「自然免疫」と「獲得免疫」で相乗効果を生み出しなさい

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「自然免疫」と「獲得免疫」で相乗効果を生み出しなさい

 

最近よく耳にする言葉に「生物多様性」というものがあります。

 

それは、「ある生態系において多様な生物が存在している状態」を指す言葉です。

この概念によれば、自然環境は多様な生物が棲んでいればいるほど周囲の変化にも強くなるそうです。

 

一種類の魚しか棲んでいない川は、気候が変化したり水質が変わったりしたときに、魚が全滅してしまう恐れがあります。

ところが、100種類の魚が棲んでいる川ならば、何か環境の変化があったとしても、それに耐えうる種類の魚が必ず生き残ります。

 

また、一種類の木しか生えていない山は、その木を枯らす病気が流行ったら一気に木々が枯れてはげ山になってしまう。

それが、さまざまな木が入り混じっている雑木の山なら、その病気に弱い木が枯れたとしても、全体で見れば大きなダメージはなく、緑豊かなままでいられるでしょう。

 

自然界においては多様性に富んだ複雑さこそ、健全さの証であり、強さの秘訣でもあるのです

 

人間の身体における免疫も同じです。

 

免疫細胞にもさまざまな種類があり、それぞれ個性があります。

得意なこと、苦手なこともそれぞれ異なります。

 

たとえば、自然免疫は身体に抗原が侵入してきたとき、手持ちの武器を利用して、即座に無差別攻撃をすることができます

ただしその攻撃は、どちらかというと手当たり次第の腕力勝負といったところでしょうか。

瞬発力には長けているものの、多様な敵、あるいは未知の敵には対応できないことがあります。

 

一方、獲得免疫は新しい抗原に初めて遭遇した場合、その抗原にあった武器を持つ免疫を、一からつくらなくてはなりません。

つまり、感染してから闘う準備をはじめるので、どうしても闘える状態になるまでに時間が必要になってしまいます。

獲得免疫が新たな攻撃態勢を整えるまでには、だいたい5~7日くらいの時間がかかるといわれています。

 

初めての敵に対してはどうしても初動が遅れてしまいますが、一度、獲得免疫が武器をつくってしまえば、次に同じ抗原が侵入してきた際には自然免疫よりも早く、より効果的な攻撃を行うことができます。

自然免疫とは逆に、瞬発力には欠けますが、緻密な作戦をたて、最新鋭の武器を使って闘うのが得意です

 

このように違うタイプの免疫細胞がそれぞれ自分たちの得意な闘い方で外敵から守ってくれているからこそ、私たちの身体はいろいろな種類の抗原からの攻撃に耐えることができるわけです。

 

ここで重要になるのが、獲得免疫の攻撃準備が万全になるまでの間、いかに自然免疫が頑張って時間稼ぎをしてくれるかということです。

第二部隊が攻撃態勢に入る前に、第一部隊が壊滅状態になり身体がまいってしまうようでは、獲得免疫の負担が大きくなってしまうからです。

 

自然免疫が万全の状態であれば、獲得免疫にバトンタッチする前に、風邪のウイルスくらいなら完全に退治してしまうこともあります。

しかも、自然免疫は単なる時間稼ぎだけではなく、獲得免疫の活性を高めるのに欠かせない存在であることがわかってきました。

じつは、自然免疫と獲得免疫は互いに活性化を促していたのです

 

獲得免疫を発動させるには自然免疫からの働きかけがなくてはならないし、さらに獲得免疫が出すさまざまな物質がフィードバックされて自然免疫を活性化させています

つまり、互いに出している伝達物質によって相互に活性化され、相乗効果で免疫力全体を高めていくことができるというわけです。

 

逆に、自然免疫か獲得免疫、どちらかが一方でも活性化されていなくて元気がなかったら、相乗効果を得ることができないので免疫力の底上げは期待できません。

自然免疫と獲得免疫という二つの部隊のチームワークがうまくいってこそ、私たちの身体という城は、金城鉄壁となることができるのです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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