悪くもなります。
だからこそ、免疫は決してあなどったり軽視したりできるものではなく、むしろ「最重要視」すべきものといえるのです。
まとめると、健康になるために気をつけるべき「免疫」において、必要なポイントはたったのふたつです。
1.免疫の機能低下を防ぐことで、細菌やウイルスといった外敵から身を守ること
2.免疫機能を向上させることで、免疫の作動効率を高めること
このふたつのアプローチから私たちの免疫システムを整えてあげれば、必ず健康体になります。
免疫システムのバランスをうまく保つには、その人その人の「リラックス状況の最適化」を図ることが必要です。
そのためには自律神経や食生活、生活習慣、衛生環境など、すべてにおいて最適なバランスをとらなくてはなりません。
どちらか一方に傾いたら、負担が大きくなりますので、元に戻す必要があるのです。
だからこそ、私たちは「中庸」をめざすべきです。
西洋医学が専門でしたが、細胞レベルで免疫というものを突き詰めて考えていくと、東洋医学的な考え方が見えてくることに気づきました。
免疫をうまく機能させて健康体になるには、その人にとってのリラックス状況の最適化が必要です。
それは「陰陽・虚実・表裏・寒熱」といった東洋医学の概念を科学の視点で裏づけるのと同じことなのではないでしょうか。
東洋医学でいう「中庸」をめざすことと、西洋医学でいう「自律神経のバランスと免疫機能のバランス」をとることは、どちらも同じこと。
じぶんにとっての「リラックス状態の最適化」を図るということにつながっているのです。
「リラックス状態の最適化」さえできれば、私たちの身体の免疫力はうまく機能するようになり、健康体を手に入れることができます。
そうすることにより、たとえ免疫システムが崩れていたとしても、免疫機能が低下しないようにアプローチすることで回復し、さらに免疫機能を「強化」すればいつでも健康になることができるのです。
「免疫力をあなどるな! より」
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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