たった10分の仮眠が免疫力を強くする
最近では昼寝の効能が知られるようになり、企業によってはオフィスに仮眠用の休憩室を設けているところもあるようです。
歴史上の人物でも、昼寝を積極的に取り入れていた偉人は数多くいます。
1日3時間しか寝なかったことで有名なナポレオンも昼寝の達人だったといわれていますし、ルネサンスの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチに至っては、4時間ごとに15分の仮眠をして、常に頭脳を明晰な状態に保っていたといいます。
昔は現代のように睡眠に関する研究が進んでいなかったにもかかわらず、こうした偉人たちは経験的に昼寝の効能を知っていたのかもしれません。
昼寝や仮眠も含め、睡眠には運動やハードなデスクワークなどで酷使されて傷ついたボス細胞を回復させる効果があります。
運動や仕事などで身体や頭が疲れ、ストレスがたまると、活性酸素と呼ばれる「身体のサビ」のようなものが発生して細胞を傷つけます。
ボス細胞をはじめとする免疫細胞も傷つけられているので、当然ながら免疫力は大きく低下してしまいます。
それを回復させるのが、睡眠の効果なのです。
活性酸素に傷つけられた細胞からは「疲労因子」というものが出てきます。
この疲労因子が、私たちの感じる「疲れ」の正体です。
これが血中に蓄積されると、私たちは「身体がだるい」「頭がボーっとする」というような疲労感を覚えるようになります。
そこで疲れを自覚してきちんと休むと、今度は睡眠中に疲労因子の働きを阻害する「疲労回復因子」というものが出てきて、傷ついた細胞を修復してくれます。
一方、休むことなく無理を続けてしまうと、細胞が回復できないまま壊れてしまう――。
この疲労回復因子が出るのは、睡眠をとって休んでいる間です。
だからこそ、仮眠でもかまわないので、とにかく寝ることが重要なのです。
日中に疲れを覚えたときには、ぜひ10分でも仮眠してみてください。
その効果はてきめんで、仮眠後には頭がすっきりとします。
もし、10分では寝つけないというのであれば、目を閉じて安静にしているだけでも疲れが軽減されるはずです。
傷ついたボス細胞を修復して免疫力を回復させてくれる疲労回復因子は、加齢によってどんどん回復力が弱くなってしまうことが分かっています。
その一方で、身体を疲れさせてしまう疲労因子の量やパワーは子供から高齢者まで、同じように出てしまうのです。
つまり、年を重ねれば重ねるほど、人は疲れやすく、その回復にも時間がかかってしまうということになります。
だからこそ、効果的に仮眠をとって疲れを残さず、免疫細胞の回復を促せるようにしたいものです。
「免疫力をあなどるな! より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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