侵入を許さぬ連係プレーはこうしてできている

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侵入を許さぬ連係プレーはこうしてできている

 

免疫システムを構成し、私たちの健康を左右する免疫細胞が、どのようにして働いているのか、そのメカニズムを少し説明しておきましょう。

 

免疫細胞とひと言でいっても、実はいろいろな種類の細胞があり、それぞれの細胞ごとに役割や特徴が異なります。

その役割の違いは、属する免疫システムによって変わってくるのですが、大きく捉えると二分することができます。

生まれながらに私たちに備わっている「自然免疫」と、後天的に獲得していく「獲得免疫」のふたつのグループです

 

自然免疫は、いうなれば軍隊における突撃隊のような存在といえます。

常に体内を見まわって、病原体などの「外敵(非自己)=抗原」を見つけるとすぐに攻撃し、排除する第一部隊です。

 

この第一部隊はさらに次のふたつの隊で構成されています。

 

1. 歩兵隊――マクロファージなど

2. 鉄砲隊――NK細胞(ナチュラルキラー細胞)

 

まず、体内に病原体が入ると、歩兵のような役割を担う「マクロファージ」などの免疫細胞が「外敵」をパクパクと食べてやっつけます。

ただ、この歩兵はあまり強くないので、がん細胞など、より強力な敵には歯が立たず、侵入を許してしまうことがあります。

 

歩兵たちの攻撃をかいくぐって侵入してくる、ウイルスに感染した細胞などを集中的に攻撃するのが、鉄砲隊のように強い殺傷能力を持っている「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」です。

 

この免疫細胞はがん化した細胞を倒す能力も持っている優秀な兵隊なのですが、デリケートすぎるところが弱点です。

環境の変化などのストレスによって、大きく影響を受け、すぐに本来の力を発揮できなくなってしまいます。

 

ふたつの隊が二段構えで、侵入する外敵にまず突撃していくのです。

 

この第一部隊だけで外敵を排除できないときに登場するのが、第二部隊である獲得免疫です

第一部隊がふつうの武器で敵を無差別に攻撃するのに対し、第二部隊は敵の情報を記憶し、最も有効な武器で武装化したうえで、その敵に狙いを定めて外敵と闘うのです。

 

外敵を一旦排除すると同時にその敵を記憶し、二度とその外敵の侵入を許さない、攻撃性と「免疫記憶」を持った優れた武装集団が第二部隊といえます。

 

その第二部隊は次のような隊員で構成されています。

 

1. キラーT細胞

2. B細胞

3. ヘルパーT細胞

 

攻撃力の異なる「追跡ミサイル」を武器にキラーT細胞とB細胞が活躍します。

これらの細胞をヘルパーT細胞が盛り上げ後押しするのです。

 

がんやウイルスを撃退する頼もしい第二部隊ですが、彼らの連携が悪いと問題が発生します。

 

免疫のバランスが崩れ、アレルギーや花粉症を引き起こしてしまうのです。

 

免疫が正しく機能するためには、ヘルパーT細胞のバランスをうまくとらなくてはなりません。

このふたつの部隊のバランスがとれるように働きかけるのは、すべての免疫細胞をコントロールする「司令官役」の細胞です

 

この司令官が各部隊をきちんと指示・統制でき、第一部隊である自然免疫と第二部隊である獲得免疫の連携がうまくいっている状態こそが、本来の免疫機能が高く機能している状態です。

 

この状態こそ、私たちの健康にとって理想的な状態であり、「免疫力が高い」状態だということなのです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。

そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。

ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。

食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

 

ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。

細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。

細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。

ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

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